ごまだれ

感じた想いを書き残す場所

シーザリオ実装で予感する『ウマ娘で2020年ジャパンカップが描かれる日』

まえがき

2022年に発刊、頒布した同人誌『ごまのうま本 vol.1』で執筆した「2020年11月29日がウマ娘で描かれる日」というコラムを公開いたします。執筆時期は2022年7月中旬で、内容についてもその時のものになります。

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当時ウマ娘を遊んでいる中で2020年ジャパンCを描く事は一つのゴールなのではないかと考え書いています。コラムの後にも今回のシーザリオ実装で色々書いたりしていますので、ぜひご覧ください。

 

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「2020 年 11 月 29 日がウマ娘で描かれる日」

 今回の本(ごまのうま本vol.1)の発行を計画した当初に私が書こうと考えていたこの記事の内容は
「2021 年の競馬がウマ娘で語られる日」というものだった。
 ソダシ、エフフォーリアら若い力の躍動、コントレイルの三冠馬の名誉を懸
けた戦い、クロノジェネシス、グランアレグリア、ラヴズオンリーユー、マルシュ
ロレーヌらの黄金世代の牝馬の結末は、リアルタイムで見届けた競馬初心者の
人達の心に深く刻まれたと思うし、そんな馬達がウマ娘に実装されたら、過去
の競走馬が実装された時に悲鳴を上げている私たちの様にいくらでも思い出を
話せるはずなのだ。


 しかし、今回の文章を書くことにしようと決めた出来事が 6 月下旬に訪れた。
ウマ娘スイープトウショウの育成実装が発表されたのだ。彼女は 2000 年中
盤に活躍し G1 を 3 勝した馬で、その中にはエアグルーヴ以来の牝馬による中
長距離の G1 勝利となった宝塚記念が含まれていた。
 調教拒否や度重なるゲート再審査などの脆さを持っていた彼女だったが、同
時に併せ持っていた強烈な末脚に私は魅了された。今まで数多くの馬を見てき
たが、彼女は特別な気持ちにさせてくれる馬の 1 頭だった。ガチャ予告の時点
から、彼女に対しての思い出があふれ出して止まらない ...... そんな存在だっ
たスイーピーを、引かないわけにはいかなかった。

 ガチャ更新当日、昼間に引けてプレイしている人の漏れ聞こえてくる感想や、
彼女の育成シナリオに出てくる馬たちの名前を聞いて更に期待は高まった。そ
の日の夜、無事 200 連で彼女を迎え育成した。
 スイープトウショウの育成シナリオは、ウマ娘のシナリオで一番好きになる
ほど素晴らしかった。アニメ 3 期やメインストーリーで描かれていてもおかし
くないという程、完成されていた。


 彼女のシナリオは、牝馬が牡馬と互角に渡り合えるはずがないと思われてい
た時代に宝塚記念を勝利したことが起点となり、世界中で牡馬を凌駕する牝馬
が続々と現れ始めた 2000 年代後半の歴史をベースにして作られていた。

 彼女の気性の難しさは、ウマ娘の世界で「常識に囚われない確固たる信念を
持っている性格」と解釈され、「ティアラ路線出身のウマ娘は 3 冠路線のウマ
娘に勝てない」という常識をトレーナーとともに宝塚記念で打ち破り、「ティ
アラ路線のウマ娘でもやれる」という新たな常識を打ち立てる胸を熱くするス
トーリーだった。

 その一連の流れは”魔法”と表現され、その意志はウオッカやダイワスカー
レットに受け継がれ、最後のシーンではスイーピーは大好きなグランマにその
魔法の成長を見守るようにと言いつけられた所で締められた。


 つまり、スイープの物語で描かれたのは彼女だけの物語ではなく、現在まで
続く強い牝馬が当たり前に存在する時代の幕開けを告げる大長編の序章だった
のだ。
 キャラデザの時点で競馬おじさんたちを唸らせただけではなく、ストーリー
でも唸らせる物が出てくるなんて、と感銘を受けた。460 ㎏台の決して小さく
はない馬体だったにもかかわらず、ウマ娘内での彼女の身長は、430 ㎏台だっ
ニシノフラワーに次ぐ小ささ (139cm) だったことも、彼女の設定を踏まえて
敢えてそうしているのだろう、つくづく神がかっている ......


 その後、私自身が感じた興奮を他の人がこのどう考えているのかが知りたく
なり、ネットでの考察やニュイ・ソシエールさんの育成配信などを見て思案を
していく中で、ふと一つの仮説が浮かび上がってきた、いや、むしろ幻覚なの
かもしれない。
 それは、現時点でウマ娘が最も描きたい出来事は 2020 年 11 月 29 日に開催
された第 40 回ジャパンカップなのではないのか、という仮説であった。
 もっとも、このレースは日本競馬史上においても歴史的なイベントだったの
で、ウマ娘が続いていけば描かれない理由がないのではあるが、スイープの育
成ストーリーの完成度、宝塚記念後に描かれた話を考えると、ウマ娘運営が
2020 年ジャパン C を描くための布石を今のうちに丁寧に打っているとしか思えないのだ。
 そして、ウマ娘がどうしてもその話を描きたいと思っている理由も存在する
はずなのだ。それは、ウマ娘のアニメ 2 期とアプリ版のリリースが僅かに間に
合わなかった、という理由だ。


 競馬を見ている大多数の人間にとって、2020 年のジャパンカップほど「競
馬を知らない人でもこのレースだけは何としても見てくれ」と思った事はな
かったレースだった。
この年はデアリングタクトが史上初の無敗牝馬三冠、コントレイルが親子 2
代での無敗三冠、2018 年の牝馬三冠馬アーモンドアイが天皇賞 ( 秋 ) で日本調
教馬初の国際 G1 の 8 勝目を達成した。3頭の三冠馬が現役だったのは日本競
馬史の中のこの時だけだ。その三冠馬 3 頭がジャパンカップで対決をしたのだ。

 

 アーモンドアイのラストランは香港と思っていた中での出走表明、しかも
Twitter の動画投稿での発表に、タイムラインは沸き返った。
 それは強い馬づくりを目的として設立され、外国馬に全く歯が立たなかった
1981 年の第 1 回ジャパンカップから始まる 40 年にわたる日本競馬の歴史の到
達点と言えるようなレースといっても過言ではなかった。レースの結果もアー
モンドアイが G1 勝利を 9 勝に伸ばす有終の美を飾り、三冠馬 3 頭のワンツー
スリーとなったことで名実ともに日本競馬の歴史の 1 ページとして語られる日
となったのだ。

 この日の事を SNS で日本競馬の最終回と呼ぶ人もいたが、自分もまさに同じ
ような事を考えていた。そして、この日から日本競馬の新章が始まるのだろう
という予感を感じていた。
 このように、競馬好きのオタク達は 2020 年に奇跡のような出来事を経験し
てしまったのである。2021 年を迎え競馬への注目がどんどん高まっていくた
びに、「もしウマ娘のリリースがあと 1 年早ければこのジャパンカップの事、
その日に至るまでの事を体験できたのに」という事を私を含めた多くの人が頭の中に思い浮かべていたし、恐らくウマ娘の運営もそう思っていた事だろう。
 結果的に 2021 年からの競馬が 2020 年にも負けない様な事ばかり起きている
事は嬉しい誤算であった。


 ここまでなぜ私が長々と 2020 年のジャパンカップに至るまでの事を書いて
来たのかというと、実はその物語をさらに楽しむための前日譚として存在する
のが、スイープトウショウが " 魔法 " をかけた 2005 年の競馬だったのだ。
 今の競馬に繋がる非常に重要な時代であり、そこで繰り広げられたドラマが
コントレイル、デアリングタクト、アーモンドアイに繋がっていったのだ。こ
れはまさにブラッドスポーツと呼ばれる競馬の醍醐味と言えるだろう。
 2005 年にスイープトウショウが " 魔法 " をかけていたその頃、ターフでは
コントレイルとデアリングタクトの血統表に存在する 3 頭の競走馬がクラシッ
クの舞台を駆け抜けていたのだ。


 1 頭目ディープインパクト。衝撃の末脚で史上 2 頭目の無敗の三冠馬とな
り、日本近代競馬の結晶と呼ばれた。
 競走成績だけではなく、日本生まれの種牡馬として最も成功した馬であった。

 2 頭目シーザリオスペシャルウィークの産駒としてオークスを制覇した
後、米国に遠征しアメリカンオークスも制した。
 これは日本調教馬による初の米国の G1 勝利だけではなく、父内国産馬とし
ても初の海外 G1 勝利でもあった。当時、賞金とは別に奨励金が出るほど地位
が低かった日本生まれの種牡馬の産駒から遂に海外 G1 を勝つ馬が現れる歴史
の始まりも 2005 年だったのだ。


 3 頭目デアリングハートキャリアで重賞を 3 勝を挙げた彼女はシーザリ
オらと鎬を削り、桜花賞ラインクラフトと共に桜花賞 3 着から NHK マイル C
に挑み 2 着の成績を残した。 2017 年、その血を受け継ぎ 2020 年に歴史を打ち立てた馬たちが生まれた。
ディープインパクトから生まれたコントレイルは父に続く無敗の三冠馬とな
り、シーザリオの血を父エピファネイアから、デアリングハートの血を母から
受け継ぎ生まれたデアリングタクトは史上初の無敗の牝馬三冠馬となった。コ
ロナ禍が影を落とした世界で生まれた 15 年越しの物語に大変感動した事を記
憶している。


 当時の私はここで 15 年越しの物語が完結したと思っていた。しかし、ウマ
娘のスイープシナリオによってその物語は実はもう 1 つ存在していた事に気づ
かせてくれたのだ。
 2005 年が強い牝馬の時代の幕開けを告げた年という解釈を与えてくれた事
と、「 “魔法”の行く末を最後まで見届けるように」というグランマの言いつ
けによって、その 3 つの物語の到達点が 2020 年のジャパンカップだった事を
浮き彫りにさせてくれたのだ。
 競走馬スイープトウショウはその直後の 2020年 12 月 5 日に亡くなっている。
その事実を解釈しストーリーに鮮やか取り入れる手法に私は震え上がった。


 そして、スイープのシナリオ内でもアーモンドアイの存在を感じさせる描写
が描かれていた。スイープの魔法によって「ティアラ路線出身者からシンボリ
ルドルフの G1 勝利記録を塗り替えるウマ娘が現れても夢じゃないですよね」
とファンの人が語ったその存在は、アーモンドアイに他ならなかった。


 だがウマ娘の運営の打った布石はこれだけに終わらず極め付けに、ゲームに
実名で登場していないウマ娘を敢えて登場させる事で、アーモンドアイの母親
であるフサイチパンドラの存在を仄めかして描く離れ業をやってのけたのだ。
 「水色リボンのウマ娘」として登場するヤマニンシュクルは、序盤はスイー
プのライバルとして登場し、宝塚記念後にはカワカミプリンセスの進路妨害に
よって走る事が怖くなってしまったウマ娘として再登場した。この話を何としても描きたいのだという執念を感じた。
 この話の元になったのが 2006 年のエリザベス女王杯だ。カワカミプリン
セスがフサイチパンドラスイープトウショウに 1 馬身半差をつけて優勝し
た ...... と思われたのだが、直線で斜行しヤマニンシュクル接触、バラン
スを崩したシュクルは競走生命を絶たれてしまうケガを負ってしまい大敗、カ
ワカミも 12 着に降着となってしまった。
 その結果、2 位でゴールしたフサイチパンドラが繰り上がりで初の G1 勝利
を手にした。


 実はこの勝利がアーモンドアイが生まれる要因になったかもしれないのだ。
フサイチパンドラの G1 勝利はこのレースだけだったため、もしこの勝利がな
ければ繁殖牝馬としてのランクが下がっていたはずだからだ。
 最強スプリンターとして鳴り物入り種牡馬入りしたロードカナロアの初年
度の配合相手は当然いい繁殖牝馬を選びたいはずである。当時、活躍する産駒
を輩出できていなかったフサイチパンドラロードカナロアが選ばれた基準の
1 つが「G1 馬だったから」という可能性も否定できないのだ。
 タイムマシンが無いので確認する事などできないのだが、あの降着の有無で
本当に歴史が変わっていたかもしれないのだ。


 このような理由から、牝馬の時代の幕開けをベースとして描かれるスイープ
シナリオにおいて、アーモンドアイが登場するためにカワカミとシュクルの事
件は存在しなければならないのだ。シナリオ内ではその事件に正面から向き合
い、スイープとともにその問題を乗り越える if を描いたのだと想像した。
 読めば読むほど、スイープトウショウの育成シナリオは完成度の高さに驚か
され、唸らせられた内容であった。
 以上が現時点のウマ娘が最も描きたい出来事が 2020 年のジャパンカップ
あるという仮説に対する妄想のような考察である。


 正直、この話がウマ娘で描かれるのはかなり先の未来になるはずであり、描かれる時が来たとしても、それは 2005 年のクラシック世代の話が描かれた後
になるだろう。しかも物語を描く上で実装されなければならないディープイン
パクト、シーザリオ、コントレイル、デアリングタクト等、多くの馬がまだ 1
頭もウマ娘に実装されていない馬主の所有馬である。


 越えなければならないハードルはたくさんあるが、いつの日か 2005 年から始
まり 2020 年に結末を迎えた大長編の物語がウマ娘で描かれる日がが来た時、ど
れほど嬉しいと思うのかは想像できないし、TV アニメシリーズのように多くの
人が触れる事の出来る環境で描いてほしいと願わずにはいられない。
 そして、この行く末を見届けるために長生きをしたいと思えるほど競馬は一
生モノの趣味である事を声を大にして伝えたいのだ。


2022/07/20 追記
 ・・・・・・ とこんな事を書いていたら、最終章後編でデアリングタクトと思われ
ウマ娘が出てきてしまった。月末のぱかライブ TV で発表されるのだろうか?
この本が出る 8 月 13 日には既に答えが出ているはずだが、ここまで書いてき
た「その日」がウマ娘で描かれる時は、私の予想より早く訪れるのかもしれない。
 そして嬉しいこともあった。ウマ娘から競馬に入った人たちが「デアリング
タクトが! ? 」と盛り上がっている様子を見れた事だ。なぜなら、この様子
こそがあの手この手で競馬を布教してきた私たちが、ウマ娘と競馬を絡ませて
楽しんでいた様子と同じ事だったからだ。
 この楽しみ方を味わって欲しいからこそ、競馬を見てほしかったのだ。
 幸運なことに、彼女は来年も現役続行の予定だ。2020 年 11 月 29 日の主役
の 1 頭だったデアリングタクト ( ※まだ分からないが ) が紡ぐ物語を見る事が
できる――――。
 そう、「まだ間に合う」のだ。

 

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あとがき

ご覧いただきありがとうございました。

 

シーザリオ登場は本当に、突然すぎて仕事が手に付かなくなるほど驚きました。

 

まさに晴天の霹靂という言葉が当てはまるシーザリオウマ娘化の発表ですが、キャロットクラブの公式サイトでウマ娘シーザリオの特集ページも組まれていたり、細江純子さんのウマ娘1期アニメで解説役の声優を担当された時の裏話が公開されたりしていて、さらに驚いたりしています。キャロットの会報の発行に合わせての発表だったんですね。

 

それにしても3周年を前にしてのシーザリオ発表は目玉でもいいレベルの馬を最初に発表するのなら、もっと凄い隠し球の新発表があるんですよね?という期待をせずにはいられないですね。

 

自分が競馬場で現地観戦出来するようになった時期と重なったり、シーザリオは自分が競馬を見始めた年のダービー馬スペシャルウィークの産駒だった事もあり血統のドラマを強く感じた思い出の1頭です。ディープインパクトに対しては本当に世界で一番強い馬なのではないかという期待を持つほど夢を感じていました。

 

その夢は時代とともに受け継がれ、今週ロンジンのワールドベストレースホースでイクイノックスが1位、ジャパンカップがワールドベストレースで1位となり、世界から数字の上で日本競馬が世界一の評価を受けました。

 

そういう縁のあるタイミングでのシーザリオの実装に対しては、先ほど公開したコラムに書いたように将来的に2020年ジャパンCが描かれたらいいなあと思わずにはいられない喜びでした。

日本競馬の今に繋がる特異点となった時代を擬人化大河ドラマ的にウマ娘で熱く見せてくれることを願っています。ディープやラインクラフト出たりしないかなあ〜!

配信日決定!第2回「ウマ娘に実装されたら泣いた喜ぶ競走馬プレゼン生」

 

御礼

改めまして、第2回「ウマ娘に実装されたら泣いた喜ぶ競走馬プレゼン生」企画でプレゼンをご応募いただいた皆様に御礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

告知記事はコチラ

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配信の日程が決まりましたのでお知らせいたします。今回は2日間にわたる特大ボリュームでお送りいたします。

 

Day1:2/10(土)

Day2:2/12(月・祝)

予定参加者:あいうえお、はやて、ゆーいち、レスター伯爵、ごま

ゲスト:赤ペン

開始予定時刻 21:30頃

 

3連休の初日と最終日、1日空けて行います。

開始時刻は両日とも21:30頃を予定しております。よろしくお願いいたします。

「今回の最多得票はどの馬だろうなあ?」「あの馬はプレゼンされるかな?」「自分のプレゼンはいつ紹介されるかな?」など楽しみにしながら配信をお待ち下さい。

 

配信は私のチャンネルで行います。

www.youtube.com

是非こちらで気持ちを盛り上げていただき、直後に控えている今年初のG1フェブラリーS、春競馬、そしてウマ娘のアプリ3周年に向かっていければと思います。

 

そして今回も皆さまのプレゼンに加え、6名の競馬おじさんによるプレゼンもお送りする予定です。全員が1頭も応募がなかった馬についてプレゼンをしますのでこちらもお楽しみにしていただければと思っております。

本番までにおじさん達が発表しようとしていた馬が突然実装されてもやります...大丈夫だよね...?

参加型企画 第2回「ウマ娘に実装されたら泣いて喜ぶ競走馬プレゼン生」開催のお知らせ

挨拶

2021年7月に開催されたあの企画が帰ってきた!

 

第2回「ウマ娘に実装されたら泣いて喜ぶ競走馬プレゼン生」企画を開催します。

 

前回の配信アーカイブはコチラ

www.nicovideo.jp

 

この2年間で数々の新ウマ娘が登場してきましたが、2023年はネオユニヴァース、3期でドゥラメンテオルフェーヴルジェンティルドンナを始めとした社台グループが所有する馬がウマ娘となり、さらにはサムソンビッグなどの競馬おじさんの心をくすぐる脇役まで実装されました。

 

そんな中で、はやてさんから実装生の第2回をやりたいよねという話になりました。

 

 

皆さんの中でも「登場が難しいと思ってた馬が実来たなら、あの馬を実装して欲しい!」思う人も多いと思います。

なので、今回も実装して欲しい競走馬を皆様から募集いたします!

企画の本配信は2024年1月末〜2月を予定!ちょうどアプリ版ウマ娘の3周年もありますしね。

 

「ゲームの育成シナリオや3期には出なかったけどこんな馬がいたんです!」

「時代に埋もれてしまったあの馬がウマ娘化されて再評価されてほしい!」

「僕の脳を焼いたあの現役馬のことを語らせて!」


など、皆さんがいろいろ語りたくて、ウマ娘に実なって欲しいなと思う競走馬の熱いプレゼンを是非送ってください。


競馬歴はもちろん関係なし!

ウマ娘3期から競馬を始めた方のプレゼン、むしろ大歓迎!

実装が難しいと言われている馬主さんの馬のプレゼン、もちろんオッケー!

今回は外国調教馬も対象に加えます!


企画のレギュレーションをお読みいただき、純粋にウマ娘として来てほしい競走馬の願望全開のプレゼンをお待ちしております。

 

・企画レギュレーション


1.応募締切

〜2024年1月8日


2.対象馬 投稿時点でウマ娘作品内で実名が登場していない競走馬(外国調教馬を含む)

※実在するサラブレッドのみが対象です。

※実名の登場が確定した時点で募集は打ち切りといたします。 (紹介する可能性はあります)


3.前回応募した方がプレゼンを送っていただく場合、その時とは違う馬のプレゼンでお願い致します


投稿フォーム(Googleフォーム)

 

docs.google.com

 

そしてブログとあわせて本企画の告知配信も行います。11月23日(木・祝)の夜を予定しております。

youtube.com

 

予定参加者はいつものあいうえおさん、はやてさん、レスター伯さん他、そして私です。追加があるかもしれません。

 

ディープインパクトゲートは日本競馬の進歩の歴史そのものだった

ディープインパクトゲート

夏コミありがとうございました

こんにちは。ごまです。

先日の夏コミ(C102)において『ごまのうま本 vol.2』を厳しい暑さの中現地にお越しくださった皆様、書店委託でお手に取っていただいた皆様、改めてありがとうございました。

※気になる方はコチラからご確認ください

gomap.hatenablog.com

委託:ごまのうま本 vol.2(ごまうま)の作品詳細 (メロンブックス)

 

お礼も兼ねて、この記事では入稿のタイミングで収録することが難しかったものの、今回の本の中身とも繋がる内容だと感じた題材について、ごまのうま本 vol.2補完編としてお送りいたします。最初は簡潔に書こうと思っていたら、自分が本に収録した1コラム分の分量になるほどのボリュームになっていました。

 

ディープインパクトゲート

それはノーザンホースパーク内に前日作られた『ディープインパクトゲート』についてです。2023年7月末に北海道に行った際にパークを訪問し直接ゲートを見に行ったのですが、その時の感じた気持ちを忘れる事ができなかったので書くことにしました。

 

 

ゲートを見た直後の感想です。彼の命日も近かったので観ながら彼を偲ぼうと思って向かったら、思わぬ展開に興奮で完全にやられています。ニュースでモニュメントの写真を見た時はかなり抽象的だなと感じたのですが、現地に赴き、自分の足で歩き、その目で直接見た時の感想は、それとは正反対のとても具体的なものでした。

この作品はモニュメント単体だけではなく、碑文の置かれている入り口、そこに向かう林道の道のり、そしてゲートの先に見える景色までの体験までを含めて『ディープインパクトゲート』という芸術作品だったのです。ディープインパクト特異点となった当時の衝撃がそのまま作品に落とし込まれ、追体験をさせるような構造がきちんと意図をもって作られていました。

構成

このディープインパクトゲートは主に3つの要素で構成されています。

  1. 入り口の碑文と林道
  2. モニュメント
  3. モニュメントの先に広がる景色

 

そして、この3要素は以下の内容を事をテーマにして作られていると感じました。

 

  1. 日本競馬が発展途上だった暗中模索の時代から
  2. ディープインパクトという世界を代表する馬が日本で遂に誕生し
  3. 父となってからも、彼の子孫が世界で大活躍している

 

1.入り口の碑文と林道

金子オーナー夫妻のメッセージ入りの碑文からモニュメントに向かうまでの曲がりくねった林道で表現されていたのは、種牡馬の墓場と揶揄された歴史から始まる日本の競馬が世界を追いかけていた暗中模索の時代です。

外国産馬の出走が大きく制限され、海外G1制覇どころかジャパンカップで外国馬に勝つ事も難しかった時代は、90年代後半にサンデーサイレンスを始めとした輸入種牡馬や外国生まれの馬達の力によって大きな飛躍を遂げました。1998年にシーキングザパールタイキシャトルによって海外G1制覇の扉が開かれ、そして2001年には日本で生産・調教されたステイゴールドによって「日本馬が世界でも戦える」という光明が見えてきた時代でした。

特に日本でG1未勝利だったステイゴールドの活躍は「日本で一番強い馬でなくとも海外で通用するんだ!」と私たちの意識を強く変える出来事でした。

あの頃の『時代が大きく動き始めている気がする...!』という空気感が林道を抜けて徐々に開けた視界になっていく風景と非常によくシンクロしていました。しかし、この時は90年代と比較したときに競馬への注目度が相対的に下がって行った時代でもありました。コスモバルクの挑戦やキングカメハメハの圧倒的な強さ、ゼンノロブロイの秋古馬三冠もありましたが、私があの時一番待望していたのは三冠馬でした。私はこれまでリアルタイムで牡馬三冠達成の瞬間を見れていなかったからです。

2.モニュメント

そんな中で迎えた2005年、若駒Sの衝撃的な勝利で彗星の如く世間に現れたのがディープインパクトでした。モニュメントはそこから始まる彼の伝説を表現した作品だと感じました。ディープの後ろ姿をモチーフにした(と思われる)「意心帰」と名付けられた黒御影石は遠くから見た時の形がディープインパクトが”飛んでいる”時の後ろ姿を強く想起させ、私を驚かせました。

林道を抜け視界が広がった先に突然現れる黒御影石は、突如現れたディープの衝撃を表すように存在し、そしてモニュメントに辿り着いた時に聳え立つ「天聖」の名前を持った白大理石の門は、ダービーが終わった後に感じた「これまでの競馬を過去のものにして、私たちを日本競馬の新しい時代の先へ連れて行ってくれると確信」した瞬間が切り取られているように感じました。

二冠馬になった時点で感じた「もしかしてこの馬は今世界で一番強いのでは...?」という高揚感は形にできないものでした。間違いなく三冠は獲れる...いや、三冠を捨てて凱旋門賞に行っても勝てるのでは?と前のめりになるほどその強さに感動していました。

そしてこんな気持ちになる根拠となったのは、それまでの日本馬の海外での活躍があったからこそでした。日本で生まれた初めての世界レベルの馬という点において正しく「日本近代競馬の結晶」でした。

 

3.モニュメントから広がる景色

この時点で圧倒され続けていたのですが、この作品を完成させる最後のピースはこのモニュメントから広がるノーザンファーム空港牧場の広大な放牧地と、その視界に入ってきたとあるモノでした。

ゲートの奥は広大な放牧地


広大なNF空港牧場で放牧されている馬の中にはマリアライト、グランアレグリアを始めとしたディープインパクトの血を血統表に持った馬たちも含まれています。パーク内では母のウインドインハーヘアが今も元気に暮らしていて、その息子をモチーフにしたモニュメントが彼の子孫を見守るように作られている...。その光景は数十年にわたる血統のドラマに思いを馳せるのにこれ以上ない場所だと感慨深い気持ちになりました。

ディープの子孫たちは日本で、海外で数多くのG1を勝利し、牡馬牝馬三冠馬を生み出し、父サンデーサイレンスの生まれ故郷でブリーダーズカップを勝ち、そして最後の世代で英愛ダービー馬まで輩出しました。

現時点で日本で生まれた馬の中で初めて競走馬としても種牡馬としても一番成功した馬と言えるでしょう。きっと彼の子孫達が更に夢の続きを見せてくれるはず…。

ゲートでそんな思いを馳せていると、遠くからとあるものが視界に入ってきました。

 

「あ...飛行機だ」

 

ノーザンホースパーク新千歳空港から直線距離で10km程度なので、離陸する飛行機がよく見えました。どうやら門のモニュメントは空港の方向に向かって作られているようです。タイミングが合えば門の中に飛行機を入れて写真撮れるなあと思っていたその時

 

「あっ...」

 

気がついてしまいました。

 

「そういう事なのか...?」

 

私はその光景から即座に思い浮かぶ馬を知っていました。

 

「コントレイルじゃん...」

 

このゲートがこの場所に、空港の方向に作られた理由は意図的なものなのか、はたまた偶然なのか、真意は分かりません。ですが、飛行機雲と名付けられて日本競馬史の中で初めて親子2代で牡馬三冠馬となったコントレイルのメタファーとして離陸する飛行機を視界に収められる場所にゲートが建てられた事に対しては、偶然だったとしてもそういう意義が込められているという考えしか思い浮かばなくなっていました。

 

「完全にやってるじゃん…」

 

ゲートの先に広がる光景は、ディープインパクトが残した数々の遺伝子と、それを象徴する親子2代三冠制覇という偉業を成し遂げたコントレイルを思い起こさせるものになっていました。なんて物を作ってくれたんだ...!

 

まとめ

短い時間ではあったものの、ディープインパクトゲートは実際に歩いて見て本当に良かったと感じた体験でした。そこで見えてきたのは、単にディープインパクトが残してくれた数々の偉業、遺産だけではなく、先人たちが凱旋門賞に始まる世界の大レースを夢みていた時代から長い年月を経て、日本馬が実際に世界中の大レースで勝利をあげただけではなく、オーギュストロダンに代表される日本で育まれた血を持った外国調教馬が世界中で大活躍している時代になるまでの日本競馬の発展の歴史も同時に伝えているということでした。今の自分は丁度ウマ娘凱旋門賞をテーマにした育成シナリオが始まった事もあり、あの白い門がフランスの凱旋門の解釈できるな…となっています。ディープの血を持った馬が凱旋門賞を勝った時、このゲートに新たな意味が生まれるかもしれませんし、そうなる日が来るのを楽しみにしたいです。ノーザンホースパークの入園料はありますが、新千歳空港から無料のシャトルバスが出ているので北海道旅行に来る時、帰りの空港に向かう前に訪問してみるのもいいかもしれませんよ。

パーク内にはディープインパクトゆかりの物品の展示がありました。

余談

 

最後に書きたいことは、広大な環境の中でこれほど自分の心に様々なストーリーを想起させてくれるモノとなっているディープインパクトゲートという作品に、私の心は震え上がりました。業種が全く違うとはいえ、自分も映像クリエイターとして生活をしている人間なので、安田侃さんのこの作品からクリエイティブの原体験を思い出させてくれる強烈な体験となり、とても刺激を受けました。

自分はこういう関係性の連鎖で胸をいっぱいにするタイプの作品がとても好きなので、本当に打ちのめされました。

まさか自分が彫刻作品にこれ程刺さる事になるとは思ってもいなかったです。一見無機質で抽象的にしか見えない黒御影石と大理石の作品なのに...なぜこんな気持ちになるんだ...なんてモノを作ってくれたんだ...。

 

言葉にならなかったです。

 

なぜこの気持ちに至ったのかを知りたくなり「意心帰」と「天聖」と名付けられた作品の意味などを調べる事にしました。すると安田侃さんはこれと同じ題名の作品が複数ある事がわかり、「意心帰」については意味をこう語っていました。

 

これは私の造語ですが、一言でいえば「形は心を求め、心は形を求める」ということです。たとえば、愛する人に対して「あなたを愛しています」と言ったとき、「どれほど?」と聞かれた経験がある人はいませんか。愛には形がなく目には見えないため、不安に感じて思わず聞いてしまうわけです。これが「心は形を求める」の意味で、「意心帰」は目に見えない心を“形”として表現することで、安心感をもたらしてくれます。

一方、この彫刻の形は見る人の“心”によって変わります。もちろん本当に変わるわけではありませんが、気持ちが高揚しているときには、この彫刻も生き生きと動いているように見え、気持ちが沈んでいるときには死んで動かないように見えるかもしれません。まさに自分の心の鏡として存在するのが「意心帰」であり、それが「形は心を求める」という意味です。

 

引用元

www.brillia-art.com

 

なんて事だ…。私は完全に作者の掌の上で踊っている事がわかり、更に震え上がる事となったのでした。見る人の心で変わるとするならば、それはディープインパクトや競馬が自分にとってどれ程大きな存在だったのか…と改めて認識する体験でした。

 

夏コミ(C102)新刊「ごまのうま本 vol.2」書店予約始まりました 8/12(土)1日目 東キ03a【サークル:ごまうま】

 

URL

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2009184

 

メロンブックスさんで書店委託の予約が始まりました。

今回は直接書店さんにも送りますので、予約をしていただければコミケ当日と余り差がなく皆様のもとへお届けできるかと思います。

 

本の詳細はブログ記事へどうぞ!👇

gomap.hatenablog.com

 

 

夏コミ(C102)1日目東キ03aで競馬とウマ娘の本「ごまのうま本 vol.2」を出します!【サークル:ごまうま】

今年も同人誌を出します

2023年8月12日,13日に開催されるコミックマーケット102におきまして同人誌を頒布いたします。

 

サークルスペース

8/12 1日目東キ03a 「ごまうま」

頒布新刊 「ごまのうま本 vol.2」

 

前回と同様にとことん好きなことをやろうと決めた結果、対談、10本のコラムに加え、今回は漫画も加えた特大のボリュームでお送りする事になりました。

 

表紙イラストは前回に引き続き「パンダが一匹。」のコミズミコさん(Twitterアカウント)にお願いをいたしました!

 

表紙イラストではサトノクラウンキタサンブラックサトノダイヤモンドウマ娘3期で主要キャラクターとして描かれるであろう3人と、今年の春のクラシックで、その強さと、川田ジョッキーカメラでの会話も含めて注目を集めたリバティアイランドを描いていただきました。

3期をやるタイミングでこのウマ娘3名のモデル馬の子ども達が大活躍しているのも、面白いですね。

 

内容について競馬を昔からやっている人たちと、主にウマ娘後に競馬を始めた人たちが「今の競馬は超楽しいぞ!」というモノを詰め込んだ本になっています。

 

参加者等の詳細はこのページの後半に書きますが、このような内容になっています。

書店委託と電子版について

「ごまのうま本 vol.2」は紙の本をメロンブックスさんで予約を受け付けようと考えています。このブログや私のTwitter(@gomap_)でも告知をいたします。

まじでTwitterくん頑張ってくれ…

 

書店予約始まりました!

URL

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2009184

今回は直接メロンさんに納品するので、コミケ当日あまり変わらないタイミングでお手にとっていただけると思います。

 

電子版について
電子版については紙の本の予約状況を見て判断させていただきます。
前回紙の本が欲しかった方にも、お手にとっていただけるよう数を印刷する予定です

 

※ちなみにvol.1が気になる方は電子版のみ取り扱っております。

booth.pm

 

メロンブックスさん

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1597363

 

「ごまのうま本 vol.2」の紹介

テーマ

今の競馬、これほどまでに楽しいのか!」というテーマで今回の本はつくらせていただきました。競馬を始めるなら今ですよ!という内容を競馬を長く見ている人達と、最近始めた人たちの文章と漫画でお届けしていきます。

※画像は編集中のものです。

 

俺たちのブリーダーズカップ生企画「激闘の記録」「対談」

冒頭では2023年1月から2月にかけてあいうえおさんの主催で開催された競馬ドラフト企画生の本企画の振り返りと参加者全員による対談を収録しています。

 

aiueop.hateblo.jp

 

配信アーカイブリンク↓

 

俺たちのブリーダーズカップ生 プレイリスト - YouTube

 

「日本歴代最強馬はどの馬なのか?」

 

という競馬好きなら誰もが考えたことのあるこの話題に、私達の界隈はドラフトでチームを作ってプレゼンで順位を決めるというルールにしたことで、とても白熱した面白い遊びになりました。その記録を本に収録をしました。ここには過去の競馬を知る事だけではなく、今の競馬を知る楽しみのヒントになる要素が溢れている内容になっていると思います。

 

企画が終了した約2ヶ月後、改めて振り返り対談を行いました。

参加者の指名、プレゼン戦略や現役馬も指名していたので、この対談の時点で同じ企画をやったら結果は変わってたかも等、対談も盛り上がりました。

 

収録コラム

1.「あの日見た光景は、今日、世界の果てまで続いていた」 文=ごま

今回も私はコラムを2本書きました。1つ目は今の日本競馬が世界の競馬の中で、特にここ数年で世界で最も存在感を示している状態になっている事を提示しながら、過去もそうしてきたように、今走っている馬達に未来の夢を託しているという内容のお話を書きました。

 

2.「コラム「ウマ娘が1・8倍楽しくなるお話」連載裏話」 文=あいうえお

あいうえおさんには、電撃オンラインで約2年間にわたり連載されたコラム「ウマ娘が1.8倍楽しくなるお話」の連載裏話を書いていただきました。

dengekionline.com

 

連載に至った経緯やどうして競馬を絡めた内容になったのかという裏話も面白かったのですが、個人のブログなどではなく「電撃オンライン」という大きなメディアで連載されたからこそ起こった記事に対してのリアクションの裏話はとても面白かったです。

本当にありがとうございます。

 

 

3.「生まれるべくして生まれた“ウマ娘サイン馬券”」 文=はやて

界隈きってのサイン馬券派のはやてさんには一度聞いてみたかった「ウマ娘とサイン馬券」についての事を書いていただきました。ウマ娘と実際の競馬がリンクするような結果が度々起こるのが、「ウマ娘、持ってるな…」と思う瞬間なんですよね。今キタサンブラック産駒が大活躍しているのもそうです。でも、こういう些細なきっかけで応援する馬が出来たり、その馬の馬券を買うのは本当に競馬の入口として最高だと思うんですよね。

 

4.「ウマ娘沼から競馬沼へ」 画=コミズミコ

なんと今回、コミズミコさんには表紙イラストだけではなく漫画も描いていただきました。本当に嬉しかったです。競馬沼にどっぷり浸かっていった経緯を6ページの漫画で振り返っていただています。沼の中にいる人には「自分もこんな感じでハマっていったなぁ!」と感じ、競馬に興味のある人にもダイブするのに魅力的な沼(魅力的な沼とは?)だと感じていただけると思います。

 

5.「運命の出会いを信じてる?」 文=Treize

Treizeさんには、競馬の入口となったショウリュウハルとその一族、そしてその一族と共に騎手としてのキャリアを積み上げていった団野大成騎手について書いていただきました。熱さがこもっていて、一気に読み上げられる素敵な文章になっています。

 

6.「夢よ、何度でも」 文=yume

yumeさんには、ご本人が愛してやまない芦毛の女帝クロノジェネシスについてその思いの丈を目一杯書いていただきました。彼女との「出会い」「引退」「子の誕生」のエピソードを読んでいて、「ここには競馬をやっててよかったと思う瞬間が詰まっている」という感想が真っ先に出てきました。必読です。

 

7.「とある馬の『再構築』」 文=ゆーいち

ゆーいちさんには、芦毛の個性派リフレイムについての事を書いていただきました。私にとっても思い出の馬なので、本当にありがとうございますという気持ちです。馬産地オタクとしてゆーいちさんがSNSを通して見てきた、彼女が来日した時の印象や、知る人ぞ知るデビューから2戦目の間に立て直した3ヶ月に渡る再トレーニングの日々で感じた関係者の方の凄さを書いていただきました。彼女の"再構築"の日々は私もSNSチラ見する程度だったので、今回ゆーいちさんに詳しく書いていただいたのを読んだ時に、ここまで立ち直らせた山口ステーブルさん、マジで凄いと思いました。

 

8.「After & Another "Sprinter's Story" ~スプリンターたちのその後~」 文=赤ペン

赤ペンさんからは舞台ウマ娘が史実通りに物語が進んだifのショートストーリーを交えながら、この舞台のモデルの時代となった日本スプリント競馬の黎明期についても書いていただきました。まさか横浜のライブでダイジェスト版が上演されるとは全く思わなかったので、見た時はめっちゃ冷や汗出てましたw

 

9.「サウジアラビア 〜コンティとボクと、時々パンサとユーイチ〜」 文=出島

出島さんにはご自身の一口馬主初年度で出資されたコンティノアールのサウジダービー応援のために、サウジアラビアに行った旅行記を書いていただきました。

「出資馬の海外遠征はお金で出に入らない」と遠征を決めて、今年のサウジカップデーを現地観戦された事はめっちゃ羨ましかったです。そして出資馬が(回避してしまいましたが)ケンタッキーダービーに挑戦した事なんて、ダート三冠ができるから実質最後のチャンスだったので、本当に無事に進んで出走してほしかったなぁと思いながらコンティノアールの事を見ていました。

何より、最近競馬を始めてくれた人がめちゃくちゃ楽しんでいる人を見るのはとても嬉しいんです。改めて、書いてくださりありがとうございます。

 

10.「変化する競馬界とジョッキー福永祐一の二面性」―職人とプロフェッショナルの狭間で― 文=レスター伯

「ごまのうま本」の製作に多大なご協力を頂いているレスター伯さんには、デビューの時からずっと応援していた福永騎手についての事を、今年引退されたタイミングで書いていただきました。デビューの時の印象から、誰もが認めるトップジョッキーになるまでの印象を読んだ時、改めて福永騎手の凄さがわかりましたし、そのベースがこれからの調教師としての活躍への期待も高まるような内容でした。

 

11.「嗚呼、愛しのコントレイル世代」 文=ごま

最後は私のコントレイルとその世代への思いの丈を書きました。やっぱり前後の世代の輝きが半端ないのもあるんですけど、私はコントレイルに対してなぜ特別な感情を抱くのかを考えた時に、やはり特別な馬だった父のディープインパクトが引退した時に思った「ディープの息子から三冠馬が出てほしい」という願いを叶えてくれた馬だったからなんだろうなと、書いていて思いました。それにしても同世代に無敗牝馬三冠馬とサウジC勝ち馬とドバイWC勝ち馬が出るのは出来過ぎだよ…。



おわりに

以上が「ごまのうま本 vol.2」に収録される内容です。

是非お手にとってお楽しみいただければ幸いです。

YouTubeチャンネル、Twitterアカウントでも新刊の情報発信をしていきますのでチェックよろしくお願いいたします。

twitter.com

www.youtube.com

 

改めて参加してくださった方に感謝申し上げます

#ニコマスPOG 23-24ドラフト会議のお知らせ

東京競馬の5週連続G1も始まり、来週からは3歳馬の頂点を決めるオークスとダービーが開催されます、今季のPOGもクライマックスにきています。

今シーズンはオークス、ダービーにも出走馬が控えているので今シーズンは本当に最後まで楽しみがつづいています。

 

2023-24シーズンのレギュレーションを先日の配信で決めたので発表します。

www.youtube.com

・参加者

今シーズンと同じ6名で行います。

ごま(主催)

赤ペン

アルビレオ

しょじょん

ハバネロ

レスター伯

 

・集計期間

2023年6月3日~2024年日本ダービー当日まで

・対象レース

賞金は地方交流全て(POGスタリオンで加算されるもの)+海外

※海外の賞金については公式で発表された日本円の獲得賞金に準じてポイントを加算する。

・ドラフト会議 5/20(土)夜開催

私のYouTubeチャンネルで Live配信をいたします。

youtu.be

www.youtube.com

・入札による指名

牡馬牝馬 1位

初仔 1頭

種牡馬 1頭

外国産馬持込馬 1頭

輸入種牡馬 1頭

非社台グループ生産馬 1頭

京都枠 1頭

 

指名条件:父が京都でG1勝ちをしている、もしくは母が京都重賞勝ちをしている馬の産駒

特別ルール:京都枠指名馬は京都重賞の獲得ポイントが2倍とする

対象レース:

ファンタジーSデイリー杯2歳S、京都2歳、シンザン記念きさらぎ賞京都新聞杯、葵S

 

 ・ウェーバーによる指名

牡馬牝馬 2位-6位

縁故枠 1頭(指名条件:過去に自身が指名した馬の弟/妹を指名する)

ラストワン枠 1頭

 

今年は界隈のPOGが1つ増えたので、本当にPOGを楽しむ人が更に増えて本当に嬉しいです。

 

 

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