ごまだれ

感じた想いを書き残す場所

『舞台「ウマ娘 プリティーダービー」~Sprinters' Story~』で蘇ったケイエスミラクル、彼に起こった3度目の奇跡

『舞台「ウマ娘 プリティーダービー」~Sprinters' Story~』の初日の昼公演と配信された最終公演を見てきました。

 

残念ながら16日~26日までの公園が中止が発表され公演期間が少なくなってしまいましたが、27日より再開され先日千秋楽を迎えました。

当初の上演回数を公演できない関係者の方の無念さは計り知れないですが、無事再開できた事が不幸中の幸いでした。

 

 

予想以上

出演者の皆さんのパフォーマンス、とっても素晴らしかったです。

内容についても、1991年の短距離路線をベースに、ウマ娘ダイタクヘリオスダイイチルビーヤマニンゼファーそしてケイエスミラクルの4人がそれぞれ背負った宿命や使命に悩み、向き合いながらレースを駆け抜けていく王道のストーリーでした。

 

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会場となった品川ステラボールに入って真っ先に思ったことは、舞台との近さでした。

自分は1階の後ろから2列目だったのですが、客席は段差が作られていて、ステージまで15m程度の距離でした。アリーナクラス以上の会場で行われるウマ娘のライブよりも出演者さんとの距離がかなり近く、肉眼で表情を確認できました。その時点で満足度の高かったのですが、公演内容も現地だから分かる凄さがありました。

その凄さを強く感じたのは音の演出についてです。レースシーンはどの様に表現するのかと思いましたが、タップダンスという形に落とし込んだのは面白いなと思いました。競馬でも10数頭の馬たちが蹄でコースを蹴り上げて駆け抜けていく時の音は予想以上に大きいんですよね。そして低音の鳴りが凄かった。席が揺れるほどの低音で表現される演出もあり、配信ではわからない身体で感じる表現方法も舞台にはあるのだなと実感をしました。

レースシーンの背景ではLEDでゲームで使われている競馬場の3DCGを用いられており、レースへの没入感を高めていたと思います。自分は少し後ろの席に座っていましたが、おそらく前列の中央で見ていた人はレース全体を正面からドローンカメラで見ているような感覚になって没入感がさらに大きかったのではないかと思いました。

 

少し角度はナナメですがこれに近い感覚で見れていたのではないでしょうか。

 

蘇ったケイエスミラクル

ここからはあまり書いている人がいない競馬的な観点からこの舞台を見て感じた事を書いて行こうと思います。

この視点から舞台を振り返った時に強く感じたことは、この舞台の最大の功績は忘れ去られつつあったケイエスミラクルが30年強の年月を経て令和の時代に蘇った事だったと思っています。そう強く感じるに至ったエピソードがあります。

そう強く感じたのには理由があります。91年の競馬をリアルタイムで見ていた競馬仲間ですらケイエスミラクルの事は記憶から抜け落ちていたようで、発表された時に大変動揺していた姿を見たからです

 

自分は「そういえばそんな馬いたなあ」という程度だったので、なぜそんなに動揺していたのかが分からなかったのですが、こちらの記事を読んだ時に納得しました。

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馬なり1ハロン劇場」の時代からヘリオスルビーというカップリングが盛り上がっていたけど、ルビーを語る上で欠かせない馬が実はいたのだという事を知りました。

つまりダイイチルビーの発表で『ウマ娘内でもヘリオスルビー恋物語」という過去最高に盛り上がっていた競走馬カップリングの続きが見れる』と喜んでいた所に「君たちこの馬のこと忘れてない?」という公式からの予想外の一手だったようなのです。

運営の「ヘリオスルビーの物語を過去の歴史を受け止めながらもあくまでウマ娘としての彼女たちの話を描いていく」という宣言に対して「俺たち浮かれてたよな」という競馬仲間の動揺だったのかもしれません。

 

描かれた裏のテーマ

なので、自分も舞台を見る前にそんなケイエスミラクルウマ娘に実装させて何を描くのだろう?彼が帰らぬ馬となったあのスプリンターズSで何を描くのだろうと思っていました。2時間の観劇が終わり、描かれた彼の史実に基づいた蹄跡から感じられたことは、ケイエスミラクルという競走馬が忘れ去られるには余りにも惜しい馬であった事を出演者の熱演で理解できたという事でした。

舞台名こそ「Sprinters' Story」と複数形になっていますが、ウマ娘運営の裏のテーマにはヘリオスルビーに隠れる形になり埋もれていたケイエスミラクルに再び光を当てる「Sprinter's Story」を描くというテーマも含まれていたのではないかと思って仕方がないのです。

なぜなら、彼の血統やキャリアを振り返った時に、この馬は日本スプリントの黎明期に時代を先取る形でターフを駆け抜けて行ったスペシャリストのスプリンターだったということを舞台を通じて91年を擬似的に追体験する形で感じる事ができたからでした。

 

スプリンターの先駆者

そして「Sprinters' Story」の副題を見た時に「とはいえヘリオス、ルビー、ゼファーは短距離馬だったけどスプリンターというよりはマイラーだよな…」という印象だったことも大きかったです。彼らは2000mでの勝利、好走歴もありましたからね。当時はスプリンターズSがG1になったばかりで、高松宮杯はまだ2000mのスーパーG2で、スプリント重賞も少ない時代でした。スペシャリストのスプリンターが生まれるには数年後のサクラバクシンオーまで待つ必要がありました。

 

舞台を見た後にウマ娘に実装された直後に競馬仲間であるレスター伯さんがケイエスミラクルの血統を解説してくれた配信を改めて見返しました。当時も語っていましたが舞台を見たことで語られている「ケイエスミラクルの血統構成は日本でG1を勝ってゆくことになるスプリンターの血統の先駆け的存在」だったという事が非常に腑に落ちる事になりました。

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そしてその血はそれまでの日本競馬にほとんど入ってきていなかったMr.Prospectorの血でした。父系では主にキングカメハメハ、母系ではコントレイルの母父で有名なUnbridled's Songなどを通じて今の日本競馬、世界の競馬にも欠かせない血を持つ馬が91年に存在していた事も驚きでした。

そしてこんなifを考えるようになりました。それはもしケイエスミラクルが91年のスプリンターズSで勝っていたら、後年に日本のスプリント史の転換点になった馬として語られていたのではないかというものです。そして、今の時代にこんな馬が現れていたら人気になっただろうなあという事も感じました。

わずか3万米ドルで買われ日本に輸入されて、デビューさえ危ぶまれる健康面での不安を抱えながらも、3歳春の新潟でデビューを迎えた馬が3度もレコードを叩き出しで重賞勝ち馬になり、G1に手が届きそうな競走生活を送っている

冷静に考えて、多分現役時代にもケイエスミラクルのファンは結構いたと思う程の経歴なんですよね。そんな馬がいろいろな理由で埋もれていた…。G1を勝っていない事も大きかったと思いますが、こういう馬達は私が競馬を見始めてからも数多く存在しています。

 

3度目の奇跡

ですので、ケイエスミラクルがこういう形で現代に”蘇った”ことは、彼に起きた3度目の奇跡だと言っても過言ではありません。血を残せず時代に埋もれていく運命だった彼に「おかえりなさい」と言いたくなるほど、魅力的な馬だったという事がわかったのですから。こういう馬を改めて知ることができたウマ娘のパワーが凄いなあと改めて感じます。

 

ウマ娘は競馬の大河ドラマ

長々と語ってきましたが、競馬歴約25年の私にとってウマ娘の大きな魅力はこんな風に競馬の史実を元にして描かれるストーリーだと思っています。その要素を抽出して、競走馬を擬人化して展開される群像劇は大河ドラマのように、歴史モノのドラマや映画を見ているような気持ちになるんですよね。語られ続ける事で彼らが例え寿命を迎えたとしても、魂は生き続けるんですよね。

 

リアルタイムの追体験

それがリアルタイムの競馬を追体験しているような感覚になるんですよね。実際の競馬でもnetkeiba等の競走成績だけでは分からない「このレースとこのレースの間には実はこういう事があって…」みたいな物語はどの馬にもあって、特にウマ娘のアニメ、舞台、シンデレラグレイの漫画を読んでいると、その過程が実際の競馬を追って体験する感覚と似ているような感じがするんです。だからウマ娘という擬人化された史実ベースのフィクションでも彼らが生きていた息遣いを感じられるような気がして、現実感を持って見ることができるんだなと感じています。

 

競馬体験と結びつく

 

そしてそれが自身の競馬体験と結びついてしまう時があるんですよね。

最終公演後の挨拶で佐藤さんが「91年当時にただいまって一番言いたかったのはミラクル自身だったと思うし、皆さんが一番おかえりって言いたかったと思う」と言っていたのですが、その言葉が私の胸を打ちました。当時の関係者やミラクルファンの計り知れない悲しみと同時に、自分のなかで今の競馬とリンクしてしまい、一番「おかえり」って言いたい馬としてピクシーナイトの事が思い浮かんできて仕方がなくなってしまいました。

tospo-keiba.jp

彼はグラスワンダーキングヘイローサクラバクシンオーの血を引いていて、2021年に3歳でスプリンターズSを勝ち、モーリス産駒初のG1馬となりましたが、次走の香港スプリントで多重落馬事故に巻き込まれてしまいました。どう見ても助からないと思う程の悲惨な事故でしたが、彼の骨折は大事に至らずに奇跡的に生還を果たし、1年2ヶ月の休養を経ていよいよ復帰戦を迎えるところまで来ています。

 

 

彼が競馬場に戻って来る時に「おかえり」と言える日を楽しみにしているのと同時に、無事にキャリアを終えて欲しいと強く願っている馬の1頭になっています。

 

4名のメインキャストについて

ここからはキャストさんの感想を書きながら舞台の感想をまとめていこうと思います。

その名を体現したダイタクヘリオス

舞台で特に目を見張ったのがダイタクヘリオス役の山根さんがとにかくステージ全体を動き回っていたことです。キャラ的にもパリピギャルのヘリオスがステージを明るく照らしていました。他の3名と比べて動きが多い役ということもこの強烈な印象を際立たせていました。舞台の中でも喩えられて来ましたが、まさに彼女は太陽とも言える存在でした。

 

華麗なる一族ダイイチルビー

演劇中にミュージカル的に歌う場面での歌唱力は素晴らしかったです。改めて配信でも見たのですが抜群に歌が上手かった。

自分はこの動画で彼女の歌唱力の知っていたので、ダイイチルビーのCVとして礒部さんが発表された時には納得しかなかったのですが、華麗なる一族という当時の日本で一番良い血統といってもいい競走馬ダイイチルビーのバックグラウンドを体現されていたと思いました。脚本の人と話し合って役についての理解度を深めていた事を最後に知り、だからあそこまでのルビーを演じられていたのかと感じました。

 

ヤマニンゼファー

今泉さんにとっての初の舞台はゼファーに先立って活躍をしている3名を見守る立場としての役回りを見事に演じられていました。

よく考えたらミラクルだけではなく、ルビーやゼファーも脚元や体質に問題を抱えていた馬だったという事を舞台で改めて感じながらみていました。

特に舞台中にミラクルの体のことを心配するシーンは印象に残りました。

 

今泉さん本人も「出番が少なかった」と話していたようにヤマニンゼファーはこの舞台で描かれた翌年から能力が開花することになるので、無茶を承知でゼファーにスポットを当てたお話とか見たいですね。マイルの皇帝から生まれた、まだ誰も成し遂げていない3階級G1制覇に最も近付いた馬のストーリーは絶対面白いと思うんですよね

舞台第2弾とかやってくれませんかね…。

 

ケイエスミラクル

ケイエスミラクルは既に色々書いてしまったのですが、最終公演の配信で見た舞台の後半でミラクルがG1に懸ける想いを吐露する場面では佐藤さんが役に極限まで溶け込んだ結果、涙ぐみながら演じられていました。「この身がどうなってもG1を勝ちたい」の言葉には舞台が中止していた時の「何としても再開したい」という想いも乗っかっているようで、胸をじーんとさせながら見ていました。

おわりに

今回の舞台、未知な事も多かったと思われる中で、満足度がかなり高い公演を見ることができました。本当に一時中止になったのが悔やまれます。将来的にリベンジ公演とかやってほしいと感じたり、別の登場人物で第2弾とかを期待したくなりました。舞台にすることで焦点を当てる時代を1年間という短いスパンで描くのに強いと感じました。もしまだウマ娘になっていない馬も含めて舞台の第2弾が見れるとしたら、自分はラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌの2021年のBC挑戦のテーマで見てみたいですね。ゲームの仕様的に海外を描く事が大変そうなので、それに縛られない方法でウマ娘という競馬の大河ドラマをこれからも描き続けて欲しいと感じました。

 

 

 

自分が撮った競馬写真で振り返る2022年の競馬

競馬場にお客さんが戻ってきた!

2022年も後わずかなので、今年撮った写真をアップしていきます。

今年は春から大幅に入場制限が緩和されて競馬場に行きやすくなりました。

混雑が戻ってきて大変だなと思った瞬間もありましたが、やっぱり大観衆の元で競馬が繰り広げられる事で出来上がる熱さを感じた1年でした。

 

そのハイライトになったのが。ドウデュースのダービーでした。

ダービーにお客さんが戻ってきたと感じられる光景を結果的に撮れました。

このあたりからお客さんと一緒に映っている絵を意識して撮る事が増えた気がします。

 

特に良いのが撮れたと思ったのがリフレイムのパラダイスSでした。2歳の時から走り方の矯正を根気強くしてきた光景を山口ステーブルのTwitterで見てきたので、リステッドまで勝ったのは嬉しかったですね。手前の人のガッツポーズはそれを代弁しているような瞬間でした。

 

関係者の方が馬をねぎらう姿も印象的でした。


 

2022年のスターたち

現地で感じた事はソダシとオジュウチョウサンの人気は群を抜いていました。特にちびっ子達がこの2頭に対する反応はヒーローショーでプリキュア仮面ライダーが出てきた時と同じようなものでした。

府中牝馬ステークスパドックでソダシが出てきた時の「わぁぁぁぁ」と漏れ出た歓声は馬に対しては経験をしたことが無いものでした。

 

そして1年ぶりに復帰したデアリングタクトと、去年の年度代表馬エフフォーリアへの変わらない声援でした。

ヴィクトリアマイルの時のおかえりの歓声も暖かかったですが、宝塚記念のスロー映像で3着だとわかった時の拍手と声援が半端なかった事がこの馬の人気を物語っていると感じました。府中でも盛り上がりが凄かったです。

戻ってこれないような繋靭帯炎から最先端の医学によって戻ってきた彼女がもう1度先頭を駆け抜けるところを来年は見たいと思いました。

 

有馬記念のエフフォーリアへの声援もすごかったです。

 

 

初づくし

今年はG1初勝利などの「初めて」が多かった1年でした。

坂井瑠星騎手と荻野極騎手のG1初勝利などをはじめ、ピックアップしようとするとキリがないですね(笑)

 

藤田晋社長の所有馬が初年度から大活躍でした。SNSでは馬主デビューした細川オーナーとウメムスビも話題になりました。

 

ナリタトップロードの主戦騎手だった渡辺調教師はヴェラアズールでG1トレーナーに。

 

ジャンダルムもそうですが、ジェラルーディーナのように日本で走ったG1馬のお母さんの産駒たちがG1を勝利する血のドラマが見れたのも胸を熱くさせました。

 

海外から来てくれた馬たち。フランス調教馬の関係者の人がとにかくオシャレでカッコよかったです。

 

福永祐一騎手は調教師試験に合格し、来年2月での引退が決まりました。寂しさも大きいですが福永調教師の活躍がとても楽しみです。

 

今年のドゥラメンテ産駒の大活躍は想像を遥かに超えたものでした。ここまで早逝が惜しまれた種牡馬はいませんでした。

 

オメガパフュームの東京大賞典5連覇を前にした引退もありました。

 

想像を超えた感動

天皇賞秋は本当に感動しました。98年の天皇賞の向こう側の夢を見れました。

パンサラッサは多くの人を特別な気持ちにさせてくれる馬で、そういう馬は紛れもなく名馬だと思っています。

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次世代のスターたち

コロナ禍以降の競馬は近年稀に見るスター揃いだと思っています。

来年の競馬も楽しみになるようなスターたちが数多く誕生しました。

 

ニシノデイジーは障害ですが遂にG1に手が届きました。

オジュウが負けるならニシノデイジーに勝ってほしいなと思っていましたが、本当に勝っちゃいました。大好きだった数少ないセイウンスカイの血を引いた馬だったので本当に嬉しかったです。ウマ娘から入った人にも分かりやすい血統、馬主なので第一線で活躍してオジュウ後の障害界を盛り上げて行ってほしいと思います。

 

イクイノックス

1番人気が苦戦している中でも2度にわたり打ち破り天皇賞(秋)有馬記念を勝ったイクイノックスは底知れぬ夢を感じる馬になりました。

有馬記念は4コーナーで撮ったのですが、馬なりで先頭に上がっていくイクイノックスの一番の見せ場を撮れました。


春の主役だったタイトルホルダー、昨年の1,2着のエフフォーリアとディープボンド、その外から上がっていくイクイノックスとボルドグフーシュを同じフレームに入れて撮れたはこの場所で撮ってよかったと思っています。

タイトルホルダーの写真は有馬記念でした撮れませんでしたが、このままで終わる馬ではないと思うので2023年にまた強い姿を見せてほしいです。

 

一口馬主デビュー

個人的には一口馬主で出資した馬が今年2歳になりデビューをしました。

エンプレスペイの口取りに当選してスーツで競馬場に行った時の緊張感は今まで経験したことがなく、レースは平常心で見れませんでした。ハナ+ハナ差の3着で敗れた時はとても悔しかったです。それと同時に、口取りの機会を得たことで一口馬主(と実際の馬主)にやみつきになる理由も分かった気がしました。いつか口取りに参加したいですね。

一口馬主初勝利になったグランベルナデットは楽しみになるような未勝利勝ちだったので重賞やG1で走るところを期待しています。

 

2022年もありがとうございました

2022年は21年から競馬を始めた人が更に深く競馬を楽しむ光景が見れて嬉しかったです。個人的はウマ娘がきっかけで競馬に関する同人誌を作ってコミックマーケットで頒布することが出来たのが大きな出来事でした。写真を撮る事も更に勉強していきたいですね。

booth.pm

2023年もよろしくお願いいたします。

 

その他の撮った写真

 

2022年買って良かったもの&サービス。食洗機、筋トレ、そしてFF14

2022年もあと僅か!

今年買って良かったモノやサービスについて書いていこうと思います。

 

食洗機

トップになったのはぶっちぎりで食洗機でした。

昨年9月から本格的に自炊を始めてから1年以上が経ちます。料理を作る事にもすっかり慣れましたが、仕事が終わった後に調理、食事、片付けを含めた夕食の時間は1時間は掛かります。特に食べ終わった後に残った食器を見た時に「洗うのが面倒だな...」と思う事が何度もありました。

 

今月、寒くなって水が冷たくなって食器洗いが大変になったタイミングで食洗機を買いました。

シロカのSS-M151という機種です。新品だと3万円以上しますが、買ったのは1万円台前半の中古を手に入れました。

この食洗機はタンク式で、機内のタンクに直接水を注いで使うことが可能だったのが買う決め手になりました。狭いキッチンに置きたくなかったので、キャスター付きのレンジ台に乗せて、使う時に移動させて使っています。

 

導入した結果、自分の手で食器をしないといけない事へのストレスから解放されました。大満足です。

もちろん、大きすぎて入らない鍋や材質的に食洗機で洗えないフライパンものもあります。食洗機自体のお手入れは必要です。ですが普段の食事で使う食器を洗う事を食洗機任せられるメリットは先述したデメリットを大きく上回るものでした。

 

よって2022年一番買ってよかったものは食洗機になりました。

 

ジムの筋トレ

2022年はジムで筋トレデビューしました。

コロナ禍で外出の機会が減り、ランニングもやめてしまった結果、太りました。ウエストは10cm以上増え、健康診断でも測った人に驚かれてしまうほどだったので、これはヤバいと思いすぐに対策をしようと決めました。

競馬仲間でもあるレスター伯さんがコロナ禍をきっかけでウォーキングと食事管理によるダイエットに成功していたので、それを参考にしていました。

壊れたメンタルを立て直すために生活を立て直したら、結果3ヶ月で10キロ減って、自分の中で体も心もダイエットする方法が確立された - レスター伯の限界

自分はゲームをやりながらエアロバイクを漕いだり、腹筋ローラーをしたり、腕立て腹筋などの自重トレーニングをしていました。

 

転機になったのは2022年の2月頃にYouTubeのサジェストから良く見るようになったパーソナルトレーナーの片倉岳人さんのYouTubeチャンネルでした。

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そこでは視聴者から送られた根拠のないダイエット法に関する質問をバッサリ切る面白さで最初は見ていたのですが、1人で淡々とトレーニングやダイエットのお悩み質問に答える動画のトークが作業用BGMとして心地よかったので、習慣的に聞くようになりました。

 

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その動画の中で何度も語られていたのが、ダイエットやるやらないに関わらず筋トレをすることの重要性でした。特に「筋肉量は加齢とともに落ちていく」「自重トレではウェイトトレを上回ることはできない」という話が響きました。

 

確かに闇雲に体重が学生時代に運動をしていた時と同じになっても体型はその時と比較して全く違っていました。そして自重トレの限界があるなら回り道せずに本格的な筋トレ始めてもいいかなと思い始めました。鍛えてスーパーの帰りに重くて腕がキツイ経験を軽減させたい、腹筋も1回くらい割ってみたいというモチベーションも沸き上がってきました。

 

そして4月、価格も安くてその都度お金を払える近所の公営ジムでデビュー。週1回でトレーニングを始めました。

慣れるまではトレーニングごとに全身筋肉痛、体が火照って寝れない事もありましたが、数ヶ月たって明らかに腕も太くなり、胸も厚くなり、ふくらはぎも鍛え上げられました。

 

目に見える体型の変化とともにダンベルやマシンで上げられる重量が増え、成果が出て嬉しくなりました。実際にメリットもありました。競馬観戦の時のように1日中歩き回った日でも足が痛くならなくなりました。冬になると小指だけ冷えていたのですが、それもこの冬は改善されました。

 

一方でデメリットも実感しました。

それは体重を増やすにも減らすにも、栄養を考えて食事を摂るのは大変で、特に筋肉を増やすための増量は食べる量も、食費もめっちゃ増える事でした。プロのボディビルダーになるわけでもないので、この辺りは上手く折り合いをつけていきたいですね。

 

ただ筋トレを8ヶ月続けてきて、メリットがとても大きい運動だと実感しているので、長く続けていく趣味になりそうです。トレをして、シャワーを浴びてご飯を食べるのはとても気持ちが良いです。

今の悩みは公営ジムは閉まる時間が早いので、深夜とか早朝の空いている時間に行ける24時間ジムを契約したいことですね。来年は契約してみようと思っています。

 

FINAL FANTASY XIV

2022年に一番遊んだゲームはMMORPGファイナルファンタジー14でした。

めちゃくちゃハマりました。FFシリーズで一番好きになりそうです。

 

自分は世代的にゲームに時間が一番取れる時期がSFC世代だったので、4-6を一番遊んでいました。10までは遊んでいたんですが、11がMMOになった事でFFシリーズを遊ぶ事が途切れていました。自分がFFの最大の魅力と思っていたのは剣と魔法のファンタジー要素。そしてFF5の完成されたジョブチェンジシステムと、FF6の14名にもよるスケールの大きい群像劇でした。

 

FF14はプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が語っているように、FFオタクが作った「FFのテーマパーク」のような作品です。FF14の世界にはFF3のクリスタルタワーFF5のクルル、FF2や6の帝国のように過去のFFで使われた名前等がそのまま出てきたりします。ですが、それらはあくまでモチーフのみが使われているに過ぎません。過去作と同じ名前に懐かしさを感じながらも、魅力的なFF14独自のストーリーが描かれ、そこにすっかり魅了されてしまいました。

 

FF14は一度頓挫があり、新生版として作り直されました。現在は新生編、蒼天編、紅蓮編、漆黒編、暁月編まで大型拡張(アップデート)が出ています。暁月編で第一部が完結し第二部に向けて新たな冒険が始まっています。

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新生編はサービスが始まったばかりのゲームに良くある世界の解説やチュートリアル的な要素が多く、お使い感を強く感じる部分もありましたが、新生編の最終盤は胸を熱くさせる展開になっていきました。

そこからはFF14のストーリーにズブズブとハマっていきました。新生編を遊び終わってから一旦の休止を経て、今年の夏コミ終わりに蒼天編を開始してから約4ヶ月で暁月編までクリアしました。

蒼天編では1000年にわたる竜と人との戦争との決着という王道ファンタジーで、こういうFFを体験したかったという物がそのまま出されて夢中になりました。この中で竜騎士と旅をするシーンが描かれ、これにはFF4を思い出して自分も暗黒騎士になって冒険をしました。

紅蓮編では帝国に支配されていた地域を開放するテーマが描かれ、その中には東方の国々も含まれていました。

そして漆黒編は配信直後から非常に評価が高い事を既に知っていたのですが、それに違わないストーリーでした。それまで光の戦士だったプレイヤーが闇の戦士になるテーマだけでも燃えましたが、ストーリーでは裏で暗躍する勢力やFF14の世界の根幹にかかわる秘密が明かされ、とにかく続きが気になって睡眠時間を犠牲にするほど夢中になってしまいました。プレイした読後感も大きかったです。

そして暁月のフィナーレではこの一連のストーリーが完結しました。「FF14の世界って奥が深いんだよ」「FF14は広大な世界が広がっているんだよ」という事をプレイ体験で感じさせれくれた物語でした。

 

運営型ゲームの強み

FF14はストーリードリブンの運営型ゲームの強みを感じました。そのお陰で世界観を大型アップデートのたびに掘り下げられていくので、その事が自分をとてもワクワクさせてくれました。例えば買い切りゲームだったらその中で描かれるのはその世界観の一部なことが多いですよね。名前だけ出て来るけど実際は行けなかったり、その設定を深掘りするストーリーは描かれなかったりしますが、FF14は名前だけ出てた場所に後から行けるようになって、そこでストーリーが進んでいく体験ができます。「ゲームの中に世界が広がっている」と強く感じさせてくれます。そこに大きな魅力を感じました。

他の人とダンジョンに行ってストーリーを進めるハードルも、ゲームのシステム上で勝手にPTを組んでくれる仕組みがあり、ソロで遊んでいる感覚でプレイができるもよかったです。ちなみに今はメインクエストを進めるための4人ダンジョンは紅蓮編以外はNPCと一緒に行くことができます。実質的にソロプレイができる環境になりつつあります。

 

FF14は所持金などの制限があるものの、蒼天編まで無料で遊べるフリートライアルがあります。

そして2023年1月6日まで最新拡張パッケージまで遊べるパック(30日間プレイ権つき)が半額セール中なのでとりあえず買うのもいいと思います。自分も以前の半額セールで買いました。

この年末年始にヒカセン(光の戦士)デビューおすすめです。

www.finalfantasyxiv.com

 

 

ゲーム用のマウスとキーボード

FF14にハマった事でPCでゲームを環境も変わりました。それは操作をコントローラーからマウスとキーボード(通称マウキー)に変えたことです。

PC版でもコントローラーを使ってFF14を遊んでいたのですが、使うスキルが増えたり文字を打ってコミニュケーション取る事が増えて、その度にコントローラーを置いてキーボードを使うのが段々手間になってきました。FF14もフリートライアルの範囲が終わり、月額課金をして続きを遊ぶ事にしたタイミングでマウキーに転向する事にしました。

 

そこで買ったのはLogicoolのG600tというMMO向けに作られた多ボタンマウスと、アーキスのMaestro FLというメカニカルキーボードでした。

 

Logicool G600t

G600tはサイド3個x4列の計12個のボタンがあり、これがFF14の3x4のホットバーと視覚的に同じように配列ができるようになっています。

さらに右クリックの更に右側にGシフトキーと呼ばれるボタンが配置されています。これを押しながらサイドボタンを押す事で別のスキルが発動するように設定することも可能です。

MMOのマウス操作にした事でUIを直接クリック出来るようになり、効率も上がりました。

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※これがボタン配列と一致します

 

 

アーキス Mestro FL

キーボードはメンブレン式のMX Keysからメカニカル式に買い換えました。ワイヤレスで非常に気に入っていたのですが、メンブレン式はは押し込みが浅くWASDをある程度強く押すため指が痛くなる事があったり、ゲームで特定のボタンを酷使するので耐久性に対して不安を感じていました。

量販店やPCショップで自分にしっくり来るキーボードを探している中で見つけたのがこのMaestro FLでした。価格も以前より値上がりしているものの、1万円台で購入できたのも大きかったです。

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光らないキーボードですが、Nキーロールオーバーキーロック機能など、ゲーミング向けの設定ができる他にキーボード側でMacOSの配列に最適化できる機能の豊富さが購入の決め手でした。キーキャップのさわり心地も良くて満足しています。思った以上に気に入ってしまい、一部のキーを別売りの色付きキーキャップに交換するカスタマイズをしています。

 

 

生活に変化を

以上、2022年に買ってよかったものとサービスの紹介でした。今年は食洗機に筋トレと今までの生活に変化をもたらすモノ/サービスに出会った1年でした。

来年は気になってたけど結局使わなかった夏場の空調服を試してみたいと思っています。

 

それでは、良いお年を

 

キタサト?それとも○○?ウマ娘のTVアニメ3期の主役/舞台を予想してみた

ウマ娘の3期制作決定やったぜ(挨拶)

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2日目のライブのセットリストの終盤の流れから、その日の新しい告知は結構大きな内容になるんだろうなと思いかなりドキドキしながら新発表を見ていました。

 

今回の発表は3期の制作決定の発表のみとなりました。詳細は後日になるようです。2期は発表と同時にトウカイテイオーメジロマックイーンのキービジュアルが発表されたので、アニメで描かれるのは92年天皇賞(春)のテイオーとマックの対決と93年有馬記念トウカイテイオーの奇跡の復活をメインで描くのだろうと思っていました。しかし、それだけにとどまらず、ライスシャワーは中盤のもう1人の主人公という形で描かれ、そしてツインターボトウカイテイオーの転換点として組み込まれました。競馬の歴史として知っているのに胸が熱くなる事が何度もありました。テレビ放送は深夜でしたが、その時の思いに浸ろうと睡眠時間を削って過去の動画を見る事も度々ありました。

 

競馬の大河ドラマ

つくづくウマ娘は競馬を大河ドラマとして描いているなと思っています。1期の時代は私がリアルタイムで競馬を体験していた時代を思い出し、2期は過去の競馬を追体験しているようでした。果たして3期はどうなるのでしょうか?99年世代の物語を描く「Road to the Top」と合わせても楽しみです。

 

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YouTubeのみで配信ってすごいっすね。

 

3期で描かれる世代/時代を予想してみよう!

キービジュアルまで発表されるかと思いましたが、「Road to the Top」の発表もあったためか、TVアニメ3期は制作発表のみでした。それなら3期の詳細が発表されるまで3期の主役がどのウマ娘で、どの時代が描かれるのかを予想すると楽しいと思うので、いくつか予想を立てながら期待を膨らませていこうと思います。個人的にはこのあたりで今まで出ていなかった社台グループ所有馬とか、それ以外の大手馬主所有馬のウマ娘化があるんじゃないかなと期待をしています。だってそのほうが予想する甲斐があるし、モンジューや現役馬デアリングタクトをウマ娘化する予想以上の事をしてるので、もう何があってもおかしくないと思うんですよね。

 

本命:キタサンブラックサトノダイヤモンド主役のお話

ライブ内でも立花さんと矢野さんの2人でAmbitious Worldを歌ったりしていたので、順当にいくのなら3期の主役はキタサンブラックサトノダイヤモンドを中心とした2015年~2018年のお話になると思うのです。2期からも物語が綺麗に繋がります。このタイミングでビジュアルのみだったサトノクラウンシュヴァルグランの名前も遂に発表されましたしね。

そしてそれだけではなくキタサンブラックを語る上で欠かせない同期のライバル、ドゥラメンテリアルスティールの実名での登場は期待していしまいますね。アプリ内でわざわざブリュクスマンという名前でドゥラメンテをモチーフにしたモブウマ娘を出していますし、ここで満を持して社台グループ所有の馬がウマ娘化する事があったらいいなと思っています。

サトノダイヤモンドのライバルもディーマジェスティマカヒキエアスピネル等タレント揃いですね。もしマカヒキウマ娘化される事になったら、それだけで大事件になると思うのですが、「金子さん所有の馬の実装第1号がマカヒキでいいの?他にいるでしょ?」という事は頭の片隅にありますねw

 

物語のクライマックスは2016年の有馬記念になるのでしょうか?

その後のサドノダイヤモンドの低迷から京都大賞典の復活も描かれるのでしょうか?

楽しみです。

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対抗:ウオッカダイワスカーレットの物語

牝馬の時代が本格的に始まったと感じさせたウオッカダイワスカーレットの名勝負の数々は今でも輝きを放っています。

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一つ気になる事があるとすれば、ウオッカダイワスカーレットウマ娘の初期メンバーで、アプリ版でも最初に育成できる5人の配布ウマ娘の1人なので、すでに多くの人の中である意味知り尽くされているということでしょうか。

そして、「Queens」という牝馬にスポットを当てたウマ娘のCMシリーズをやっている事も気になります。もしこれがメインストーリーの第2部に繋がるものになり、第2部は牝馬にスポットを当てたものになるとしたら、ウオッカダイワスカーレットの物語はその中で描かれる事があるかもしれません。

 

とはいえ、64年ぶりの牝馬のダービー馬ウオッカ、37年ぶり牝馬有馬記念を勝ったダイワスカーレットの歴史の扉を開けた勝利は正しく偉業だったので、ココをアニメで丁寧に描かれて欲しいという思いはあります。

07年のダービーを現地で見た自分としては、あの「ウソだろ…?」というどよめきに包まれてからの「すげえ!」という喝采を描いてほしいと思うし、天皇賞(秋)のあんなにドキドキした写真判定の時間を描いて欲しいと思います。

そしてそこには、ディープスカイやカンパニーといったライバル達もウマ娘として登場して欲しいと思うのです。

 

穴:2002年クラシック世代を描くぜ!

2頭の外国産馬が世代のトップに君臨した2002年クラシック世代を中心に描く可能性もありますよね。牡馬ではタニノギムレットシンボリクリスエス牝馬ではファインモーションがいます。ナリタトップロードが長く現役を続け、シンボリクリスエスらと戦ったおかげで「Road to the Top」から3期に繋げられる気もします。

シンボリクリスエスタップダンスシチーの名勝負の数々、個性派ヒシミラクルファインモーションを差し切ったデュランダル等多くの名馬がいます。個人的にはバランスオブゲームの登場を期待してしまいますね。

タップダンスシチージャパンカップシンボリクリスエスの引退レースの有馬記念など、トップが集まるG1で大きく差を付けて勝利する衝撃は非常に印象に残っているので、熱い熱血の物語になりそうでこれも見てみたいです。

 

大穴:描かれるのはダートの熱い戦いだ!

かなり昔に地方競馬のプロモーションのポスターで「激しい場所に、芝は生えない」というキャッチコピーがカッコよかった事を覚えています。ダート競馬って熱いんですよね。2024年に大井でダートの3歳三冠競走が設立されますし、ダートを沸かせた名馬達の戦いが描かれる可能性がワンチャンあるのではないかと思っています。

スマートファルコンの育成シナリオのように注目度が芝と比べて低くなりがちなダートのウマ娘達の逆襲の物語をアニメで展開されたら熱いですね。実際の競馬でもダートは芝で結果が出なかった馬達の敗者復活戦の舞台という意味合いが強かったですが、今はダートのスペシャリスト達がしのぎを削る舞台になっています。

気がつけばドバイやサウジではダートでもアメリカの馬達とも十分戦える事を証明し、マルシュロレーヌはダート牝馬の世界一のレースBCディスタフを勝つまでになりました。

とはいえ、ダートを舞台にするならどの世代を出すのかが最大のポイントになりますね。現役時代が長かった馬も多いです。

…こっちもアプリ内のメインストーリーを舞台にしたほうがいいような気もします。アブクマポーロメイセイオペラ等の地方のレジェンドや、何よりホクトベガの登場があったら激アツです。

 

あと、これは完全に与太話なんですが、これから2024年のダート三冠に向けて様々なプロモーションを打ってくると思うんですが、宣伝キャラクターに芸能人の他にオタク向けにウマ娘が起用される事があってもおかしくなさそうなんですよね。メガイルミコラボもしてくれたし、フットワークの軽いTCKなら…!

 

妄想①:最近の競馬を出し惜しみせず描くぜ!

これは完全に妄想です。自分が出した同人誌でも書いたんですが、ウマ娘の2期とアプリ版のリリースの前の2020年の競馬がご存知のようにとにかく凄かったんですよね。牡馬と牝馬の無敗の三冠馬コントレイルとデアリングタクトが出て、アーモンドアイが芝のG1勝利記録を更新。そしてその後に3冠馬3頭の対決が実現しました。一流とは言えない外国馬達に日本のトップホースが完敗した第1回から39年を経てたどり着いた日本競馬の総決算と言えるレースでした。

 

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なので、アプリのリリースがあと1年早かったらこのレースを体験できた人たくさんいだだろうなぁと思う事もありました。それなら敢えて今の競馬に繋がっている直近の時代を真っ先にその物語をアニメで描く事があったら面白いと思うんですよね。

そしてアニメ1期から競馬を見始めた人たちはアーモンドアイの活躍を桜花賞から見れたので、競馬おじさん達が1期2期で体験した「ウマ娘であの時を思い出す」体験をして欲しいとも思っています。

どういうわけか現役のデアリングタクトが既にウマ娘になっているので、残りの2頭が来た時は本当に期待をすることになると思います。

 

 

妄想②:もっと最近の競馬を出し惜しみせず描くぜ!

正直これを書きたかった。

予想外だったことは2021年の競馬も2022年の競馬も2020年に負けないくらいヤバいことが起こり続けた事なんですよね。

流石に絶対ないと思いますが、運営がもっとアグレッシブな場合、2期とアプリがリリースされた2021年の物語を敢えて描いてオタクに悲鳴をあげる体験をしてもらうぜ!みたいな事を考えていたら2019年クラシック世代を中心にした物語を描く事が…あるのかなぁ?

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この世代は私は98世代に並ぶ程好きな世代になっています。特に牝馬が強い世代でした。

天涯孤独のグランアレグリアが新時代の最強マイラーとなり3階級制覇に挑む話、史上初のBC制覇を果たし世界に愛を振りまいたラヴズオンリーユー、史上初のグランプリ4連勝に挑んだ女帝クロノジェネシス

世代さらにを彩った牝馬たちも個性豊かなんですよね。ダノンファンタジー、カレンブーケドール、そしてラヴズオンリーユーの幼なじみの親友マルシュロレーヌ。

グラン、ラヴズ、クロノの誰が主人公になってもきらきらと眩しい青春の群像劇が描かれる事になるのではないでしょうか。

 

個人的にはラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌの友情の物語が掘り下げられたらいいなと思っています。才能だけで2019年にオークスを勝ったものの、2020年にスランプに陥った時にマルシュロレーヌはダートに転向して頭角を表し始めるんですよね。そこから2021年にラヴズは京都記念オークス以来の勝利をあげ海外へ。そしてそれがブリーダーズカップに繋がり、ラヴズの付き添いで行ったと誰もが思っていたマルシュロレーヌが大仕事を成し遂げる…。

 

日本の悲願と凱旋門賞が呼ばれて久しいですが、BCディスタフはそもそも誰も勝てると思ってないダートの牝馬世界一を決めるレースでの偉業でした。

 

特別な世代です。

 

予想は尽きない

正直に言うと、ウマ娘アニメ3期の予想は誰かと思い出話をしながら何時間でも続けられるピックだと思います。「04年世代だったらコスモバルクの話かな」とか「ブエナビスタの話もみたい」とか本当にキリがありません。最終的にどうなるかはまだ全くわかりませんが、毎週の競馬を見ながら続報を待っていたいと思います。

booth.pm

【競馬】パンサラッサが見せた1998年11月1日の向こう側 〜2022年天皇賞(秋)〜


また天皇賞(秋)に名勝負が生まれちまったな...

再現

それはまさしくあの日の再現のようだった。

2022年10月30日、第166回天皇賞。パンサラッサは1998年11月1日に人々が見た夢の記憶を蘇らせ、それにあと一歩まで迫ったのだ。

 

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その彼の大逃げを豪快に差し切ったのがイクイノックスだった。そのキタサンブラック産駒は、まるでその父ブラックタイドの遺伝子に潜んでいた全弟ディープインパクトの要素を顕現させたかのような衝撃の末脚だった。未だ競走馬として完成途上と言われ、G1本番で勝ちきれないタイプになってもおかしくなかった彼が、天皇賞(秋)でG1初勝利をあげたのだ。

 

次走はジャパンCもしくは有馬記念と発表された。ジャパンCになれば同じ舞台で敗れたドウデュース、焦点をJCに定めているであろうシャフリヤール、そして能力未知数の外国馬が相手になる。

有馬記念になった場合、1歳上の王者タイトルホルダーと悩める王者エフフォーリアが待っている。菊花賞馬アスクビクターモアも逆転の機会を 窺っている。

 

ガラスのエースのイクイノックスが今後どの様な蹄跡を歩んでいくのかが楽しみだ。帰らぬ馬となった兄の分も長く競走生活を送ってほしい。

 

そしてキングヘイローが日本の血統地図に残って行く可能性が増えた事が何より嬉しかった。KingmanDubawiを持つ牝馬にイクイノックスが配合されれば、キングヘイローの父ダンシングブレーヴのクロスになるし、母父、母母父でその血を持つ日本の馬も少なくはない。そんな血が海外の大レースを勝つ瞬間を夢見ずにはいられない。

 

ダンシングブレーヴを持つマルシュロレーヌがダート牝馬の頂点を決めるBCディスタフを勝利したように、夢ではないはずだ。

 

さらに夢だと思っていた同年代のエルコンドルパサーグラスワンダースペシャルウィークキングヘイローの血を5代血統表に持つ馬が現れる可能性も高くなった。競馬を見始めた年に私を魅了した黄金世代の名馬達の名前が一同に並ぶ瞬間があったら、この上ない喜びになるだろう。そして、もしそこにセイウンスカイまで加わるような事があったら...と考えずにはいられない。

 

イクイノックス、無事に現役生活を終えて種牡馬入りする事を切に願っている。

 

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名勝負になった理由

そして今回の天皇賞(秋)の主役は勝ったイクイノックスだけではなかった。

2着に逃げ粘ったパンサラッサだ。

 

彼の近年のプロフィールを簡単に紹介する。

2021年10月、東京2000mのオクトーバーSを逃げ切りリステッド勝ちを収めると、続く福島記念では強烈な大逃げで重賞初勝利を挙げた。その驚きのパフォーマンスからツインターボの再来と呼ばれるようになった。

 

この時の前半1000mを57秒台のハイペースで逃げ、直線で粘る戦法がパンサラッサの転機となった。だが、この時点での評価は大逃げの個性派であった。大敗した有馬記念は適距離でなかった事もあり、彼の真の能力はまだ未知数な部分が多かった。

 

しかし2022年の中山記念での逃走劇で、彼は大逃げてレースを沸かせるだけの存在でなく、驚異的な粘りで逃げ切れるだけの実力を持った馬だと言う事を結果で示したのだ。

次の舞台は恐らくG1。更に強い相手と戦う事になるが、ドバイと大阪杯のどちらになっても好勝負できるという印象だった。そして、中山記念の逃げ切りで彼は過去の勝ち馬のサイレンススズカとも比較されるようにもなった。

タップダンスシチーダイワスカーレットキタサンブラック、アエロリットらターフを沸かせた逃げ馬は度々現れたが、パンサラッサ以外にツインターボサイレンススズカの2頭とこれほどまでに比較された馬は、これまで1頭もいなかったと記憶している。

 

2022年3月、パンサラッサはドバイターフに選出され海を渡った。このレースは彼のベストレースと言えるだろう。これまでと同じく速いラップで逃げるパンサラッサはすぐ後ろで追走される厳しい展開だった。しかし、4コーナーで彼に追走していた馬の大半が脱落、直線で驚異的な粘り込みを図るパンサラッサに中段に潜んでいた前年の覇者Lord Northと後方から飛んできたヴァンドギャルドで3頭並んだ所がゴールだった。

 

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長い写真判定の末、パンサラッサとLord Northは1着を分け合った。爆逃げの個性派から僅か半年足らずで海外G1馬まで上り詰めてしまったのだ。彼が喩えられた逃げ馬達と並ぶ"世界のパンサラッサ"になった瞬間だった。

 

国内に戻ったパンサラッサは宝塚記念に出走。適距離ではない舞台でも57秒台で逃げて8着だった。2200mでも予想以上の粘りを見せ、適距離に戻れば国内でも侮れないという印象だった。これにより秋の目標は中距離路線となり、札幌記念ではジャックドール、ソダシと対戦。適距離のレースだったが、同じく逃げで頭角を現し重賞馬となったジャックドールに首差敗れてしまう。

 

このような経緯を経て、パンサラッサは天皇賞(秋)に向かう事になった。単勝の人気もあまり高くなく、最終的な単勝22.8倍の7番人気となった。流石にこのオッズは評価が低すぎると思っていたのだ。

*1

オッズ的にもとても魅力的だったが、私は本命にできなかった。宝塚記念札幌記念ではスタートがあまり良くなく、そこから無理にハイペースの逃げに持ち込んでいる印象があった。その事が気になり「今回もスタートが決まらないかもしれない」と判断し、皐月賞で美味しい思いをさせてくれたジオグリフと、モーリス産駒のジャックドールを中心に馬券を買ったのだ。ドレフォン産駒が再びアッと言わせる勝利をあげて欲しかった。

 

天皇賞(秋)のゲートが開いた。

ジャックドールとパンサラッサは2頭ともスタートを決め、スーッと前に上がっていった。2コーナーでまずノースブリッジが絡みに行き、更にバビットが外からポジションを取りに行ったものの、パンサラッサがハナを取り切った。ジャックドールはその3頭の後ろに控える形になった。

「こうなるとパンサラッサの持ち味が出そうだな」と思いながら、パンサラッサがどういうラップを刻むのかを見るためにターフビジョンを見つめていた。

600m35秒くらい。「速い」

3馬身ほどのリードが少しずつ広がって行った。

 

800m45秒くらい。「速い」

リードは7馬身くらいに広がっていた。

そしてここから、後続との差がどんどんと開いていった。

 

1000mは57秒4と表示され歓声が上がった。

2番手との差は15馬身程に開いていた。

サイレンススズカみたいな逃げだな」とつぶやいた。

 

このときの周囲はまだまだ冗談交じりの「パンサラッサ速いよ」とか「いつものパンサラッサだ」とか、彼の馬券を買っている人が「いいぞ!逃げ切れるぞ!」というまだ冷静さを伴ったトーンだった。

 

だが、その雰囲気が変わり始めたのはその直後だった。

パンサラッサと後続との差が更に広がっていったのだ。

 

「めっちゃ逃げてない?」「アレなんかヤバくね?」「ヤバイヤバイ」「凄い凄い」

周囲が徐々に騒然としていき、それはスタンド全体に波及していった。

 

大欅をパンサラッサだけが通り過ぎていく

 

ターフビジョンに映し出された3,4コーナーの映像がこのレースの中でバビットとの差が一番開いていたように見えた瞬間だった。

 

「あんなに離してるよ」「凄くない?」「後ろ届くの?」

6万人は既に騒然となっていた

 

パンサラッサだけが4コーナーに向かっていく

あの馬が歩みを止めた場所を通り過ぎていく

 

プリテイキャストの天皇賞(秋)の時の映像を彷彿とさせるような2番手との差が、2000mの天皇賞で繰り広げられている…

その瞬間、これはとんでもないレースになってしまったと思った。

 

逃げているのが伏兵による玉砕的な戦法だったのなら、自分も周囲の人々もまだ冗談交じりで後続に注目していたかもしれない。

ただ今回は違う。先頭を走っている馬はパンサラッサなのだ。

 

それも、天皇賞(秋)

 

福島記念中山記念ドバイターフの逃げで3回も私達を驚かせ、魅了したG1馬パンサラッサだったのだ。

そのパンサラッサが、一番持ち味が出る形で大逃げを打ち後続を大きく離してリードしている。そして直線で驚異的な粘りを見せる事が予想できるのだ。

 

それも、天皇賞(秋)

 

つまりそれは…

「パンサラッサが逃げ切る―――」

 

それも、天皇賞(秋)

 

そしてそれが意味するところは…

 

「あっ…」

 

ここから先は、レースを平常心で見ていられなかった。

3コーナーで後続を突き放す光景はあの日の記憶と完全に重なってしまった。

もう買った馬券のことなど、もうどうでも良かった。

目の前のレースを見ながら、頭の中は洪水が起きていた。

 

なぜならあの光景は、心の奥底に大事に仕舞い込んだ1998年11月1日に見たかった景色だったからだ。あの日、サイレンススズカに起こった事は少年時代の自分に取ってこれ以上ない理不尽な結末だった。競馬を始めたダビスタ世代の少年達に落とされた大きな闇。呆然とテレビを見つめていた。競馬を見始めた年に出会った彼が、どれだけ強くても、呆気なく終わってしまう瞬間がある事を経験した。あれから24年、もし彼が無事だったら…と思う事もなくなっていた。この事はもう過去の思い出だと思いこんでいたのだ。

 

たが、夢の続きの光景が目の前に現れた時、私の心は完全にあの日の自分に戻っていた。

 

パンサラッサ、行け!逃げろ!あの日の続きを見せてくれ!

 

無我夢中でパンサラッサを応援していた。

気がつけばパンサラッサの馬券を買ってなさそうな周囲の人ですら、パンサラッサを応援し始めているようだった。

 

それは多くの人が、パンサラッサの大逃げを見て彼の事を思い浮かべたからだろう。そして、1998年の天皇賞・秋でその馬に何が起こったのかは、リアルタイムで見ていた人も、後追いで知った人も、ウマ娘から競馬を見始めた人の誰もが知っている。

 

人間の事情など何も知らないパンサラッサに、あの日の夢の続きを託していた。

 

「無事に走りきってくれ」

何故かそんな願いが思い浮かんでいた

 

「あの日を超えてくれ」

越えられない壁みたいなのを打ち砕いてくれと思っていた。

 

「逃げ切ってくれ」

祈るような気持ちでファインダーを覗き込んでいた。

 

他の馬の事は見ていなかった。

ファインダーの中にパンサラッサがただ1頭だけ写り続けていた。

ゴールはまだか…と思っていた矢先、外から飛んできた馬がいた。

 

 

イクイノックスだった。

そのキタサンブラック産駒は逃げ切りを図るパンサラッサを差し切り1馬身の差を付けてゴールした。

 

言葉で言い表せられなかった。

ただ、胸がものすごく熱くなったレースだった。

 

パンサラッサが見せてくれた夢は私の胸を打った。

イクイノックスがこれほど強く成長していた事に驚嘆した。

2年連続で3歳馬による優勝で終わった天皇賞(秋)は、トレンドの変化を強く印象づける出来事だった。

 

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特別な気持ちにさせてくれる馬

正直パンサラッサにはしてやられてしまったディープインパクトやタイトルホルダーのように無限に広がる果てのない夢を見せてくれる馬は数多くいた。しかし、なんの前触れもなく終わってしまった夢を、その走りで思い起こさせてくれる馬はいなかった。自分の中で積み重なってきた競馬の歴史が全て押し寄せてきたかのようだった。こんな経験は初めて味わった。

2着という結果に終わったものの、あの日のサイレンススズカを越えてくれたと思ったし、1998年11月1日に自身の心に刻みつけられた闇は、2022年の天皇賞(秋)で本当の意味で成仏できた出来事になったのだ。

 

個人的には、ウマ娘のアニメとゲーム内で大河ドラマ的に描かれたifのお話でも十分成仏できていたと思っていたのだが、まさか現実でこんなレースが展開されるとは…。

 

パンサラッサは既に特別な気持ちにさせてくれる魅力的な馬だったが、天皇賞(秋)で見せてくれたものはその1段階上の"特別な気持ち”だった。紛れもなく彼は歴史に残る馬になったし、歴史に残る名勝負になったと感じた1日だった。

余談

 

一緒にPOGをやっている赤ペンさんが話していたように、今回の出来事のお陰でやっと「サイレンススズカが無事に走ったけど別の馬に差されたifの話」を俎上に上げられる土壌が出来たのではないかと思った。

当然「あの出走馬の中でそんな馬がいたか?」と言われれば答えるのが難しいのではあるのだが。しかし、今まで「サイレンススズカがどんな勝ち方をしたか」しか実質語られなかったifに対して、そこから一歩進んでそれ以外のifについて語っても、もう怒られないよねとは思うのだ。

そのように98年天皇賞(秋)へのアプローチを一歩進めた時、悲劇の影に隠れてしまった勝者オフサイドトラップナリタブライアンと同期で、度重なる屈腱炎を乗り越え、7歳の重賞初勝利から3連勝で天皇賞(秋)を勝ち、当時最高齢のG1勝利を飾った馬として再びスポットが当たる瞬間が訪れるのかもしれない。

そして、そんなサイレンススズカオフサイドトラップが対決する大河ドラマが世界の何処かで描かれる日が来てももう絵空事ではなくなったような気もするのだ。なぜなら彼が辿った蹄跡も、どこかの誰かに希望を与え得る事を成し遂げたのだから。

イニエスタとPK対決をしている場合ではないんだよなぁ(これはこれで面白かった)

 

booth.pm

 

 

*1:パンサラッサ、結局どのタイミングでメンコを外したんだろうか

夏コミ(C100)1日目東フ23aで競馬×ウマ娘本「ごまのうま本 vol.1」を出します!【サークル:ごまうま】

同人誌を出します

念願のコミケにサークル参加するぞ!(挨拶)

 

 

 

Twitterの告知をご覧になった方もいると思いますが、2022年8/13,14に開催されるコミックマーケット100にサークル参加をします。

私のサークル東フ23a「ごまうま」の新刊「ごまのうま本 vol.1」の情報です。

本の内容は競馬とウマ娘の本になります。

 

せっかくの初コミケ、せっかくならとことんやろうと決めた結果、122ページの大ボリュームでお届けすることになりました。表紙は「パンダが一匹。」のコミズミコさんにお願いしました。ありがとうございます!

 

 

委託はメロンブックス、電子版はメロンブックスとBOOTHで出す予定です。

 

 

1000円を予定しております。

8/13から買えるようになります。PDFとepubデータ両方を配布します。

※メロンでも電子版を出す予定ですが、BOOTHの電子版と価格等が異なります。

 

初版

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1589992

増刷版

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1595349

後ほど紹介ページができる予定です

紙版、電子版どちらも1250円を予定しております

近日中に予約ページが出来ます。初のコミケ、そしてコロナの状況で不透明だったので紙の本はあまり印刷しておりません。予約が多かった場合は追加で印刷を考えています。

 

 

そして、8/6(土)20時より告知配信もやります!主に編集を担当してくださったレスター伯さんとの配信です

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さらに21時からはニコ生で今回のコミケで同じく新刊を出される知り合いの「ニコマス養老院(内科部長さん、ぴっかりさん、dragontwoさん)」のメンバーと合同でコラボ宣伝放送もやります。

live.nicovideo.jp

 

ごまうま本の参加者紹介

新刊はウマ娘から競馬を10倍楽しんだ奴らたち」というテーマで以下の内容の2部構界隈POG対談成になっております。

 

  • 1.界隈POG対談「POGでユタカな競馬ライフを」
  • 2.執筆陣9名による10本のコラム(平均4000字)
  • ウマ娘プロジェクト&競馬年表(特別収録)

 

界隈POG対談

「界隈POG対談」は、私たちの界隈の5つPOG(=ペーパーオーナーゲーム、仮想馬主ゲーム)の主催者と司会のレスター伯さんを交えた対談です。そのうち3つのグループがウマ娘からの競馬初心者が始めたPOGです。

  • ウマ娘からオタク達の中に競馬がどう浸透していったのか
  • POG期間(昨年の新馬から今年のダービーまで)で初心者の人がどう感じたのか。
  • 1年強見てきた上で競馬初心者とベテランが語る競馬の魅力

こんな内容を約30ページにわたり収録しました。

参加者(あいうえお、ごま、出島、戯念、カバディ、レスター伯)

 

収録コラム

1.「競馬狂想曲をもっとも楽しんだ者たち」 文=あいうえお

新刊コラムでは執筆陣の方に予めテーマをリクエストして書いていただきました。

コロナ禍、そしてウマ娘ブームで一番楽しんでいたのは誰か? それは無我夢中で競馬を布教し続けてきたオタクコンテンツにも明るくて、90年代の競馬ブームの頃を知っている人たちだったよねという話を書いていただきました。それ応えられる競馬の状況だったのも運がよかった。

年長者の昔話なんて基本的に嫌ですよね普通は。ただ、競馬だけはウマ娘のお陰でむしろ昔話を聞かせてという事が多発したんですよね。ほんと、ウマ娘自体の出来の良さと、競馬自体のコンテンツの強さが化学変化を起こしたと思います。

 

2.「人間万事塞翁がウマ娘ウマ娘が全ての趣味を繋いでくれた〜」 文=ごま

主宰なのでコラムを2本書きました。

1本目はウマ娘と競馬とはちょっと毛色の違う内容になっています。自分は運が良かったなという事がありました。

 

ウマ娘を受け入れられない拗らせた競馬オタクにならなくて良かった」

 

ウマ娘ちゃんと受け入れられて、競馬布教のきっかけできたのは今まで自分が辿ってきた趣味のおかげだなと思っています。そんな内容のコラムを書きました。

実はこの本も今までやってきた趣味でいろいろな人に出会った結果生まれた本なんですよね。長くなるのでこの記事の最後に書こうと思います。

 

3.「どうしてこんなに楽しい沼だと教えてくれなかったんです!?」 文=出島

界隈でものすごい競馬のハマりっぷりをされていた出島さん。以前このタイトルと同じニュアンスのツイートをしていた事が印象に残っていてこのテーマで書いていただきました。

競馬沼に浸かっていく出島さんの経緯が高い解像度で語られています。

 

4.「女帝の血が咲き誇る、その瞬間を追いかけて」 文=ハバネロ

ニコマスPOGでもエアグルーヴ血統を数多く指名したハバネロさんには、初G1現地観戦となった桜花賞の話を書いていただきました。そう、このレースで勝ったのもエアグルーヴの血を持つ馬でした。

 

5.「ウマ娘から競馬の世界へ」 文=Aska

Askaさんが競馬写真にのめり込んでいった経緯と、そこで出会った1頭の馬のエピソードについて書いていただきました。

新刊のコラムの執筆者の中で一番最初に届けてくれたのですが、その内容がめっちゃ良くて、私も編集のレスター伯さんもテンションが上がったことを覚えています。

「いい本になりそう。いい本にしたい」と思った出来事でした。

 

6.「推し声優が生涯収支マイナス9000 円ちゃんになった話」 文=はやて 

界隈ではサイン馬券のはやてさんというイメージが強いですが、今回お願いしたのは昨年末の上坂すみれさんのFCイベントで起こった出来事です。この時のはやてさんのツイートが強烈に印象に残っていたので、この機会に書いていただきました。

ウマ娘声優とはいえ、声優が競馬にハマっていくのは競馬を長く見てきた人間からするとちょっと考えられない出来事です。

それが自分が一番推している人だったら、誰でもはやてさんみたいになっちゃうと思います。

 

7.「ウマ娘と馬産地」 文=ゆーいち

ゆーいちさんが牧場で働いているのかと勘違いするほどの馬産地オタクだったので、このテーマで書いていだだきました。ダーレーの求人が1桁から500人まで増えた事が衝撃的でした。競走馬に関わる仕事も初めて知る内容も沢山あったので、必読です。

 

8.わぁドレ誕生秘話」 文=八位

かなり内輪向けな内容になるとは感じつつも、これは記録に残しておくべきと考え、「わぁ!ドレフォン!」ミームの生みの親の八位さんに誕生秘話を書いていただきました。

私はドレフォン産駒の前評判は「リップサービス」と思っており、過小評価していました。しかし初年度から皐月賞馬ジオグリフを輩出しこの世代の種牡馬ランキングで5位になりました。おもちゃのように遊んでいた私は反省の意味も込めてドレフォン産駒のエンプレスペイに出資したり、皐月賞ではジオグリフのお陰で勝たせてもらいました。

 

八位さんには漠然としたリクエストになりましたが、書いていただきたコラムは想像以上のモノがきました...。これは寓話です。

もう一度言いますが、かなり内輪向けな内容になっていると思います。

 

ただ、この原稿をもらった直後にミャクミャク様がバズって二次創作が大量発生したのを見ると興味深い内容になっていると思います。必見です

 

9.「“異邦人”たちが競馬にもたらす何かについての一考察」 文=赤ペン

赤ペンさんには他の方へ依頼したテーマをお伝えした上で、それに重ならないテーマという、かなり漠然とした依頼でオファーをいたしました。本当にありがとうございます。

紹介文にも書いてありますが、記事終盤に「ウマ娘から競馬に入った人対して、競馬を知っている人間がどうアプローチしていくべきか?」と提示していただいた事は、デアリングタクトの登場で興味を持つ人が新たに出るタイミングにハマったと考えています。そしてそれに対する一つの回答がこの本になっているとも言えると思います。

 

10.「2020年11月29日がウマ娘で描かれる日」 文=ごま

最後は主宰の2本目のコラムになります。

スイープトウショウの育成シナリオを読んだ結果、ウマ娘運営の最大目標は「2020年11月29日」の事を大々的に描くことなのでは…?という仮説から生まれた記事です。

しかも、デアリングタクトのウマ娘化でその予想は当たる気がしてきました。ただ、それが描かれる順番については大きく外れるかもしれません。私のウマ娘の未来予知をぜひご笑覧ください。

 

ウマ娘プロジェクト&競馬年表

ウマ娘プロジェクトが始まった2016年3月からの競馬とウマ娘の出来事を年表にしました。サンプルではプロジェクト開始時からずっと競馬界のトップに君臨しつづけているオジュウチョウサンの凄さを公開しています。

 

おわりに

以上が「ごまのうま本 vol.1」に収録される内容です。

ぜひお手にとって下さい。

 

最後に、

「ごまうま本 vol.1」を作るきっかけになったのは、いろいろなタイミングが重なりました。以前から身の回りの人がサークル参加をするのを見て羨ましく思っていましたが、自分は絵も描けないし、同人誌、同人作品を出す強いテーマや熱意もあまりありませんでした。

そこに颯爽と現れたウマ娘。わざわざ配信までして競馬やPOGの布教をするようになりました。その後、冬コミ(C99)が開催される事になった時に次の夏コミ(C100)ならウマ娘と競馬がテーマで本を出せると考えました。

趣味を遍歴してきてどんな熱狂も時が経てば忘れ去られて行くものと感じていました。ここまで自分の中で高まった熱狂を記録に残しておきたいと感じました。

そして何より1998年から競馬を見てきた自分でも今が一番面白いと感じるほど競馬が盛り上がっている事が強く後押しをしてくれました。

昨年11月から動き出した計画はいろいろな人の協力を経て完成しました。記念碑的な新刊担ったと思います。本当にありがとうございました。

SNSで知り合った人達の大規模な合作や企画で話に乗る事は何度もありましたが、主宰をしたのは初めてでしたが、その時の経験がめちゃくちゃ活きました。オファー、コラム執筆、表紙のデザインなど、ありとあらゆる作業に「大変さも含めた楽しさ」がりました。

とりわけ表紙のコミズミコさんには今までに描いたことがないようなテーマで描いていただきました。描いていただいた表紙が生まれる事になったダービーを体験されていたので、オファーができて本当によかったです。

 

そして、この新刊が生まれる上で大きな契機だったのが、コラボ告知配信のホストであるきつねさん主催の2019年の夏コミの時に開催されたオフ会でした。

sikii-j.hatenablog.com

この時はレスター伯さんは敷居亭のスタッフとして上京してオフ会に参加されていました。ニコニコのアイマス動画が縁で知り合った人達の中で競馬トークで盛り上がっていた輪の中にレスター伯さんがいました。そこから翌年のPOGに繋がり、今回の本で編集を担当してただく事になりました。

私の「人間万事塞翁がウマ娘」のコラムは、その時に出された同人誌「敷居の部屋の旋回」の「歳重ねてきたオタクはどう趣味に向き合う?」というテーマがきっかけになりました。大袈裟になってしまうが、コロナ禍でおかしなことにならずに正気を保てた軸になったのはウマ娘ブームと競馬の盛り上がりがあったお陰かもしれないです。

 

「競馬はコミュケーションツール」「競馬は心のタイムカプセル」だと思っています。

2019年のオフ会での競馬トークでの意気投合から始まり、ウマ娘ブーム、そして競馬の盛り上がりはつながった縁は、その言葉を体現したようなものでした。

 

そんないろいろな縁で繋がり、主宰の熱意で完成した本をぜひお手にとっていただき、楽しんでいただければ嬉しいです。

初心者競馬相談室POG定期配信&アイドルホースオーディション予想WIN5をやるぞ!

2歳新馬戦が始まり約1ヶ月半が経ちました。7月16日には世代初の重賞である函館2歳が開催されます。

世代最初の重賞が終わったタイミングで初心者競馬相談室POGの定期配信を行います。配信日は7月19日(火)の夜に行う予定です。

 

youtu.be

 

そして、その中で「アイドルホースオーディション予想WIN5」を行います。

アイドルホース、現在主流になっている競走馬のぬいぐるみの種類の一つで、座ってくれる可愛いぬいぐるみです。

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かわいい。

7/15から京都競馬場の公式Twitterで始まった企画です。昨年に続いて開催されます。

現在はファイナリストに残る10頭を選ぶSTEP1が開催中です。ファイナリストに残った10頭のうち5頭がアイドルホース(ぬいぐるみ)化され、そして1位は特別仕様になるそうです。

昨年の第1回はヨシオ、メロディーレーン、キセキ、ライスシャワー、カレンブーケドールがTOP5に入り、アイドルホース化しました。

POG定期配信の後半はこの企画でぬいぐるみ化するTOP5の競走馬を予想するWIN5のコーナーを行います。POG参加者からアンケートを取ったWIN5予想も発表します。