ニコマスPOG2022-23 指名馬確定しました&私の指名馬紹介
ダービーの余韻がまだ抜けません。
2022年5月28日に開催されたニコマスPOGのドラフト会議にて参加者6名の指名馬が決定いたしました。
ありがとうディープインパクト国内枠
ディープ枠はくじ引きでシックポップアスクに決定しました。
今回はこの枠があったのでディープインパクト産駒は一切調べてませんでした。この馬についても個人馬主である廣崎オーナーの馬なので詳細がほとんどないので、情報が出てくるのを楽しみにしています。
ありがとうディープインパクト欧州枠
Auguste Rodin(母Rhododendron) 牡馬
POGのポイントが加算されない応援枠的な欧州ディープ産駒枠は母Rhododenrdonの牡馬になりました。
母は欧州のG1を3勝した馬で全妹が名牝Magicalという血統です。
こちらも詳細がまったくわからないので、海外メディアでの報道に注目しながら追いかけていこうと思います。
早速デビューしてました。不利がありながらも2着。
・ニコマスPOG全体応援欧州ディープ産駒
馬名未定(母Hydrangea)
欧州のディープ産駒は7頭が血統登録されたため、最後に残った1頭は全体で応援します。
牡馬1位
みなさんご存知、藤田晋オーナーの所有馬で育成での評価も非常に高いエゾダイモンを単独で指名して獲得しました。
兄グローリーヴェイズの血統、レイクヴィラファーム生産馬なので、正直クラシックでは菊花賞が一番輝く舞台だと考えていますが、デビューが今週に決まっているので早期からポイントを稼いでくれると考え指名しました。
この馬がのメジロの系譜を受け継ぐレイクヴィラに初のダービー制覇をもたらしたら激アツだと思うので、そのロマンにもかけています。
牝馬1位
姉アカイトリノムスメを指名していた自分にとって絶対指名をしたかったので1位で行きました。父ブラックタイドでここまで育成で高評価されるのはリップサービスとは思えないので強気に指名です。姉の夢を妹に託します。
新種牡馬
ダイヤモンドハンズ(母メチャコルタ 父サトノダイヤモンド) 牡馬
フェイトで赤ペンさん、アルビレオさんと競合し外れたためこちらを指名。こちらも今週のデビューが決まっていて、調教でもある程度動いているので指名しました。
ウマ娘血統
またまた赤ペンさんと競合しましたが、今回は自分が獲得。
スターズオンアースの活躍を見て今年はドゥラメンテを取りたいと思っていたので、ここでサトノダイヤモンドの甥にあたるこの馬を指名しました。
外国産馬・持込馬
ショウナンハコブネ(母ショウナンアデラ 父Roaring Lion) 牝馬
ここは独自色を出した指名をしようと考え、昨年兄のショウナンハクラクを指名していた縁でショウナンハコブネを指名しました。
決め手になったのは父が僅か1世代の産駒しかいないRoaring Lionだったこと。現時点で日本にいるRoaring Lion産駒はこの馬だけ、そして指名できるのは今年だけ。彼の主戦を務め現在リハビリ中のO.マーフィー騎手がこの馬の活躍をみて復活の助けになったら良いなと思ってます。
非社台生産馬
ジャスティンレオン(母ダイワパッション 父ハーツクライ) 牡馬
エポカドーロ、1年目に指名したキングストンボーイの弟のこの馬を指名しました。実はノーザンの育成だと後から知ったので、エポカドーロに続くクラシックでの活躍をかなり期待しています。
父輸入種牡馬
ブラストウェーブ(母ツルマルワンピース 母ハービンジャー) 牡馬
正直指名する気はなかったのですが、6月東京デビューが決定したことを受けて指名することに決めました。全兄ブラストワンピースもこの馬と同じ大型馬で活躍したので期待しています。
初仔
グランベルナデット(母ラブリーベルナデット 父キズナ) 牝馬
これは出資馬だったので2位に残らないと思っていたのでこの枠で行けるグランベルナデットを指名しましたが、なんと赤ペンさんと3回目の競合でした。この競合に負けたら泣き崩れると思ったのでこの日1番祈りました。無事に選べて良かったです。
この日某女性声優さんが葵Sに出資馬を見に行っていました。
グランベルナデットは牝馬なので、この馬が阪神JFや桜花賞に出走することになったらおそらく阪神まで行くんだろうな…と思いますが、本当にG1に出走するような活躍を楽しみにしています。
未来予知枠
シャンボール(母キララチュール 父キズナ)
未来予知馬:サイコーキララ
レスター伯さんの配信でこの馬の事を紹介された時にサイコーキララの思い出が蘇ってきたので指名しました。後でサイコーキララの事で記事書くかもしれません。
デビューから4連勝で報知杯4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー)を勝利し、春のクラシックの本命馬として臨むも桜花賞、オークスで敗れその後故障時1戦して引退した快速牝馬でした。
キラキラ輝いている名前なので実装されたらとても人気が出るようなキャラクターデザインになると思います。輝くG1勝利を夢みるキャラクターになって欲しいです。
牡馬2位
ガルヴァナイズ(母ガヴェルナ 父リアルスティール)
新種牡馬枠でリアルスティール産駒を指名できなかったので2位で指名しました。ハルーワスウィートを指名したかったですが、同じ佐々木オーナーのこちらの馬を指名しました。
牡馬3位
キングヘイロー産駒終盤の活躍馬、重賞3勝のダイアナヘイローを何としても指名したかったのでここで。ハバネロさんの影響でエアグルーヴ高になっていたのでここで取らないと危なかったかもしれない。ドラフト直前に入厩したのも大きかったです。お母さんと同じ厩務員さんが担当するみたいで、Twitterの更新が楽しみになりました。
牡馬4位
本来は指名しない予定でしたが、この日にやっとデビューしたディーンズリスターが勝ってしまったので指名しました。何とかなってくれ...。
牡馬5位
ラヴズオンリーユーの全姉カデナダムールにエピファネイアの産駒なので来年生まれるラヴズの全いとこになる初仔がどんな馬になるのか、この馬でチェックします。
野田みづきさんが落札したのでミッキー◯◯になると思いますが、今から楽しみです。
牝馬2位
ドゥラメンテ産駒の牝馬で国枝厩舎所属、デビュー早そうなこの馬を2位で指名。スターズオンアースの活躍で個人的にもドゥラメンテ産駒の評価はうなぎ登りです。
牝馬3位
メイケイエール、ナムラクレア等2年連続で牝馬の活躍馬を出しているミッキーアイル産駒を指名したかったのでミッキーアイル産駒を初指名。こちらも早期デビュー出来そうなことが決め手でした。小倉に強いミッキーアイル産駒ですが、この馬は美浦の蛯名厩舎なんですよね…。
牝馬4位
決め手になったのはお姉ちゃんのラスールの影響。新種牡馬はリアルスティールを一番評価しているので、残っていたサマーハの産駒のこの馬を取りました。POG期間でお姉ちゃん超えの活躍を期待。
牝馬5位
ジェンティルドンナの2020年度の産駒は残念ながらいなかったので、その姉のドナウブルーの産駒を指名しました。
縁故
昨シーズンに1歳上のマジカルキュートを指名していましたが、1戦して故障引退してしまいました。この馬にお姉ちゃんに馳せていた夢を託したいと思います。
ラストワン
今年もテイエムオーシャン産駒を指名。昨年ドゥラメンテに続き今年度はリアルスティールと繁殖キャリアの終盤に社台SSの種牡馬を付けられています。この馬も近年再び脚光を浴びているダンシングブレーヴの血を持っているので、その流れで活躍馬が出てほしいです。
この布陣で臨みます
昨シーズンでは重賞戦線を賑わせる馬が少なく、寂しい思いをしながら過ごすことが多かったので、今年度は初年度に負けないくらい活躍馬が出て欲しいと思っています。来年のダービーこそ参加者全員勢揃いで現地観戦したいですね!
#ニコマスPOG 22-23ドラフト会議のお知らせ
こんにちは、ごまです。
NHKマイルCが終わり、3歳のG1はオークスとダービーを残すのみとなりました。
弊POGは初年度の上振れが忘れられず、今季のPOGを物足りなく感じていましたが、本年もオークスとダービーに出走馬を送り出せそうな状況になったことは嬉しく思っています。
21-22シーズンがクライマックスを迎えますが、6月から始まる22-23シーズンのレギュレーションとドラフト会議の日程を告知いたします。
POGって何?
POGの解説については、以前私たちで行ったPOGについて解説を行った配信がありますので、ぜひそちらから確認して興味を持ったらぜひやってみてください。今までより競馬が10倍楽しくなります。
22-23シーズンレギュレーション
今シーズンより1人あたりの総指名頭数が20頭(+ポイント集計外の海外馬1頭)になり、新しい参加者1名を迎え合計指名頭数が120頭になります。
参加者
新メンバーにハバネロさんを迎え、
赤ペン
アルビレオ
しょじょん
レスター伯
ごま(主催)
以上6名のメンバーでお送りいたします
一般指名枠
牡馬5頭
牝馬5頭
特別指名枠
NEW ありがとうディープインパクト枠国内1頭+海外1頭(ポイント対象外)
新種牡馬産駒1頭
ウマ娘血統1頭
外国産馬・持込馬1頭
非社台グループ生産馬1頭
父輸入種牡馬産駒1頭
NEW 初仔1頭
NEW 未来予知枠(presented by 虎部屋POG)1頭
NEW 縁故枠1頭
ラストワン枠 1頭
ありがとうディープインパクト枠
日本と海外で血統登録された各6頭をランダム抽選で参加者に割り振ります。海外の指名馬についてはポイントの対象外とする
入札抽選
新種牡馬産駒、ウマ娘血統、外国産馬・持込馬、非社台グループ生産馬、父輸入種牡馬産駒、初仔,未来予知枠は入札で指名を行い、重複した場合は抽選で指名者を決定し、全員の指名が決定するまで繰り返します。
指名するカテゴリの順番は以下になります
ディープ枠→牡馬1位→牝馬1位→新種牡馬→ウマ娘血統→外国産馬・持込馬→非社台G生産馬→父輸入→初仔→未来予知→牡馬2位以降→牝馬2位以降→縁故→ラストワン枠
牡馬2位以降は下位から折返しウェーバー順で指名馬を決定します。
ウマ娘血統枠について
1のみを満たす馬はイクイノックスなどが該当します。
2のみを満たす馬はスカーレットオーラなどが該当します。
未来予知枠
虎部屋POGのレギュレーションに準拠します。
新種牡馬枠
今年初めてデビューする種牡馬を父に持つ馬です。
JustifyやSaxon Warriorなどの海外を含めます。
デクラレーションオブウォーのように日本供用初年度の種牡馬も対象です
父輸入種牡馬枠
海外で現役生活を送り種牡馬として日本に輸入された競走馬で、ハービンジャー、ドレフォンなどが該当します。キンシャサノキセキ等の日本調教馬の外国産馬の産駒は対象外です。
外国産馬・持込馬枠
非社台グループ生産馬枠
社台グループ(社台ファーム、ノーザンファーム、追分ファーム、社台C白老ファーム)以外で生産された馬が対象です。
初仔枠
netkeiba.comの産駒一覧で2020年度産馬が最初に表示されている競走馬が対象です。本当の初仔ではない場合(兄姉が血統登録されなかった、海外に兄姉がいるがnetkeibaのデータベースに反映されていない)も対象です。
縁故枠
指名者自身に縁のある馬を指名できる枠です。過去に指名した馬の弟妹である、一口出資馬である、ウマ娘で最推しの○○の血を持っている等を説明し、参加者の同意によって指名が確定する。
ラストワン枠
性別関係なく1頭を指名します。
当初はこの枠をウマ娘枠に置き換えようと考えていましたが、この枠からヴェローチェオロやラペルーズなどが出て、結構面白い枠になっているのでこの枠は継続する事になりました。
対象期間、レース、順位決定方法
対象期間は2022年6月4日から2023年日本ダービー開催日まで
対象レースはJRAの全レースと地方交流重賞のみになります。
対象期間内のレースで獲得した総賞金で順位を決定します。
ドラフト指名会日程
ダービー前日の2022年5月28日夜にYouTube配信で指名会を行います。
絶好調の1年目と、やや低調だった2年目を経て…3年目は1年目のように重賞戦線を賑わせる馬をたくさん指名してワクワクした気持ちでPOGを見れる1年にしたいと思っています。
ドラフト指名会をお楽しみに
競馬好きが日本ダービー現地観戦の思い出を語っていくぜ!
2022年5月29日は競馬の祭典である第89回東京優駿(日本ダービー)が開催される。ここでは自分の思い出の整理も兼ねて、初めて現地観戦したダービーからの事を記録に残しておく。
2004 キングカメハメハ
初のダービー観戦は2004年、皐月賞で地方所属馬初のクラシック制覇を目指したコスモバルクの応援をするために人生初の東京競馬場に向かった。
初の東京競馬場だったこともあり、レース以外でもずっと興奮していた。これがテレビで見続けてきた憧れの競馬場、とにかくその広さとダービーデーの人の多さに圧倒された。
この日は当時としては珍しい30度超えの真夏日でのダービーデー。とにかく暑かった記憶とマイネルマクロスの大逃げ、キングカメハメハの強さ、そして2分23秒3のコースレコードのパフォーマンスに大興奮した事を覚えている。コスモバルクは先行策から4コーナーで先頭に立つも後続に次々に抜かれ9着に敗れた。過酷なダービーを駆け抜けたキングカメハメハ、ハーツクライ、ダイワメジャーの3頭は後年日本競馬を牽引する種牡馬となり、スズカマンボはメイショウマンボ、メイショウダッサイらのG1馬を輩出した。
この日のダービーを今振り返る時のメンバーの豪華さに、つくづくこの時のダービーを見ておいて良かったと思っている。
2005 ディープインパクト
2000年、幻に終わったアグネスタキオン。2003年、あと一歩及ばなかったネオユニヴァースのクラシック三冠の夢。まだ見たことのない三冠馬に憧れていた自分が初めて見た三冠馬がディープインパクトだった。若駒Sのパフォーマンスに鳥肌が立ち、最大の鬼門となるであろう小回りで直線の短い皐月賞を落馬寸前の躓きから圧勝したことで期待は確信に変わった。ダービーデーは同行する友人と7時過ぎに駅に集合し、1Rが始まる1時間以上前に東京競馬場に入場した。1Rのファンファーレ後に上がった大きな拍手が忘れられない。数時間後に訪れる誰もが勝つと信じて疑わないディープインパクトへの期待が詰まったような拍手だった。10R。ターフビジョンにダービーのパドックが映し出された。大暴れするディープインパクトが映し出され騒然とするスタンド。一抹の不安。それでも大丈夫だよねと言い聞かせながらレースを待った。ゲートが開いた。今日は躓かなかったが出遅れた。向正面、外の馬に蓋をされて内に包まれていた。大丈夫かと固唾を飲んでいた。3コーナー。カメラがズームされ外に出ていた事がわかった。もう大丈夫だと思った瞬間だった。歓声があがった。あとは独壇場だった。あっという間に差が広がった。興奮で覚えていない。ウイニングランするディープインパクトに向かって「菊花賞も絶対見に行くからな!」と叫んでいた。
帰りの電車の車内、満員電車の中で隣になった50代くらいの女性とダービーの話になった。「最近は競馬場まで来る事はめっきりなくなったんだけど、今日はディープインパクトを見るために山梨から見に来たの」
日本の競馬を何もかも塗り替える大きな夢を叶えてくれる。ディープインパクトは自分を特別な気持ちにさせてくれる馬だった。
ディープインパクトは傑出した競走成績だけではなく、日本生まれの種牡馬として最も成功した成績を残した。彼の現役時代の走りを見れたことは言葉にできない喜びがある。ディープインパクトが2022年時点で日本で生まれた最高のサラブレットであることは疑いようがない。
後悔している事もある。幻に終わった菊花賞現地観戦だ。2005年はもう一つの趣味になった野球観戦にハマってしまった年だった。
菊花賞の京都遠征よりも優勝にひた走る阪神の試合を見にいく事にお金を使ってしまった。
菊花賞前日、日本シリーズの試合を阪神ファンの知り合いとオフ会で見ていた。霧に包まれて中断する千葉マリンの試合で菊花賞のCMが流れた。タイムマシンがあるならあの日に戻って当時の自分に伝えたい。
「そのまま次の日に無理してでも京都に行け」と。
2006 メイショウサムソン
野球観戦にどっぷり浸かっていた2006年。自分は午前中に東京競馬場に足を運んだもののダービーの馬券を買いそのまま競馬場を後にして西武ドームで阪神の試合を観戦した。ダービーの時間が近づきラジオを聞くために席を外し、球場の隅っこで聞く予定だったのだが、その場所にいた人がたまたま「モバHO!」と呼ばれたモバイル端末でグリーンチャンネルを見ていたので見せてもらった。周りは自分も含めて結構な人だかりになっていた。ダービーが気になっている人は俺だけじゃないんだなと思った瞬間だった。
小さな画面越しにメイショウサムソンが2冠を達成する瞬間を見届けた。予定が重なりどっちを見に行くのかという選択に悩む事が多いが、当時始まって2年目の交流戦だったとはいえこの日くらいは石橋守騎手の悲願のダービー制覇を現地で見ても良かったんじゃないかと今振り返ると思う。
2007 ウオッカ
直近で牡牝混合の中距離G1をスイープトウショウとヘヴンリーロマンスが勝っていたとはいえ、それは古馬との戦い。
3歳春、ましてダービー。牝馬が来るなんてありえないと思っていた。
その先入観からマークシートでウオッカの番号を塗りつぶす事はなかった。
ジャングルポケット産駒、共同通信杯勝ち馬で父と同じ黄金ローテで大舞台に臨み単勝1倍台に推されたフサイチホウオーが親子制覇をすると確信していた。
レース前、ターフビジョンに暴れる姿が映し出された。大丈夫、この姿は2年前にも見た。仕草まで父親に似るんだなと冷静に見ていた。
薄曇りの府中の直線をウオッカが抜け出していた。
「えっ!?」「嘘だろ!?」
どよめきに包まれる競馬場。その瞬間から今見ているこの光景の状況を理解し始める。伝説として記されているだけのクリフジ以来の牝馬のダービー馬が誕生する。場内のどよめきは喝采へ変わった。
歴史的瞬間を目撃した事に興奮を抑えきれなかった。しかし、この時はまだ知る由もなかったのだ。この日が牝馬がダービーを勝った「点」の日ではなく、強い牝馬の時代の本格的な幕開けを告げる「線」の始まりであることを。
2008 ディープスカイ
この年は行っていなかった。
その詳しい理由は思い出せないが、この前年にニコニコ動画からハマったアイドルマスターに趣味を全振りしていたからだろう。群馬に戻っていた時期だった事もあり競馬も毎週熱心に見ていた期間ではなかった。
ただ、アイマスとの出会いがなかったら今の自分は存在しないくらいの影響を与えてくれた作品だ。そこで知り合った競馬好きの人たちと今一緒にPOGをしたり競馬の話をしているので、本当に足を向けて眠れない存在だ。
今のウマ娘があるのもアイドマスターから派生したシンデレラガールズが大ヒットして、多キャラで展開するソシャゲ作品が定着した結果生まれたと言っても過言ではないので、競馬とアイマスの2つの趣味を経験してきた事は結果的に良かった。
ウマ娘の立ち上げ時にアイマスの元ディレクターが関わっていた事もあり、初期キャストにアイマス出身者と多く二重の意味で楽しめているからだ。
それにしても、自分のTwitterのTLが日曜の午後3時になると競馬一色に染まるなんて誰が予想しただろうか。
2009 ロジユニヴァース
初夏の強い日差しが降り注ぎ、緑の芝と青い空が映える事もあるダービーデーだが、この年はお昼から非常に強い雨が降り、馬場はみるみるうちに不良まで悪化し普段とは全く違う薄暗い中でダービーが行われた。最内枠から終始インコースを進んだロジユニヴァースが狭くなっていたリーチザクラウンの内を突き1着。皐月賞1番人気14着の屈辱を晴らす勝利、そして鞍上の横山典弘騎手の悲願のダービーになった。ウイニングランでファンに向かって帽子を取って一礼する光景が目に焼き付いている。
「馬の調子が良くなく、勝てると思っていなかった」「ダービーでも未勝利でもその馬にとっては大事な1勝」というインタビューに横山典弘騎手の姿勢が現れていると感じ、これが2014年にも繋がっているのだと思った。残念ながらこのダービーがロジユニヴァースにとって最後の勝利となった。人智を超えたロジユニヴァースはダービーで勝利を超えた何かを教えたかったのかもしれない。
2010 エイシンフラッシュ
「史上最高のダービー」と評された2010年だったのだが、自分の中では単勝31.9倍の伏兵に甘んじていたエイシンフラッシュが勝った事で、「最高のダービー」の期待とは裏腹に消化不良のまま競馬場を後にしたのを覚えている。
人の思い通りに行かないからこそ、それ以上の結果を見せてくれる事もある魅力があるのが競馬の醍醐味なのだが、自分の期待は馬券ともに見事に外れてしまった。
それもそのはず、期待のハードルはダービー前から上がりに上がっていたのだ。
5連勝で皐月賞馬に輝いたヴィクトワールピサ、薔薇一族初のG1馬になったローズキングダム、青葉賞馬の期待の星ペルーサ、エアグルーヴ産駒ルーラーシップ、そしてNHKマイルカップで驚愕のコースレコードを叩き出したダノンシャンティ。
自分はペルーサの青葉賞での圧倒的なパフォーマンスにすっかり魅力されていた。「彼ならトライアル組がダービーで勝てない不名誉な記録に終止符を打ってくれると信じていた。ペルーサに勝てるとしたらNHKマイルのパフォーマンスを再度見せてくれるダノンシャンティに違いない」と期待を膨らませていたのだが、ダノンシャンティは骨折が判明して前日に出走取消となってしまった。
そして自分が応援していたペルーサはこのダービー以降悩まされることになる痛恨の出遅れ。そして超スローペースで流れたことにより追い込むも6着に終わる。夢は破れた。
エイシンフラッシュは上がり3F32秒7というダービー史上最速のタイムを繰り出し、内田博幸騎手にダービージョッキーの栄誉をもたらした。
先日公開された競輪ダービーのコラボ動画内で内田騎手が地方在籍時代の2003年にダービーに初めて騎乗した時の感想を「ダービーは特別」「地方の騎手でダービーに乗れたことは夢のよう」と語っていた。ダービーへの憧れがJRA移籍を後押ししたはずだ。
ダービートレーナーとなった藤原英昭調教師は歓喜の前日、金鯱賞でタスカータソルテを失っていた。
ダービーは毎年色々なドラマを思い描いてしまう。この年は自分の思い描いていた「青葉賞馬で藤沢厩舎に所属するロブロイ産駒による初めてづくし」ではない悲願のダービー勝利の刻まれたのだ。
エイシンフラッシュのキャリアのハイライトとして語られる天皇賞(秋)の約2年半前の事であった。
2011 オルフェーヴル
震災に見舞われたこの年は現地観戦を断念した。
恐怖と不安が日本を覆う時代に光を差した馬達がいた。
3.11から約2週間後、ヴィクトワールピサとトランセンドによるドバイワールドカップのワンツーがあった。
オルフェーヴルはその約12時間ほど前、阪神に振り替えられたスプリングSで2勝目を挙げ、ダービーまでの出走を確実にした。まさかこの馬が後に三冠馬になるなんて...。
土砂降りの大雨の中、馬群の中から一気に突き抜けて二冠を達成したオルフェーヴル。ドリームジャーニーの弟とはいえ、まさかステイゴールドからこんな馬が生まれるなんて...。
オルフェーヴルは最も破天荒な三冠馬として記録にも、記憶にも残る名馬となった。その型破りなスケールを受け継いだ産駒が海外で大活躍してくれる事を夢見た。まさかその産駒からBCディスタフを勝つ馬が現れるなんて...。
型破りな夢を見せてくれるオルフェーヴルが2011年のダービー馬だった。
2012 ディープブリランテ
2年ぶりの現地観戦となったダービーは久しぶりに天気に恵まれ、初夏の晴れ間の中で開催された。
それまでG1勝利がマイルしかなかったディープインパクト産駒はオークスのジェンティルドンナに続きディープブリランテがダービーも制覇した。
園田在籍時に菊花賞を勝ち、2006年にJRAに移籍した岩田康誠騎手は地方出身騎手として3人目のダービージョッキーとなった。
接戦だったためウイニングランを行わず、岩田コールに応えるためにヘルメットを取り深々と頭を下げるシーンが目に焼き付いている。
蛯名正義騎手のフェノーメノはクビ差で後一歩及ばず、悲願はならなかった。
ディープブリランテはこの後、英国に遠征しキングジョージに出走するも8着。常識外の海外遠征を敢行したのは、あの矢作芳人調教師。
ブリーダーズカップの歴史的2勝の道の始まりも、無謀と思われたグランプリボスやディープブリランテ敗戦から始まったのだ。
2013 キズナ
第80回記念。レースの1ヶ月前からJRAは例年以上の大々的なプロモーションを行った。京王線にラッピング車輌が走り、京王の渋谷駅と新宿駅もダービーの広告で埋め尽くされ、当日はファン投票で選ばれたダービー馬を冠した特別レースや、ダービー馬産駒限定レースが組まれた。
当時は正直言ってやりすぎではという印象だったが、結果的にこのプロモーションは大成功。天気にも恵まれ前年比121%増の約14万人の大観衆が東京競馬場に詰めかけ、武豊が騎乗したキズナが劇的な差し切り勝ちを決めた。
京都新聞杯のパフォーマンスを見た時、やっとディープによく似た末脚を活かす牡馬が出てきたと感じた。年末と春先の不振が嘘のような姿にダービーへの期待が膨らんでいった。
たが、「そんなに都合のいい事が起きないのも競馬」という事も常に頭の中にあった。
震災からの復興の代名詞となった「絆」が名前になり、佐藤哲三騎手のコンビで連勝をするも、佐藤騎手はその後引退の原因となる落馬事故に遭いキズナに乗れなくなってしまう。そのバトンを武豊騎手が受け継いだキズナだったが能力を発揮できずに連敗。皐月賞を諦め裏街道で勝ち星を重ね、ダービーを勝ち3歳馬の頂点に立つ。
その鞍上には2010年の落馬事故から輝きを失いつつあった武豊騎手がいる。
そんな漫画のような筋書きが80回のダービーで?
とういのも、この年は2021年と同じように、確たる本命馬が存在していなかった。
19年ぶりに2歳王者の皐月賞馬となったロゴタイプ、シーザリオの娘でダービー初勝利を狙う福永祐一騎手のエピファネイア、そしてキズナ。
ロゴタイプは距離、エピファネイアには気性、そしれキズナには臨戦過程の不安材料があった。
キズナは単勝2.9倍の1番人気に推されたが、ロゴタイプの単勝3.0倍と僅かの差であった。当日の芝のレースはとにかく追込が効かない前残りの馬場。自分はキズナは危険な人気馬と判断した。
レース前、映像が流れた。
ダービーには過去の三冠馬のように勝ってその名を刻んだ馬だけでなく、エフフォーリアのように負けて語られる馬、オグリキャップのように出走出来なかった事で伝説になった馬たちにもスポットを当てていた。場内のテンションも最高潮になった。
前残りの馬場でも腹を括って後方待機策を打ったキズナは、最後の最後でエピファネイアを差し切った。ゴール前100mからのシーンはスローモーションの様に今でも頭の中に焼き付いている。エピファネイアに並び掛け、「キズナが来た!」 と理解し1段階上がる場内の歓声。
「都合の良い夢のようなこと」がまさに起きようとしていた。今まで何度も現地で見てきたダービーだったが、今までに経験した事のない拍手と歓声が東京競馬場に響き渡った。買った馬券に関係なく、府中にいた多くの人が考えていたことは同じだった。個人的日本ダービーのベストレースになった。
「僕は帰ってきました」
インタビューでのこの言葉通り、キズナでのダービー勝利は武豊騎手の復活を象徴する出来事だった。武豊騎手のレジェンドとしての凄さはどん底を経験してから再び表舞台に戻ってきたことだ。もしもこの勝利がなければ、この数年後に鞭を置いてキタサンブラックやドウデュースで活躍する姿や、ウマ娘のおじさんとしてCMに出演する姿は見られなかったかもしれない。
そしてダービーには血のドラマもあった。ディープインパクトとシーザリオという同世代の息子がダービーで頂点を争っただけで感慨深いのだが、キズナは自分が競馬を見始めた98年の桜花賞馬ファレノプシスの15歳年下の弟であり、ビワハヤヒデ、ナリタブライアンの従弟でもあった。この後のダービーでも思う事だが、日本の競馬で活躍した血統が次の世代でもG1の大舞台で走るのが当たり前になってくる嬉しさをどんどん感じられるようになったことも嬉しかった。
2014 ワンアンドオンリー
「そんなことって起こるのか」という事が再び起きたダービーだった。
勝った馬は横山典弘騎手に導かれたワンアンドオンリー。ノースヒルズは2年連続のダービー勝利となり、ダンスインザダーク、ハーツクライ、リーチザクラウン、ローズキングダムの2着で涙を飲み続けていた橋口弘次郎調教師にとって悲願のダービー制覇となった。
この年は2007年以来、皇太子時代の天皇陛下が観戦されたのだが、なんと横山典弘騎手、前田幸治オーナー、ワンアンドオンリーの誕生日が天皇陛下と同じ2月23日だったのだ。
父、そして調教師に初勝利をもたらしたワンアンドオンリーという唯一無二の名前がついた馬を自分はとても気に入り応援していたのだが、残念ながら次走の神戸新聞杯が最後の勝利となった。
2015 ドゥラメンテ
自分にとって幻の三冠馬と呼ばれる馬はこの馬だ。
皐月賞はまるでウサイン・ボルトが北京五輪の100mで世界記録を叩き出した時のような衝撃だった。一気に抜け出して最後は流して圧勝する。こんなパフォーマンスを中山で見せたのはディープインパクト以来だった。胸が高鳴った。そんな馬がキングカメハメハとエアグルーヴの娘のアドマイヤグルーヴから生まれたのだ。ダービーも通過点、菊花賞ではなく凱旋門賞にいって変則三冠も…という青写真を心の中で描いていた。
そして、ダービーも全く危なげない競馬で勝った。
しかし、その2ヶ月後に骨折、菊花賞と凱旋門賞のどちらを選ぶのかという選択の答えは幻となり、彼の歯車は狂ってしまった。
復帰となった中山記念を勝ちドバイシーマクラシックへ。世界の舞台で復活を信じていたがレース前に落鉄、蹄鉄装着が不可能なほど暴れてしまいそのまま出走し、Postponedに敗れてしまう。
そして宝塚記念でもマリアライトに敗れ、故障して引退。
そして種牡馬としても僅か5世代の産駒を残し、2021年8月31日に永眠。
「荒々しく」という意味で名付けられたドゥラメンテは激しく燃える炎のように9年間を駆け抜けて逝ってしまった。
その後、タイトルホルダーとスターズオンアースがG1ホースとなった。そのたびに思い、託してしまうのだ。残された産駒達が三冠や凱旋門賞に出走したり、キタサンブラックやサトノクラウン、リアルスティールの産駒としのぎを削る事を。
2016 マカヒキ
この年はダービー当日に大事な予定が入っており、現地へ行かず、予定が終わった後のレース映像で結果を確認することになった。
マカヒキがサトノダイヤモンドの追い上げを僅かに凌ぎきり、川田将雅騎手に初のダービー勝利をもたらした。普段は冷静な川田騎手が感極まり、大歓声に応えながら頭を下げる光景は感動的だった。
この頃から代打騎乗でも結果を出せる騎手というイメージだったが、川田騎手といえばこの馬とのコンビという組み合わせがなかったのも事実だった。近年ではダノンの勝負服といえば真っ先に出てくるのが川田騎手になり、2021年にラヴズオンリーユーを復活に導き海外G1を2勝した事も記憶に新しい。運命の馬といえるような名馬との出会いを期待をせずにはいられない。
マカヒキは2022年の今もターフを走っている。現役続行が疑問視される中での京都大賞典の勝利もあった。今日も無事にゴールを駆け抜ける事を願っている。
2017 レイデオロ
JRAジョッキーとなったC.ルメール騎手、そして藤沢和雄調教師にとって初めてのダービー勝利となったのがレイデオロの勝った2017年。向正面で果敢に上がっていきそのまま押し切った。
とにかくカッコよく、荒々しさがありながらも「黄金の王」の名前の通り気品のある馬だった。祖母は5歳6月にデビューし、僅か3ヶ月の現役生活ででスプリンターズSまで出走したディープインパクトの姉レディブロンド。
良血とはいえ、個性派としてターフを沸かせたレディブロンドから繋がった血がダービーを勝つのは言葉で言い表せない感動があった。藤沢調教師もそれまでのダービー成績はシンボリクリスエス、ゼンノロブロイの2着が最高。ダンスインザムード以降G1勝利から遠ざかっていた時期を経てからの復活を経てのダービー勝利に「藤沢先生がダービートレーナーになれて本当に良かった」という喜びが表彰式を包んでいた。
オルフェーヴル以降ダービー後にG1を勝てた馬が出ていなかったが、レイデオロは2018年に天皇賞(秋)を勝利した。特別なレースと認識されている日本ダービー。JRAのG1レースの1つであり、1勝するだけでも大きな価値があるのがG1で、そしてG1を1勝してキャリア終わる馬が数多くいるのも重々わかっているのだが…。だからこそ複数のG1を勝ったダービー馬は歴史に名を残す馬なのだと感じるのだ。
2018 ワグネリアン
2018年は自分にとっても競馬との向き合い方が変わった年だった。
ミラーレス一眼を買い、これが競馬写真を撮り始めるきっかけになった。
何より、4月から6月までウマ娘のアニメ1期が放送された。自分も「折角だし競馬場に行ってみない?」と知り合いの人を競馬に誘い、沼へと導いていた。
この日のダービーにもウマ娘から興味を持って競馬場に来た知り合いの人が結構来ていた。同じ苗字の騎手を買わなかった時に馬券に絡んで「◎◎騎手の馬も買ってておけばよかった~」と嘆いたり、目黒記念を待つ間のダービーの熱気をゆっくり冷ます雰囲気の良さを味わったりして、ダービーデーを満喫したようだった。
そんな2018年のダービーを勝ったのがワグネリアンだった。キングヘイローの挑戦から20年、ついに福永祐一騎手がダービージョッキーになった。17番枠から腹を括って先行策をとり、逃げる皐月賞馬エポカドーロを捉えて栄冠に輝いた。エポカドーロを応援していた自分は悔しさも残ったが、久々に馬券が大的中したダービーだった。福永騎手にとってこのダービーの勝利は非常に大きく、競馬に対してメンタル面の変化が大きく「楽しく乗れるようになった」と語っている。その後福永騎手は2020年、21年と連覇を達成し武豊騎手以来の3勝目を上げ、2022年も有力馬の1頭の皐月賞馬ジオグリフで臨む。脆さもあった福永騎手が、今や「ダービー請負人」と言っても過言ではない正真正銘のトップジョッキーとなった。コントレイルの3冠やシャフリヤールの勝利の原点はこの日から始まっていたはずだ。
血統のロマンもあった。ワグネリアンの祖母は伝説の根岸Sの追込で有名なブロードアピール。胸を躍らせて現役時代の走りを見ていた馬の孫がダービーを勝つ。レイデオロの時にも感じたが競馬を20年見てきた喜びはこういう瞬間に巡り合う時だと思った。
そして金子オーナーは父ディープインパクト、母ミスアンコール、母父キングカメハメハ、そして祖母ブロードアピールをすべて所有していた。個人馬主としても驚異のダービー4勝。これだけでも十分驚嘆なのだが、この後も自身が所有していた血統から生まれたソダシ、アカイトリノムスメでもG1を勝利することになる。
ワグネリアンは残念ながら2022年1月、胆石からの多臓器不全により現役中に帰らぬ馬となってしまう。母も2018年の胆振東部地震の影響と思われる骨折で命を落とし、父と母父も2019年に相次いで他界、祖母ブロードアピールは2021年9月に27年の生涯を終えた。彼の時計はここで止まってしまったが、福永騎手と切っても切れない大切な馬の1頭として長く語り継がれるだろう。
2019 ロジャーバローズ
令和初のダービーは浜中俊騎手が騎乗したロジャーバローズが12番人気の低評価を覆し栄冠に輝いた。
ダービーには長く続いているデータがあった。
・トライアルからダービーに出走した馬は勝てない
ダービーのトライアルからダービーに出走し勝利したのはバンブーアトラス(NHK杯6着→ダービー1着)以来出ていない。プリンシパルS1着から臨んだあのダンスインザダーク、外国産馬に皐月賞に出走権がなく青葉賞1着から臨んだシンボリクリスエスも破れている
・人気薄はダービーを勝てない
ダービーは日本競馬のすべての人が目指すレース。ダービーは極限まで馬を仕上げてくるため、実力が反映されやすく上位人気の馬が1着になるケースが非常に多く、単勝50倍以上の優勝はあのハイセイコーを破ったタケホープ以来出ていなかった。一方で超人気薄が2着3着に突っ込んでくる事は多く、穴党にも優しいレースだのだが、ロジャーバローズはこのデータを打ち破り、単勝93.1倍の大穴を開けた。
・テン乗りはダービーを勝てない
ダービーでその馬に騎手が初めて乗るケースでの優勝は1954年のゴールデンウエーブ以来出ていない。過去に騎乗経験があった騎手が再度起用され勝利した2021年のシャフリヤール(福永祐一騎手)が久々に達成し、その前は1985年のシリウスシンボリ(加藤和宏騎手)が最後だった。そしてどちらも、別の騎手に乗り代わった時以外のすべてのレースに騎乗していた。
振り返るとこの2019年クラシック世代は、牝馬3冠を分けたグランアレグリア、ラヴズオンリーユー、クロノジェネシスを始めとした牝馬が輝いた黄金世代だったが、ダービーまではサートゥルナーリアという馬が中心となって動いていた。スプリント王ロードカナロア産駒の2世代目、そして母シーザリオの良血馬。アーモンドアイが距離を克服して牝馬3冠を達成した直後の萩Sのパフォーマンスに、牡馬でも超大物が出たと注目された。その期待に応え楽々とホープフルSを勝利。菊花賞の3000mが課題になると思うが、春の2冠は間違いなくこの馬が持っていくと誰もが感じたはずだった。2019年、C.ルメール騎手との新コンビで臨むことになった皐月賞は休み明けを全く苦にせず勝利。ディープインパクト以来の無敗の2冠に向けて視界が広がった。しかし、ルメール騎手はNHKマイルCでのグランアレグリアの騎乗で3週間の騎乗停止となり、ダービーの騎乗ができなくなってしまった。白羽の矢が立ったのは、この年の4月27日から短期免許で初来日し好成績を挙げていたD.レーン騎手だった。騎乗が正式決定した直後、レーン騎手はノームコアでヴィクトリアマイルを勝利。乗り替わりの騎手として不足はまったくなかった。データはあくまでもデータ。1番強い馬ならこういう不利を跳ね除けられる、好きだったジェンティルドンナもテン乗りの川田騎手でオークスを圧勝して3冠を達成した。ダービーで当てはまらない理由がない。逆境を跳ね除けてこそ名馬だと考えていた。
ダービー当日は天気に恵まれていた。単勝1.6倍。2冠馬誕生の瞬間をカメラに撮る...はずだった。サートゥナーリアはスタートで痛恨の出遅れ。高速馬場、そして先行して勝利を重ねてきたサートゥルにとっては厳しくなってしまった。最速の上がりを繰り出すも4着に追い込むのが精一杯だった。サートゥルナーリアと同厩舎のロジャーバローズは絶好の1番枠からダービー初騎乗の横山武史騎手が乗るリオンリオンの大逃げの2番手を追走、残り400mで先頭に立つとダノンキングリーをクビ差凌ぎダービージョッキーとなった。
近年のダービーにはもう1つ、大きなデータがあった。
・ダービーは1枠を狙え
フルゲートが18頭になった1992年以降、2021年まで1枠に入った馬が8勝を挙げている。そのうち1枠1番に入った馬が2008年のディープスカイ以降だけで5勝しており、勝率、連対率、複勝率で一番いい成績になっている。
無条件で1枠は買っておけば良かったと思ったが、サートゥルナーリアが4着だったので馬券はどのみち不的中だったな、と肩を落とした。
そして自分もロジャーバローズがジェンティルドンナと非常に血統構成がにているいとこという事を、このときまで全く知らなかった。知ってたら複勝くらいは馬券に入れてたかもしれないと、ため息をついた。
サートゥルナーリアは「テン乗りは勝てない」というデータを打ち破ることはできなかった。もし出遅れていなければ結果はどうなっていたのか。もしルメール騎手が乗っていたらどうなっていたのか。
出遅れて4着に敗れたという史実が2019年のダービーで記録された。
帰る前、誰かの敷物として使われていた東スポの井崎脩五郎さんの記事が目に入った。『末尾が9の年は「1」を狙え!』だったのだが、選んだのは「1」勝馬のランフォザローゼスだった。
「素直に1番ロジャーバローズにしておけば良かったのに~。でも井崎先生のそういう所が好きなんだよな~」と思い競馬場を後にした。
そして、最後に語っておきたい事がもう1つあった。
昼休みのジョッキー紹介では22年目でヴィントで初騎乗となる竹之下騎手に大きな拍手が送られていた。多くの人の熱意や夢で特別なものに作り上げられたのがダービーだと感じた瞬間だった。
2020 コントレイル
未曾有のパンデミック。JRAの競馬は2月29日から無観客で行われ、無人のスタンドでG1が行われていった。静寂の中で開催されているG1の違和感。未知の感染症への恐怖と、あの場所に行けない寂しさが心を巡っていた。ファンファーレが無人のスタンドに吸い込まれていく。再び観客と歓声に包まれる競馬場が戻ってくる日を夢見ていた。
幸いJRAの競馬はSARS-CoV-2による開催中止は1度もなかった。非日常の中で普段どおり行われたJRAの競馬はパンデミック禍で唯一日常に戻れる日々だった。
この世代の牡馬の主役はコントレイルだった。前年の東スポ杯で3歳以上のレコードに0.3迫る1分44秒5をデビュー2戦目で叩き出し、ホープフルSも楽々と勝利。サンデーサイレンスが亡くなった後にディープインパクトが現れたように、ディープインパクトが亡くなった年に彼の牡馬の正統後継者が現れた予感がした。
皐月賞はこちらも3連勝で2歳G1馬となったサリオスとの無敗対決となった。自分はデビュー戦を現地で見ていた彼に惚れ込み、何とかコントレイルに対抗して欲しいと思い応援していたが、コントレイルと一緒に抜け出すものの、勝負根性に屈し2着。近くて遠い半馬身差。ダービーの巻き返しは厳しいと感じた。
ダービーの前週、デアリングタクトが63年ぶりの無敗2冠を達成した。ダービーの3日前、コントレイルの枠順は父と同じ3枠5番に決まった。2日前、東京の空をブルーインパルスが舞った。舞台は整った。
コントレイルは府中のターフを突き抜け難なく2冠を達成し、その後菊花賞も制しディープインパクト以来の無敗の三冠馬となった。前週のデアリングタクトと並び史上初の同一年に牡馬牝馬三冠馬が誕生した。
パンデミックの明かりが見えなかった時代に生まれた光だった。2005年の物語は2020年に続きがあったのだ。
ジャパンカップではアーモンドアイ、デアリングタクトとの三冠馬3頭による歴史的一戦が行われた。メアジードーツらに全く歯が立たなかった第1回から39年、近代日本競馬の第1章が締めくくられたようなレースだった。
コントレイルは4歳となって苦しむも引退レースのジャパンカップで有終の美を飾り現役生活を終えた。無観客のダービーと同じ一礼を、今度は1万人の前で行ったシーンが心に刻まれた。
コントレイルは夢を体現したような馬だった。コントレイルは脚元の不安で1歳12月から半年間育成がでなかった。脚元の故障で幻の三冠馬と語られたフジキセキ、アグネスタキオンがいた。コントレイルは史上初の親子三冠馬、それも無敗で達成した。その19年前、その夢にあと一歩まで近づき、幻に終わったトウカイテイオーがいた。コントレイルについて「この馬の強さは他の三冠馬と違って3000mを走れる馬じゃないんです」と福永騎手は語った。距離の壁に挑戦したミホノブルボンは屈指のステイヤー、ライスシャワーに敗れた。
コントレイルは過去の名だたる名馬達でも抗えなかった脚元の不安を乗り越え、その血統を証明し、血統を超えて走り、距離の壁を克服した。
そしてその馬のほぼすべてのレースで天才ジョッキーの息子、福永祐一騎手が手綱をとっていた。
偉大な3冠馬の息子が天才騎手の息子と駆け抜けた2年半の物語。
ディープインパクトの孫であるコントレイルの子どもたちが描く物語を期待せずにはいられない。
2021 シャフリヤール
この世代は自分にとって特別な世代となった。パンデミックで競馬場に行くことができず、家にいる時間が増えたため、この機会に知り合いの人と一緒に自分が主催してPOG(ペーパーオーナーゲーム)を始めたからだ。ダービーの1年前に馬を選び、その馬たちのレース結果に1年間一喜一憂しながら迎えたダービーは格別だった。初年度は弊POGからシャフリヤール、ステラヴェローチェ、サトノレイナス、そして自分が指名したレッドジェネシスの4頭が出走した。
レッドジェネシスに出資しているわけではないのに、京都新聞杯を勝ち出走が確実になった時は嬉しかった。一方、青葉賞で権利を取ったもう1頭の指名馬キングストンボーイは藤沢和雄調教師の「馬の将来を考えて無理をさせない」という考えから回避が決まった。定年を控えた最後のダービーでもポリシーを貫く藤沢調教師の凄さを感じた。
主催をしたご褒美だったのだろうか、5000人の狭き門を乗り越えてダービーの指定席を手に入れ、現地観戦することがになった。2年ぶりのダービー。普段なら大混雑のダービーをこの快適さで楽しめるのも今回だけだと思い、パドックで出走馬を見に行った。入場制限下でG1のパドックを直接見るようになって気がついた事があった。どの馬もスタッフにより綺麗に手入れされていた。どの馬も輝いて見えた。そしてその中に自分達が1年前に指名した馬たちがいる。POGの醍醐味をダービーの日味わった。
そしてもう一つ、この年はウマ娘のアニメ2期とアプリ版の配信が開始され、競馬に興味を持った新しい人達が一気に増えた。これをきっかけに色々な人を競馬沼に引きずり込めたらいいなと思っていたが、自分の知り合いの中で驚くほどの人達が競馬を見るようになり、注目度が高まっている事を感じていた。
新時代の息吹を感じる2021年のダービーの中心になったのが若武者、横山武史騎手が乗るエフフォーリアだった。競馬の注目が集まる年に競走馬だけではなく20代前半の若い世代の騎手の活躍があれば更に盛り上がると考えていた。奇しくも父横山典弘騎手がクラシックの有力馬メジロライアンで臨んた時と同じ22歳5年目のことだった。
プレッシャーのかかると思われた皐月賞を難なく勝利、横山武史騎手にとって初のG1勝利となり、無敗の皐月賞馬が3年連続で誕生した。
この年はウオッカ以来の牝馬による優勝を目指してサトノレイナスも出走した。ウマ娘から始めた人に説明しやすい出来事が都合良く起こると感じた。
横山武史騎手のエフフォーリアはダービーで絶好の1枠1番を引いた。横山武史騎手の史上最年少の日本ダービージョッキーの大記録が近づいたと確信していた。ダービーのゲートが開かれた。拍手に送られて17頭が1コーナーを回っていった。エフフォーリアは道中は枠順を生かして内を4,5番手で回った。前にはタイトルホルダー、外からサトノレイナス、その後ろにマークするようにシャフリヤールとヨーホーレイクが控えていた。指名馬レッドジェネシスは最後方にポツンといた。
エフフォーリアは3コーナー、4コーナーで少し包まれるような形でポジションを落としていた。
「大丈夫か」
と思ったのもつかの間、直線の入り口で前が綺麗に開いた。
「行ける」
武史騎手がここぞとばかりに一気に追い始め先頭に立った。あとはゴールまで駆け抜けるだけ、今年も2冠馬が生まれると思ったその時、内から1頭の馬がものすごい勢いで上がってきた。シャフリヤールだった。2頭はそのままもつれるようにゴールした。
ストップモーションが映された。際どかったがゴール板を通った瞬間だけシャフリヤールが僅かに前に出ていた。
シャフリヤールの福永祐一騎手はコントレイルに続き、ダービーを連覇した。エフフォーリアの横山武史騎手は10cm差で涙をのんだ。それは武豊騎手が渡辺薫彦騎手のナリタトップロード、エピファネイアの福永祐一騎手のダービー初制覇の夢を破ってきたかのようだった。三冠ジョッキーの凄みを感じた。ダービー後に行われた目黒記念のパドックで周回していた時の横山武史騎手の表情はどこか暗く、一方の福永祐一騎手は終始笑顔だった。
シャフリヤールの優勝によって、自分が主催したPOGで自分の指名馬ではなかったものの初年度にダービー馬が誕生してしまった。しかもステラヴェローチェも3着、サトノレイナスも5着に入着、自分が指名したレッドジェネシスは11着に終わったがシャフリヤールとステラヴェローチェのワイドが見事に的中した。POG始めるとこんな楽しい事があるので、ぜひ始めてほしいと思った瞬間だった。
このダービーの10cm差の勝負には続きがあった。エフフォーリアはダービーに敗れたことで秋は菊花賞に向かわず天皇賞(秋)に出走する事になった。ここでエフフォーリアはコントレイルを下した。その鞍上には福永祐一騎手がいた。ウイニングランで横山武史騎手があそこまで喜ぶガッツポーズを見たことがなかった。涙を拭う姿もあった。絶対勝ちたかったダービーで敗れた悔しさは、福永祐一騎手とコントレイルが絶対に勝ちたかった天皇賞(秋)で晴らすドラマがあった。
シャフリヤールは神戸新聞杯は道悪に泣き、ジャパンカップではアクシデントにも見舞われ3着に終わったものの、2022年ドバイシーマクラシックを日本馬として8年ぶりの優勝を飾り、日本ダービー馬として初めての海外G1優勝馬となった。アラビアンナイトに出てくる王から名付けられたシャフリヤール、作品内のシャフリヤールはシエラザートから物語を聞く側だったが、競走馬シャフリヤールが欧州で自分たちに見せてくれる走りが楽しみだ。
2022年のダービーはどうなる?
2004年から思い出を語りに語ってきたが、2022年のダービーでも熱いドラマが繰り広げられる事を期待している。
皐月賞馬ジオグリフが未知の距離を克服して2冠に輝くのか、イクイノックスが父キタサンブラック、母父キングヘイローが勝てなかったダービーの栄冠をつかむのか、ダノンベルーガと川田将雅騎手のおなじみの勝負服コンビがオーナーに初ダービーをもたらすのか、はたまたドウデュースが武豊騎手にダービー6勝目をプレゼントするのか、いやいやオニャンコポンが、キラーアビリティが…と様々な思いで迎えるダービーになると感じている。
2022年5月29日、7万人の大観衆で迎える第89回日本ダービーが今から待ちきれない。
POG22-23のガイドブックを紹介! #POG解説生 補足
こんにちは。ごまです。
先日配信されたPOG解説生を見てくださった方、ありがとうございました。
まだの人でも22−23シーズンのPOGを始めるのにはまだまだ間に合うので、ぜひご覧ください。そしてPOGを始めていただきたいです。
POGガイドブックの詳細が出始めました
配信内でも紹介していましたが、POGのガイドブックの詳細が続々と出てきており、Amazonを始めとした通販サイトでも販売ページが作られています。
ここではそのガイドブックを紹介していきます。どの本もオススメですので、読みたい特集などで選んでみてください。
「赤本」POGの達人(4/22発売予定)
現在の形式のPOGを本格的に広めた須田鷹雄さんが監修をしています。自分は過去2年のPOGでこの本を買っています。これを買っておけば安心という内容です。
「黄本」POGの王道(4/21発売予定)
サトノの里見オーナーや社台系の大手生産者のインタビューが掲載されているPOGの王道。今年は表紙にもあるように藤田晋オーナーのインタビューが掲載されるようなので、読みたかったら黄本がオススメです。
「青本」天才! のPOG青本(4/22発売予定)
例年アンカツさんと岡田スタッドの岡田牧雄さんの対談が目玉記事になっている青本です。
競馬王のPOG本(4/21発売予定)
週刊Gallopの「丸ごとPOG」(4/27発売)
「丸ごとPOG」は他のガイドブックより一回り大きい普段のGallopと同じ本のサイズで、そして馬体写真が多いです。馬体を馬を見たい方におすすめです。
桜花賞が終わり今週は皐月賞が行われますが、あと2ヶ月弱で2歳戦が始まります。とても楽しみです!
※Amazonの購入リンクにはAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
α7IVで競馬写真 私のカメラ設定
こんにちは。ごまです。
Askaさんが競馬写真を撮るときにどういう設定をしてるかの記事を見て、本当にロジカルに設定を詰めて写真を撮っていると感じました。
競馬写真を撮る設定を比較するのもおもしろいと思ったので、自分もカメラの設定書いてみようと思います。
カメラ遍歴
2018春~2019冬
OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII+LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6 II
2019春~2020秋 SONY α6400+SEL70300G→SEL70350G
2020秋~2021冬 SONY α7R IV+100-400mm F5-6.3 DG DN OS
2022年2月~ SONY α7IV+SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS
撮影モード
M(マニュアル)です。
シャッタースピード、F値、ISO、露出などの写真を撮る上で必要な知識をつけられたのは競馬写真を撮り始めたおかげです。
手振れ補正
現在使っているカメラ(α7IV)、レンズ(SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS)ともに手ぶれ補正が入っていますが、競馬で使用するときは基本的にOFFにしています。
これは自分が初心者の時に、ネットで撮り方を調べていた時に走っている馬のような動体を撮る時に手ぶれ補正がONだと、カメラを動かしている動きを手ブレと誤認識してそれを補正しようとすると学んだので、OFFにしています。
AF設定
フォーカスモードは「AF-C」
フォーカスエリアは「拡張スポット」
に設定しています。
AF位置はセンターに設定しています。被写体の狙い目は遠くから向かってくる撮りたい馬をセンターに合わせて思い切ってシャッターを切っています。
電子ファインダーの遅延はあまり考慮にいれていません。
シャッタースピード(SS) / ISO / 露出
レース中のシャッタースピードは暗い場面では1/800、明るい場面では1/1000で撮ることが多いです。
ISOはオートに設定し、露出が-0.7になるように調整しています。
薄暗いシチュエーションでも露出とISOの設定は変えず、極端でなければISOがある程度高くなっても現像でなんとかすればいいと許容しています。
100-400mmの望遠端の開放絞り値が6.3なので明るいレンズに憧れますが、そういう場面ではLightroomや、Topaz Denoise AIやDxO PureRAWなどのノイズ除去ソフトなどの科学の力でカバーしています。無限に財力があればα1に純正の高額な望遠レンズを試せるんですけどねえ。
とはいえ、芝と馬が映えるのは晴れの日なので晴れの日でレースが見れることをいつも願っています。現像もしやすいですしね。
高画素機で惜しまずトリミングをする
自分は入場制限が掛かる前から競馬写真を撮っていました。G1の日にラチの最前列で撮影できるほどガチ勢ではなかったので、スタンドである程度高さを確保しレースの状況を把握し易い場所で撮影する事を重視していたので
・35mm判換算600mm近くまで望遠で撮れるレンズ
・高画素機でトリミングしてもある程度の画質を確保できる
この2点を重視していました。
2020年秋から最近まで6100万画素のα7R IVを使っていたのもそのためです。トリミングなしの写真は明らかに撮れた写真の解像感が良かったです。
この安田記念のときの写真も実際はダノンキングリーの首元が中央でしたが、トリミングで真ん中に来るようにガッツリとトリミングをしています。
競馬写真はタイムカプセル
時が経てば経つほど、過去に撮った写真が思い出になっていくので競馬写真は楽しいです。印象に残ったレースほど写真を見た時にその時の競馬場に戻ったような気分になります。「あの時何気なく撮った馬がG1勝っちゃった」というシーンに出会うたびに嬉しくなります。
競馬写真を長い趣味にしていきたいと思います。
今一番楽しみにしていることは自分が出資した馬をレースで撮る事なので、その日のために腕を磨いていきたいと思います。
今年もやります「ウマ娘からの方も!ベテランの方も!仮想馬主ゲームPOGを始めて競馬を10倍楽しもう!解説配信(2022/3/20開始)」告知記事 #POG解説生
2022年3月20日21:00開始予定
こんにちは、ごまです。
2022年の競馬もトライアルが始まりいよいよ春のG1シーズンが目前に来ています。ウマ娘から知った人たちに実際の競馬も楽しんでもらうために、昨年から色々とやっていますが、今年も昨年に引き続き仮想馬主ゲームとして長く楽しまれているPOG(ペーパーオーナーゲーム)の解説配信をYouTubeで行おうと思っています。超簡単な解説はnetkeibaより引用しますが、こんなゲームです。
解説配信ではこのPOGというゲームを深く解説していきます。
私が主催するPOGも2年目のシーズンを送っていますが、指名された馬が活躍する喜びと、なかなか活躍できない難しさの両方を味わっています。ですがコロナ禍をきっかけにPOGを始めたことで今までになかった競馬の体験ができ、競馬が更に楽しくなりました。
初心者でもベテランでも楽しめるPOG
今回の配信では、「初心者でもベテランでも楽しめるPOG」というテーマでお送りしていこうと思います。
参加者は昨年の配信をきっかけに始めた競馬初心者の方と一緒にPOGの解説配信をしていこうと思います。すでに指名期間が終わってから競馬に興味をもってPOGが気になっている方もいると思います。今回の配信を聞いてぜひ2022-23シーズンでPOGデビューをしてください!
配信日時
2022年3月20日(日)21時(予定)
前半はPOGの解説、おすすめする理由、醍醐味、体験談
後半はQ&A形式でPOGの始め方について説明をする予定です。
参加予定者
出演者は私、あいうえおさん、はやてさんの競馬歴が長いメンバーと、昨年競馬を知ってPOGを始めたメンバーから戯念さん、出島さんが参加します。
ぜひご覧ください!
2021年に撮った競馬写真 フルサイズは正義だった
あけましておめでとうございます。
本年も競馬やウマ娘を中心にいろいろ楽しんで生きたいと思っています。
昨年中にやれなかった、2021年に撮った写真を紹介していこうと思います。
α7R IVに買い替えた
2020年秋にα6400からα7R IVに買い替え、しばらくAPS-Cモードで競馬を撮っていましたが、α7R IVの6100万画素の能力をフルで発揮したいと思うようになりました。
自分の撮影スタイルだとやはり望遠側で400mmは欲しいのですが、SONY純正の100-400mmのレンズは中古でも25万円以上するハイエンドのレンズでした。なので、サードパーティで愛用しているSIGMAから出ている100-400mmのフルサイズ対応の望遠レンズを2020年末にレンタルし、昨年春に購入し1年間の競馬をこのレンズと共に撮影してきました。
※リンクURLはAmazonアソシエイトのリンクを使用しています。
α6400と比べて明らかに撮れた写真の質が上がりました。身も蓋もありませんが、いいカメラを使う事はいい写真を撮るための近道だと感じました。
一定の入場制限下で、パドックで撮る写真も増えました。
コースでの写真
数多くのドラマが繰り広げられました。
G1レース
多くの名勝負を撮れて感動でした
2021年もよろしくお願いいたします。