競馬を始めるなら今がチャンス 競馬場ではウマ娘たちの子孫がたくさん走っている
こんにちは、ごまです。
「ウマ娘 プリティーダービー」のアプリ版がリリースされてから約7ヶ月、10月3日に秋のG1戦線が本格化しましたが、春の頃と比べても自分の周りで競馬を見てくれる人が明らかに増えました。3月にこの記事の2021年春バージョンの記事を投稿した時に結構見ていただいいて、自力で競馬の事を調べる方も非常に増えたので、「今更わざわざ改訂版を書かなくてもいいかな...」と思っていたのですが、ピクシーナイトがG1を勝ってしまい高ぶってしまったので、改訂版を書こうと思います。今回は最初にウマ娘的視点から見た最近の競馬でエモかった事を上げながら、後半では以前のウマ娘血統馬の探し方(改訂版)として紹介していきます。
将来的に実装される馬が激増して殆どの馬がウマ娘になり、ウマ娘血統が意味をなさなくなる時が来ないかな～(願望)
前回の記事はこちらです
グラスワンダーのひ孫が偉業達成
2021年のスプリンターズステークスは3歳馬のピクシーナイトが優勝し、モーリス産駒初のG1勝ち馬になりました。本年1月にシンザン記念で産駒初の重賞勝ち馬はCBC賞、セントウルSの2度の2着を経てG1の舞台で一気にタイトルを手にしました。この馬はグラスワンダーの血を直系で引くモーリス産駒で、さらに母父は同じ1995年生まれのキングヘイロー、さらに母の母父はサクラバクシンオーとなっている代表的なウマ娘血統の馬です。モーリスはマイルと2000mの2階級でG1を勝った名馬でしたが、ピクシーナイトはキングやバクシンオーが輝いた1200mでのG1タイトル奪取となりました。
実はこの勝利はnetkeibaのツイートにもありますがグラスワンダーから続く日本調教馬の父系直系4代G1(級)制覇というおそらく史上初の超偉業になりました。
父子3代G1勝利は一番有名なのはメジロアサマ→メジロティターン→メジロマックイーンの天皇賞3代制覇をはじめステイゴールド、サクラユタカオー、シンボリルドルフがすぐに思い浮かびますが直系で血が繋がるのはとても難しいんです。
以前は日本の競馬自体のレベルが低く海外から優秀な血を持ってきていた事もあったり、レベルが上った現在でも血統の流行があったり、競走成績と子どもの成績はリンクしない事も多かったので、今回の快挙は非常に嬉しいです。これでグラスの血が直系でまた繋がる事になります。そして98年クラシックから競馬を見始めた自分はもう天に昇るような気持ちでした。馬券もゲットしました。
日本競馬の結晶
ピクシーナイトの5代血統表です。
最近競馬を知った人には「ウマ娘血統」がかなり濃い馬であると同時に、日本競馬の歴史が詰まっている血統です。キングヘイローとサクラバクシンオーのお話はウマ娘をやっている方ならご存知だと思います。80~90年代に一世を風靡したメジロの血が入っている事、テスコボーイ、ノーザンテースト、サンデーサイレンスという日本似輸入され日本競馬のレベルアップに大きく貢献した大種牡馬、同じく輸入された凱旋門賞馬カーネギーとダンシングブレーヴ、バクシンオーの牝系を遡れば1960年にオークス、有馬記念を勝ったスターロツチ、メジロボサツからはメジロドーベルも出ています。オジジアンはスプリンターズSでフラワーパークに1cm差で破れたエイシンワシントンの父...と、この馬の血統表でいくらでも語れるくらいの激エモ血統なんです。
ウマ娘初心者に都合が良すぎる展開
そしてこれは本当に偶然なのですが、ウマ娘のゲームが配信開始してから今までそれほど注目をされていなかったウマ娘血統の馬が活躍をし始めました。特にお母さんの血に残っているウマ娘血統を持っている馬の活躍が増えました。
モーリスは日本でトップの社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送りっているため、強い子どもが出やすい環境にいるとはいえ、初めてG1を勝った馬がキングとバクシンオーの血を持つピクシーナイトだった事はそんな都合の良いことが起こるときは起こるものだなあという感想です。
ゴールドシップもユーバーレーベンのオークスで産駒がG1を初めて勝ちました。
競馬ってギャンブルにもいろいろな要素があって、長く楽しめる趣味になり得るものだと思ってますし、何より自分がダービースタリオンから本当に競馬にのめり込んでいったのゲーム経由で競馬を始める人が増えて欲しいと思っています。
母父キングヘイローも今年に入ってから大活躍
そして今年は母父がキングヘイローの馬の活躍が非常に目立っています。2019年までの勝利は僅か2勝でしたが、2020年以降ではフランスのG2フォワ賞を勝ち凱旋門賞に出走したディープボンドを始め、5頭の重賞勝ち馬が出ています。
弊POGでご一緒しているレスター伯さんが、その事について語る配信をしてくれています。ちなみにこの記事はその配信前に書いています(追記:だいたい同じ事を血統面から詳しく語ってくれていました)
ご存知のようにキングヘイローの父は凱旋門賞史上最強の勝ち馬と称されるダンシングブレーヴ、母は米国でGI7勝を挙げた名牝グッバイヘイローというゲームのような配合で生まれた超良血馬です。
お父さんだけではなく、お母さんの血統も競馬では重要な要素です。
例えばスペシャルウィークはシーザリオを経由してエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアの3頭のG1馬を出したように、母側の血統に残って強い影響力を発揮しています。
母父キングヘイローの馬がどうして急に走り出したの？という要因の大きな1つは、サンデーサイレンスの血を持つお父さんとどうやら相性が良いらしいという事が挙げられます。(自分は血統表を見るのは好きなのですが、配合に詳しい訳ではないのであまり断定はできないのですが)
キングヘイローの母父とサンデーサイレンスの父はHaloというアメリカの馬です。デアリングタクト等の活躍によりサンデーサイレンスのインブリードが近年話題になっていますが、サンデーサイレンスを経由しないHaloのインブリードでの活躍馬も多く、2014年のダービー馬ワンアンドオンリーや2021年のオークス馬ユーバーレーベンもこのケースに当てはまります。
母父キングヘイローの馬だとこのケースに基本的に当てはまるんですね。
キングヘイローが種牡馬生活を開始した2000年代前半はサンデーサイレンスを父に持っている牝馬とは血が近すぎるため配合が難しい状態でしたが、キングヘイローを持つ繁殖牝馬が増えた時にサンデーサイレンスの孫世代の種牡馬と配合されると、強すぎず、弱すぎない近親交配(インブリード、クロス)にな事が幸いして(?)活躍馬が出ているケースが増えています。
Haloはサンデーやグッバイヘイロー以外にもタイキシャトルの父Devil's Bagやシングスピール、Rahyの母で、元メジャーリーガーの大魔神佐々木主浩さんが所有したヴィルシーナ、ヴィブロス、シュヴァルグランの4代母にあたるGlorious Songなど数多くの活躍馬を出しました。
とはいえ、そういうものを持っていないヴァウスメテオールもラジオNIKKEI賞を勝っているのは、キングヘイローが本来持っている血統背景の良さに起因していると思います。
キングヘイローとディープインパクトは相性抜群?
そして、最近ではキングヘイローとディープインパクトの組み合わせが相性が良く、いい馬が出やすいのではないかという仮説があります。
こちらはディープボンドを生産した村田牧場が彼をセリに出す直前に出したブログの記事になります。村田牧場さんの配合論の記事は読み応えがあってずっと読んでしまう程の沼のような魅力があるのですが、ここを読むとキングヘイローとディープインパクトは同じような血統背景を持っているので、疑似インブリードのような関係になり、相性がいいのではないかという配合理論です。ここまで奥深い血統論はあまり良くわからない世界で余計は事は言えないんですが、村田牧場さんの配合論に基づいてキングヘイローの娘ゼフィランサスにディープインパクトの代表産駒であるキズナを配合されて生まれたディープボンドは日本、海外で重賞を勝つ活躍を見せ、この配合での成功例の1つになりました。
それに続くように今年の2歳馬では父シルバーステート(その父ディープインパクト)、母父キングヘイローのウォーターナビレラが新馬、サフラン賞と連勝し、次はファンタジーSの出走を予定しています。この馬は母母父もマヤノトップガンなのでウマ娘要素が濃い血統ですね。
キタサンブラックとも好相性?
ということは、ディープインパクトの1歳上の全兄で、全く同じ血統背景を持つブラックタイドとも相似クロスになり、ブラックタイドの息子にあたり今年産駒がデビューしたキタサンブラックともキングヘイローは相性が良いのではないかという仮説も成立します。その仮説に合わせるかのように(?)父キタサンブラック、母父キングヘイローのイクイノックス(ヴァイスメテオールの弟)が今年8月にデビュー戦を6馬身差で圧勝しています。
まだ1戦1勝という馬ですが、3着馬、4着馬が2戦目で勝ち上がっているためこのレースのレベルは高く、現時点ではこの馬の能力は相当なのではないかと期待されている馬です。
2歳馬ではこの馬以外にも同配合が2頭おり、ディープボンドの近親にあたり父と同じく北島三郎さんが所有しているキタサンドーシン(この馬はメジロライアンの血も入っています)やスイープトウショウの近親にあたるルクスクリスティーもいます。もしこういう馬まで活躍出来たらめっちゃワクワクしますよね。
2000年代に産駒のカワカミプリンセスやローレルゲレイロがG1を勝ち、10年代にダイアナヘイロー、地方ではキタサンミカヅキが短距離界を盛り上げたましたが、20年代は母系にキングヘイローを持つ馬の活躍で今よりも更に脚光を浴びる姿かもしれません。
それにしても98年クラシック世代はスペシャルウィーク、セイウンスカイ、キングヘイロー、グラスワンダー、エルコンドルパサーの血を持つ馬がG1だったり重賞を勝ち、血統に名を残してること、ホントに嬉しいですね。特にセイウンスカイはマイナー血統で産駒数がわずか70頭あまりでしたが、血統をつなげてニシノデイジーを排出した事は超凄い。
血統は沼です
このように、血統という面から競馬を見ていくともう底なしの沼なんです。競馬では6～10年あれば走っていた馬の子どもを見れますし、20年あればかつての同じ世代でライバルだった馬同士の血を持つ馬が普通に現れますし、ウマ娘的にカップリングが色々捗りますね。
しかもnetkeiba.comなどには仮想配合を作れる機能があるので、昔競馬ゲームでやっていた「この馬とこの馬の血を全部入れて強い馬を作るぜ！」という遊びを無限にできます。この馬は2頭とも現役ですが本当にこの馬が将来生まれたら絶対応援すると思いますし、こういう馬が活躍したらロマンの塊なんですけどね。
史実は現在進行系で続いている
ウマ娘は"過去"に活躍した名馬達にスポットを当てて作られていますが、実際の競馬では私たちに"今"と"未来"を見せてくれています。
かつての私達がグラスワンダーの朝日杯で驚いたように、セイウンスカイの菊花賞の逃げ切りに魅了されたように、エルコンドルパサーの凱旋門賞で落胆したように、スペシャルウィークのジャパンカップで快哉を叫んだように、キングヘイローの高松宮記念で感動したように、今の私たちはソダシの白毛馬初のクラシック勝利に魅了され、福永祐一騎手がピクシーナイトでキングヘイローの血を持つ馬に乗って遂にG1を勝った事に感動しています。
難易度別！ウマ娘ゆかりの血統の探し方
ウマ娘のモデルになった競走馬の調べ方は以下の3つの方法を繰り返していく感じです。
1.父親をたどっていくとウマ娘にたどり着く
2.母親をたどっていくとウマ娘にたどり着く
3.血統表のどこかにウマ娘がいる(高難易度)
ここではウマ娘血統の探し方を、難易度別に分けて探し方を紹介していきます。競走馬を調べるには競馬サイトのnetkeiba.comがおすすめです。いつもお世話になってます。
難易度F:今活躍してる馬(しそうな馬)を推そう！
一番早い方法は既に活躍している馬を応援する事です。先日のスプリンターズSを皮切りに盛り上がっていく下半期の競馬を楽しむことができます。今回ピックアップした馬以外にもウマ娘血統の馬は沢山いるので、この馬達入り口にして他の馬達のことも色々調べてみてください。
エフフォーリア
若き横山武史騎手とのコンビで今年の皐月賞を制したエフフォーリア。父エピファネイアですのでシーザリオからスペシャルウィークとマルゼンスキーの血を受け継いでいます。母系の祖母ケイティーズファーストはヒシアマゾンの姉に当たる馬で、同じ牝系からは日本・ドバイでG1を3勝したアドマイヤムーンなどを排出しています。3歳馬ですが、秋は菊花賞に向かわず天皇賞(秋)から有馬記念に出走予定です。
グローリーヴェイズ
2019年の香港ヴァーズを勝ったグローリーヴェイズはメジロの冠名こそありませんが、れっきとしたメジロの末裔です。3代母メジロラモーヌは史上初の牝馬三冠馬であり、メジロアルダンの姉になります。
母系にメジロライアンの血も入っていますが、注目したいのはこの血統がずっとメジロ牧場によって紡がれてきた事です。
メジロ牧場は2011年に解散してしまいましたが、設備と所有馬は牧場のスタッフが引き継ぐ形でレイクヴィラファームとして再出発しました。
雌伏の時を経てグローリーヴェイズは海外のG1でメジロの血を証明した馬の1頭になりました。
オーソクレース
昨年のホープフルS2着のオーソクレースはエフフォーリアと同じエピファネイア産駒というだけでなく、母系にエルコンドルパサーの血を持っています。2020年のホープフルS2着でしたが、春は骨折で休養、復帰戦のセントライト記念で3着に入り、菊花賞で春に叶わなかったクラシックに挑戦します。
キセキ
2017年に菊花賞を勝ったキセキの父ルーラーシップの母がエアグルーヴです。菊花賞以降は勝利がなく、G1の2着が4回というシルバーコレクターですが、ファンの人気は非常に高い馬です。
ユーバーレーベン
2021年のオークスを勝ち、マイネル軍団初のクラシック勝ち馬、そしてゴールドシップに初めてのG1タイトルをもたらしたユーバーレーベンは強烈な末脚を武器にしています。次走の秋華賞で2冠を目指します。
レイパパレ
レイパパレは祖母は2000年のすずらん賞(OP)を勝ち、クラシックにも出走したオイスターチケット、この馬の父がウイニングチケットです。2021年の大阪杯では雨の中でモズベッロ、3冠馬コントレイル、短距離女王グランアレグリアから鮮やかに逃げ切り無敗でG1初制覇、同時にウイニングチケットを血統に持つ馬として初めてJRAのG1を勝利しました。この秋緒戦のオールカマー4着、秋の最大目標はエリザベス女王杯です。
アルクトス
アルクトスの父アドマイヤオーラの父がアグネスタキオンです。ダートで活躍している馬で、2020年の南部杯(1600m)を日本レコード(1分32秒7)で勝利しています。このレコードはクロフネの武蔵野Sの1分33秒3を破るものでした。この秋は南部杯もしくはJBCスプリント(今年は金沢1400m)に出走予定です。
ウインマリリン
ウインマリリンは父スクリーンヒーロー(その父グラスワンダー)の牝馬です。今年に入って日経賞、オールカマーと重賞2勝しています。エリザベス女王杯で悲願のG1タイトルを狙います。
オーヴェルニュ
オーヴェルニュは父がスマートファルコンです。2021年の平安ステークスを制し、産駒初のJRA重賞の勝ち馬になりました。みやこSからチャンピオンズカップを最大目標にしています。
テーオーケインズ
2021年の帝王賞を勝ったテーオーケインズは母父がマンハッタンカフェです。安定した走りを見せ昨年秋から7戦5勝2着1回という成績でJpnIタイトルを手にしました。秋の初戦はJBCクラシック(金沢2100m)です。
アンブレラデート
アンブレラデートは父エイシンフラッシュ、母ダイワスカーレットで、現役で両親がウマ娘の唯一の馬です。春はフィリーズレビューに出走し4着。秋初戦の1勝クラスでは7着という結果でしたが、これからの馬だと思うので注目してみてください。
プルパレイ
プルパレイはフジキセキを父に持つイスラボニータの初年度産駒の2歳馬です。新馬、アスター賞とデビューから2連勝し、デイリー杯2歳SからG1戦線へ向かっていく青写真を描いています。
ロン
武豊騎手と共に凱旋門賞に挑み続けているキーファーズが所有するロンという2歳牝馬は母父がアグネスデジタルです。2000mの新馬、野路菊S(OP)を連勝しています。牝馬重賞は短距離からマイルが多いため、この馬の次がどの距離を選択するのかが非常に楽しみな馬です。
難易度E:直接のこども(産駒)を推そう！
少し難易度があがりますが、これも比較的簡単な探し方です。netkeibaや競馬新聞の馬柱(うまばしら)に載っている父、母、母の父でウマ娘に登場しているキャラを探しましょう！
改めてスプリンターズステークスの出走表を見るとピクシーナイトの欄に「母父キングヘイロー」がいるがわかります。それ以外にもタイセイビジョンの母父欄にスペシャルウィーク、エイティーンガールの母父欄にアグネスタキオン、ファストフォース、ビアンフェの母父欄にはサクラバクシンオーがいます。競馬新聞の血統表にはこの3頭が載っている事が多いので、とても探しやすい方法です。
競馬の血統というのはウマ娘の継承システムの元となっている要素で、両親や母の父の競走成績からその馬がどういう因子を継承しているかを判断しやすいので、競馬の予想をする上でも重視している人が多いので必ず載っています。
産駒を探す場合は、年間1頭しか生産できない牝馬よりも、年間数十頭から200頭以上種付けする事もある父の産駒のほうが探しやすいです。
JBISが出している2020年度の種牡馬ランキングによると、JRAで走ったウマ娘のモデルとなった種牡馬の産駒のランキングは以下になっています(ランキング順と出走頭数)この馬の産駒たちは比較的見る機会が多いと思うので是非チェックしてみてください。
エイシンフラッシュ(213頭)
ゴールドシップ(116頭)
マンハッタンカフェ(59頭)
スマートファルコン(99頭)
ゼンノロブロイ(67頭)
キングヘイロー(51頭)
ナカヤマフェスタ(33頭)
アグネスデジタル(29頭)
トーセンジョーダン(72頭)
グラスワンダー(44頭)
200位まで見ましたが、以下の産駒もわずかに出走があるようです。
マーベラスサンデー(3頭)
テイエムオペラオー(6頭)
スペシャルウィーク(7頭)
マヤノトップガン(3頭)
産駒数が多いので既に活躍している馬を探したい場合は、netkeibaの「競走馬血統検索」の一番左上の青い欄に「ゴールドシップ」など、馬名を入れて検索をすると獲得賞金が多い順で結果が出てきます。生まれた年でもソートできるので非常に便利です。
牝馬がモデルになっているウマ娘の産駒が現在走っているのはウオッカ、ダイワスカーレット、カレンチャン、スイープトウショウ、カワカミプリンセス、メジロドーベルなどです。
最大年間1頭しか生まれないので、こちらは競走馬のページの「産駒一覧」のタブから産駒が確認できます。
ちなみに余談ですが、ダイワスカーレットの産駒は2020年までの産駒10が頭全て牝馬でしたが、2021年の産駒で初めて牡馬が誕生しました(netkeibaではまだ反映されていません)
キタサンブラックは今年2歳馬がデビューしました。サトノダイヤモンドは2022年に2歳の初年度産駒がデビューします。
難易度D:ウマ娘の血統を持つ種牡馬を覚えよう！
次はウマ娘が血統に入っている種牡馬を覚えていきましょう！競馬新聞の父、母父の欄でこれから紹介する馬が目に入れば、その馬にはウマ娘の血が入ってる事になります。ランキング上位の種牡馬も多く含まれているので血統のトレンドも同時に覚えることが出来まるので覚えると競馬が更に楽しくなります。こちらも探し方は先程書いた3つの方法と同じですが、こちらは数が多くなるので、JBISに掲載されている2020年のランキング300位まで調べ、そこに載っているウマ娘血統の種牡馬を紹介します。ランキング上位での種牡馬と、下位でも現役で活躍馬がいる種牡馬についてはコメント付きで紹介いたします
2011年の三冠馬オルフェーヴルはゴールドシップと同じ父ステイゴールド、母父メジロマックイーンという血統です。G1を6勝、2度の凱旋門賞2着など輝かしい成績を残した名馬ですが、菊花賞ゴール後に騎手を振り落とす、阪神大賞典での逸走などこの馬もお父さんに似た暴れ馬でした。代表産駒にG1を4勝したラッキーライラック、現役ではダートで活躍しアメリカのBCディスタフの挑戦が予定されているマルシュロレーヌ、重賞2勝のオーソリティ(母はエピファネイアの妹)などがいます。
ルーラーシップ
母エアグルーヴの牡馬の代表産駒です。日本ではG1未勝利ながら香港G1クイーンエリザベスII世カップを勝っていますが、この馬も気性が難しい馬で2012年のゴールドシップが勝った有馬記念ではゲートを立ち上がって大出遅れしながらも3着に突っ込んだ事を覚えている人が多いと思います。代表産駒に菊花賞を勝ったキセキ、今年の福島牝馬Sを勝ったディアンドル(母父スペシャルウィーク)などがいます。
エピファネイア
スペシャルウィークの代表産駒であるシーザリオが産んだ3頭のG1馬のうちの1頭です。現役時代には菊花賞、ジャパンカップを勝っています。初年度産駒に史上初の無敗の牝馬三冠馬(トリプルティアラ)のデアリングタクトを排出し、2年目には皐月賞馬エフフォーリアを排出しました。
昨年引退したアーモンドアイの初年度の配合相手に選ばれるなど、今一番注目されている種牡馬と言っていいでしょう。
キンシャサノキセキ
フジキセキ産駒ののキンシャサノキセキは異色のオーストラリア生まれ。生産シーズンが逆になる南半球にシャトル種牡馬として出向していた時に種付けされ生まれた産駒です。9月生まれながら2歳11月でデビューし2連勝、8歳まで活躍し高松宮記念でG1を初勝利したときは7歳、翌年も勝利し同レース史上初の2連覇を達成し引退し種牡馬入りしました。代表産駒に重賞2勝のシュウジ、現役では先日の東京盃を勝ったサクセスエナジー、南関東で活躍するストライクイーグルなどがいます。
スクリーンヒーロー
グラスワンダーの産駒で2008年のジャパンカップを9番人気の低評価で勝利した馬です。80年代の名牝ダイナアクトレスの血を引いていいます。種牡馬としての評価は低かったものの、初年度からモーリス、ゴールドアクターという父を超えるような名馬を輩出しています。現役では今年重賞2勝のウインマリリン、フローラSを制したクールキャットなどがいます。
モーリス
そのスクリーンヒーローの息子で、グラスワンダーの直系の孫にあたるモーリスは2010年代の最強マイラーの1頭です。古馬になってから本格化し、日本と香港でG1を計6勝しました。最後の2戦は2000mにも挑戦し勝利。二階級を制覇しました。
モーリスはグローリーヴェイズと同じく、母系がメジロの末裔です。母はメジロフランシス。この馬とメジロドーベルは母をたどるとメジロボサツという馬にたどり着き、遠い親戚関係になります。
現3歳世代が初年度産駒、前述したピクシーナイト以外にも、フェアリーSを制したルークズネスト、フィリーズレビューを制したシゲルピンクルビーがいます。同世代のライバル馬の血を共に持つ活躍馬はピクシーナイト以外にもおり、産駒初のOPを勝ったカイザーノヴァや、2歳世代でOPで野路菊S3着のマテンロウスカイ(ともに母父スペシャルウィーク)などがいます。
ドリームジャーニー
ステイゴールド初の、そしてメジロマックイーンの血が入った馬で初めてのG1勝ち馬です。朝日杯FS、宝塚記念、有馬記念を勝った馬ですが、現在では三冠馬オルフェーヴルの全兄(両親の血統が同じ)として語られる事が多いです。この馬も弟や父と同様に気性難でしたが、体型は父ステイゴールドと似た420kg台の軽量馬で、31戦走った丈夫な馬でした。産駒には単勝325倍でダイヤモンドSを勝ったミライヘノツバサ、現役では淀短距離Sを勝ったトゥラヴェスーラ、紫苑S2着から秋華賞に向かうスルーセブンシーズなどがいます。
メイショウボーラー
父はタイキシャトル、所属厩舎はスペシャルウィーク、アグネスデジタルと同じ白井最強でおなじみの白井寿昭調教師でした
デビュー4連勝で朝日杯2着、皐月賞、NHKマイルCで3着など芝で活躍していましたが、古馬になりダートに挑戦してから3連勝でフェブラリーSを勝ちG1馬となりました。代表産駒はJBCクラシックを勝ったニシケンモノノフ、現役では栗東Sを勝ったメイショウオーパス(母父マンハッタンカフェ)、OP馬デンコウリジエール(母父スペシャルウィーク)などがいます。
ドゥラメンテ
先日2021年8月31日に9歳の若さでなくなったドゥラメンテはの母エリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴ、その母はエアグルーヴです。強烈な末脚で2015年の皐月賞、ダービーを勝ちましたが、故障で三冠の夢は幻に終わりました。翌年に復帰しましたが、宝塚記念後に再び故障、そのまま引退し種牡馬入りしました。
産駒は現3歳が初年度産駒になり、弥生賞ディープインパクト記念でタイトルホルダーが最初の重賞勝ち馬になりました。
来年生まれる馬を含めてわずか5世代の産駒しか残せなかったドゥラメンテの産駒に注目です
ダノンシャンティ
フジキセキの産駒です。一番のインパクトは2010年のNHKマイルCでの豪快な差し切り勝ち、しかも叩き出したタイムが1600mで1分31秒4の日本レコード(当時)。当時の記憶は強烈に記憶に残っています。ダービーの有力候補にあがりましたが、レースの前日に骨折が判明、無念の出走取消となりました。ちなみにその時に勝った馬はエイシンフラッシュでした。代表産駒は重賞を3勝して今年の京都金杯で引退したスマートオーディンがいます。
リーチザクラウン
父スペシャルウィークと同じ臼田浩義オーナーの元でデビューしました。デビューした新馬戦は「伝説の新馬戦」と呼ばれ、後の皐月賞馬アンライバルド、菊花賞馬のスリーロールス、スペシャルウィークの代表産駒でG1を6勝した牝馬ブエナビスタと一緒に出走した経験もあります。G1はダービーの2着が最高でしたが、重賞2勝をあげ、2011年にセイウンスカイ、ニシノフラワーの西山牧場にトレードされ、後に種牡馬入りしました。代表産駒にシンザン記念を勝ったキョウヘイ、現役ではディープボンドの近親で3勝を上げているスイートクラウン(母母父グラスワンダー)がいます。
ヴァーミリアン
父エルコンドルパサーは産駒がデビューする2002年に7歳で急死。3世代しか産駒を残せなかったがその中で排出した3頭のG1馬の中で一番活躍した馬がヴァーミリアンです。04年のラジオたんぱ杯2歳S(ホープフルSの前身となったレースで当時は阪神2000mで開催されていた)を勝ちクラシックの有力候補になりながらも、3歳時は2桁着順の大敗続きで、芝に見切りをつけてダートに戦いの場所を変えてから快進撃が始まりました。ダートのG1/Jpn1競走を9勝し、ダートの王者として君臨しました。産駒は南関東で活躍し種牡馬入りしたノブワイルド、現役では今年に入り交流重賞の東京スプリント、クラスターCを勝ったリュウノユキナがいます。
ディープスカイ
アグネスタキオン産駒。2008年に父が出走できなかったダービーを勝った孝行息子です。NHKマイルCも勝利し変則2冠を達成しました。スピードとスタミナ、そして日程にのタフさを克服して両レースを勝利したのはキングカメハメハとこの馬の2頭だけで、以降は達成されていません。代表産駒は凱旋門賞にも出走し、現在ダートで活躍中のクリンチャーは現役時代にパリロンシャンと佐賀を走ったレアな馬です。ディープスカイは本年種牡馬を引退し、「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」によって引退馬協会に受け入れられ余生を過ごしています。
ジョーカプチーノ
マンハッタンカフェ産駒。父とは違い短距離で活躍しました。初勝利まではダートを走り、その後芝に転向しNHKマイルを10番人気ながらもレースレコードで勝利しましたが、1番の印象は超不良馬場のダービーで1000m59秒9の大逃げを打った事ですね(18着)。以降は約1年半の休養後に短距離に戻り、2勝を挙げて種牡馬入りしました。代表産駒はニュージーランドトロフィーを勝ち現在南関東に在籍しているジョーストリクトリ、今年の函館2歳Sを勝ったナムラリコリスがいます。
リオンディーズ
ディーズは2戦目で朝日杯FSを勝利し、兄と同じようにクラシックでの活躍が期待されましたが、マカヒキ、サトノダイヤモンドと同世代だったこともありクラシックで活躍できず、ダービー後に屈腱炎を発症、そのまま競走生活を終え種牡馬入りし、現3歳世代が初年度産駒として走っています。代表産駒はサウジダービーを勝ったピンクカメハメハ、アネモネSを勝ったアナザーリリックがいます。
レッドスパーダ
タイキシャトル産駒。G1はNHKマイルCの2着が最高でしたが、8歳時に京王杯スプリングCを勝つなど重賞3勝を挙げ、短距離で長く活躍しました。数少ない産駒からは今年のフェニックス賞で2着に入ったテイエムスパーダなどがいます。
グランプリボス
サクラバクシンオー産駒。父は短距離で大活躍しましたが、グランプリボスは主にマイルで活躍し朝日杯FS、NHKマイルカップなど重賞5勝をあげ、バクシンオーの代表産駒になりました。
産駒は初年度産駒が2歳時に37頭走りながらも1頭も勝てずという結果に終わる厳しいスタートになりましたが、昨年秋に3連勝中し、今年の小倉記念で産駒初の重賞を勝ったモズナガレボシが現れました。
父系は1968年に日本に輸入されたテスコボーイが祖で、日本において50年以上経った現在でも父系の血統が直系で残っているほぼ唯一の系統になるので、彼を含めた種牡馬たちで何とか血を繋げて行ってもらいたいですね。
カネヒキリ
フジキセキ産駒のカネヒキリは2000年代にダートで活躍した名馬で、ディープインパクトと同世代、同じオーナー、主戦も武豊騎手だったこともあり「砂のディープインパクト」と呼ばれ愛されました。古馬になってからは2度の屈腱炎により2年半の休養を余儀なくされましたが、復帰後に不死鳥のように復活し、ジャパンカップダート、東京大賞典、川崎記念とG1/JpnIを勝利する目覚ましい活躍をしました。産駒には川崎記念を勝ったミツバ、韓国のコリアカップを連覇したロンドンタウンなどがいます。
サムライハート
父サンデーサイレンス、母エアグルーヴ、全姉にアドマイヤグルーヴという良血馬でしたが、度重なる骨折に見舞われ競走成績では大成できませんでした。血統背景を買われ種牡馬入りし、安い種付け価格もあり初年度から100頭を超える種付け頭数に恵まれました。主に地方競馬で走る産駒が多く、南関東に所属して活躍したクリスタルシルバーが代表産駒です。現役ではディアセオリー、オンザロックスの2頭が3勝クラスで活躍しています。
ローレルゲレイロ
キングヘイローの代表産駒で高松宮記念、スプリンターズSなどを勝っていますが、母系にもマルゼンスキーの名前が見えます。牝系は戦前に輸入されたセレタを祖とする在来牝系で、同じ牝系からはディープボンドが活躍しています。数少ない産駒の中からダートで現役で活躍しているアイオライトがいます。母父キングヘイローの活躍が目覚ましいですが、キングヘイロー直系種牡馬としてなんとか血をつなぐ馬が現れて欲しいと思っています。
ショウナンカンプ
父サクラバクシンオーの種牡馬の1頭です。短距離で活躍し高松宮記念を勝っています。牝系は非常に歴史が古く明治時代に小岩井農場により日本に輸入された牝馬アストニシメントの子孫になります。同じ牝系にメジロマックイーンもいます。代表産駒は3歳時に牝馬ながら重賞、G1で2着を繰り返し、不振に陥るも昨年のCBC賞で鮮やかに復活勝利をあげたラブカンプーがいます。
アドマイヤオーラ
父はアグネスタキオン、シンザン記念と弥生賞を勝ち、クラシック候補になりましたが皐月賞、ダービーは3着に終わり、その後骨折が判明し休養。半年後に復帰し京都記念を勝利しますが、これが最後の勝利になりました。
数少ない産駒はダートで活躍する馬が多く、交流重賞を勝ったノボバカラや先述したアルクトスがいます。
ペルーサ
ゼンノロブロイの産駒になります。デビュー4連勝でダービーで1番人気で出走するも、痛恨の出遅れ。以降は出遅れるのが癖になってしまい、G1の2着などがあるものの勝利から見放されてしまいますが、常に物凄い末脚で入着する姿はファンを沸かせ続けました。8歳時の札幌日経OPではゲートを上手く出て先行策、道中で逃げの先頭に立ちそのまま逃げ切りレコード勝ちをあげ、JRA最長勝利間隔の記録を更新(5年3ヶ月8日)、競馬場は拍手に包まれるほど愛された馬でした。ウマ娘化してもおかしくない個性派の馬でした。
3歳が初年度産駒がデビューしたペルーサですが、昨年に種牡馬を引退しています。すでに乗馬として新しいキャリアを積むために去勢されています
代表産駒は今年のヒヤシンスSを勝ったラペルーズ、父を彷彿とさせる末脚をダートで見せていましたが、ゲート難も受け継いでしまいそれ以降はそれまでの輝きを出せていません。彼を再び本来の歯知りを取り戻し、残された産駒達が血をつなげられるような活躍をして欲しいと願っています。
ビッグアーサー
父サクラバクシンオーのビッグアーサーの産駒は今年2歳馬がデビューしました。3歳春のデビューから安定した成績を上げ、5歳時に高松宮記念を勝ちました。毎年100頭を超える牝馬と種付けをしており、人気のある種牡馬となっているので、バクシンオーの血を繋げてくれる産駒が出てきてほしいですね。今年の2歳馬はウインモナークとトウシンマカオ(母父スペシャルウィーク)が勝ち上がっています。
特にウインモナークはウマ娘要素の強い血統で母系にエアグルーヴの2歳時のライバルのビワハイジ、シンボリルドルフ、オグリキャップの父ダンシングキャップの代表産駒の1頭で南関東で活躍したフジノダンサーの血を持っています。
イスラボニータ
フジキセキ産駒のイスラボニータも今年２歳馬がデビューしました。現役時は父の出走が叶わなかった皐月賞で父の産駒で初めてクラシックを勝った馬になり、中距離から短距離で活躍しました。こちらも100頭以上の産駒がデビュー予定で、フジキセキの血を繋げてくれる有力な種牡馬の1頭になってくれる事を願っています。今年の2歳馬からはプルパレイが2勝をあげ、重賞戦線での活躍が期待されています。
以下の種牡馬は名前のみですが、紹介いたします。
パドトロワ(母父フジキセキ)
サクラプレジデント(母父マルゼンスキー、母はサクラチヨノオーの全妹)
アーネストリー(父グラスワンダー)
キャプテントゥーレ(父アグネスタキオン)
ファーガソン(父マンハッタンカフェ)
ヒルノダムール(父マンハッタンカフェ)
メジロダイボサツ(母メジロドーベル、母父メジロライアン)
ダイシンオレンジ(父アグネスデジタル)
ソングオブウインド(父エルコンドルパサー)
(母母父マルゼンスキー)
タイセイレジェンド(母父メジロマックイーン)
ザサンデーフサイチ(母エアグルーヴ)
ニホンピロアワーズ(母父アドマイヤベガ)
サクラゼウス(父サクラバクシンオー)
難易度C:牝馬モデルのウマ娘の孫を推そう！
90年代に現役生活を送っていた牝馬は直接の産駒が走っていませんが、孫が走っている可能性があります。エアグルーヴを例に2つの方法を紹介します。
まずはnetkeibaので牝馬を表示し、血統のページの下の欄にある牝系図から探す方法です。エアグルーヴの牝系図は、PCでは祖父のシャダイフェザー、スマホでは母のダイナカールからスタートしています。下に伸びている線はダイナカールが産んだ産駒で、エアグルーヴと線が繋がっている馬はきょうだいになります。青い丸が牡馬、赤い丸が牝馬です。
スマホページのほうが見やすいかもしれない
同じようにエアグルーヴを見るとアドマイヤグルーヴ、ルーラーシップなどが見れます。この牝系図ではエアグルーヴの孫世代以降は省略されている馬が居るので、孫やひ孫がいるか探したい場合はそれぞれの馬のページを開き産駒一覧や、牝系図から探すことができます。
もう一つはデータベースの血統から検索する方法です。競走馬血統検索の5代血統表から特定の欄に馬名を入れるとそれに該当する馬が出てきます。例えば左から2列目の1番下にヒシアマゾンと入れ検索彼女の孫世代の馬が出てきます。タブで生年順を選ぶと若い順番から検索結果が出るので現役馬やこれからデビューする馬を見つけやすいです。
獲得賞金順、生産牧場順などのソートもできる
難易度B:血統検索でひたすら検索しよう！
最後の探し方は血統検索でウマ娘の名前を検索し、地道に該当する産駒を探す方法です。レイパパレのように母系で数世代前にウイニングチケットが配合されている馬を探したい場合は、基本的にこの方法で探すしかありません。
こんな血統あるかな～？と妄想しながら検索をすると
そういう血統の馬が出てきます(※出てこない事もあります)
検索のコツは「母の父」「母の母の父」「母の母の母の父」の欄に種牡馬がモデルのウマ娘を入れて探す事です。90年代前半のウマ娘血統を持った馬は「母の母の父」でヒットする可能性が高いです。
余談になりますが、80年代や90年代前半に活躍したシンボリルドルフやオグリキャップ、ナリタブライアンなどの牡馬がモデルとなっているウマ娘の血を持っている馬はあまり多くありません。
これはナリタブライアンのように早世してしまったり、サンデーサイレンスなどの90年代に輸入された種牡馬が日本の競馬を世界レベルに上がり淘汰が進んだ事もありますが、メジロマックイーンのように母の父として血が残りオルフェーヴルやゴールドシップのような活躍馬を生み出す事は良くあります。
次に「母の母の父」の欄にオグリキャップと入れてみしょう。生年順にソートすると数少ない頭数ながら、2歳馬が2頭がデビューしており、南関東で走っているようです。その他の現役馬も主に地方で走っているようです。賞金順にソートすると最も稼いだ馬はラインミーティアという馬で、新潟の直線1000mを得意とし、アイビスサマーダッシュを勝っています。
複数の馬を入力する事もできます。父にモーリスやキタサンブラック、ゴールドシップを入れ、母父などにキングヘイローやスペシャルウィークを入れてエモいウマ娘血統の組み合わせを持つ馬が居るかどうかを探す事も可能です。
難易度A:牝系の一族を推そう！
最後はこれを紹介します。牝系の一族、つまりウマ娘のモデルになった馬の兄弟姉妹の子を応援するという推し方です。ウマ娘になっていないし、これからウマ娘になるかどうかもわかりませんが、こういう応援の方法もあります。
競馬での兄弟姉妹はJRAのサイトにあるように、同じ母から生まれた馬のみが当てはまります。同様に甥姪いとこなども基本的に同じ母、祖母の関係のみで当てはまります。
現在ではビワハヤヒデ、ナリタブライアンを血統表で見る事は稀ですが、この馬のいとこには牝馬G1を3勝したファレノプシスや第80回ダービーを武豊騎手の騎乗で劇的に勝利し、現役種牡馬として複数の重賞勝ち馬を出しているキズナがいます。キズナの産駒にはディープボンド以外にもファインルージュやソングラインなどがおり、産駒のG1勝利まであと一歩のところまで来ています。
また、サイレンススズカなど血を残すことが出来なかった馬たちの近親馬を応援する方法もあります。netkeibaのサイレンススズカの血統から親戚をたどる事ができます。
「メジロ家が大好きなのでメジロ一族を応援したい！」という貴方にはメジロ牧場から事業を引き継いだレイクヴィラファームの生産馬やメジロ牝系の馬を応援するという方法もあります。Twitterでも頻繁に情報発信をしています。
メジロドーベル4世代揃い踏み
おまけ：藤田晋オーナーの馬を注目してみよう
今年の競馬界のニュースではウマ娘を運営しているサイゲームスの親会社サイバーエージェントの藤田晋社長が馬主業に参入をしました。今夏のセレクトセールで良血馬の爆買いや、馬主デビュー戦はデュガでいきなりオープンのフェニックス賞(3着)に挑戦したりと注目を集めました。
藤田社長のすごいところは、決して高い馬だから走るとは限らない競馬の世界でいきなり結果を残したことです。千葉サラブレッドセールで税抜4億7010万円で落札されドーブネは先日デビューし、新馬、OPのききょうSと連勝する活躍を見せました。無事にいけばこれからの重賞、G1戦線での走りが見られる可能性が高いです。
将来藤田社長の馬が最初にG1を勝った時、その馬はおそらくウマ娘になる可能性が高いので、今のうちに実馬を応援しておくのも楽しいかもしれませんよ！
あとがき:競馬を知るとウマ娘がさらに楽しくなりますよ(建前) 競馬にもハマってくれ(本音)
ここまで今まで積み上げてきた競馬歴と競馬知識をフル稼働でこの記事の改訂版を書き上げました。リリース前はウマ娘がそれなりに面白いゲームで、競馬好きな人間にもそこそこ受け入れられて、、地道に実績を積み重ねて、許可をもらえる馬が増えて、ゆくゆくは没になってしまったあの馬やこの馬が復活すると嬉しいよねと思っていましたが、まさか歌番組で「うまぴょい伝説」が披露されたり、JRAの関係者が話題にしたり、JRAの機関紙「優駿」や、JRAアニバーサリーの新聞広告の対談の中で「ウマ娘」の話題が出るとは思いもしませんでした。嬉しいと同時に流行りすぎてビビってます。
ウマ娘から本物の競馬に興味を持ってくださった方に、この記事が競馬が好きになる、好きな馬を作るための入り口として機能できればそれに勝る喜びはありません。2021年の競馬はソダシのクラシック制覇、若き横山武史騎手のG1初勝利、サトノレイナスのダービー挑戦、ヨカヨカの熊本産馬グレード制導入後初のJRA重賞勝利、そしてピクシーナイトの日本調教馬4世代連続G1勝利など、多くのニュースがありました。もし30年後もウマ娘が残っていたら登場するキャラクターたちのストーリーに確実に反映されているような物語が現代の競馬場で繰り広げられています。
JRAの競馬は土曜、日曜に開催され、中継はコロナ禍の間はBSがあれば競馬専門チャンネルのグリーンチャンネルで午前中のレース、午後からはBSイレブンや地上波の中継で無料で見る事ができます。ラジオのネット同時配信をしているRadikoにアクセスすればラジオNIKKEIをはじめ、全国で聴ける競馬中継をしている放送局があります。
JRAは抽選で人数制限付きですが競馬場で現地観戦もできます。
新興感染症が流行する以前は競馬好きの友達と一緒に「競馬場に飲みにいく」感覚で、競馬場でビールや食べ物買いを片手にスマホゲーをやり、時々馬券を買ってワイワイ楽しむ遊び方もできました。
そして、昔のような世の中に戻った時は、競馬場にみんなで集まって芝生スペースの上にレジャーシートに寝転んだり、ビールを飲んだりしながら大声をあげて競馬を楽しみましょう！
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